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競馬コラム~騎手編 (ビュイック騎手の判断力) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです

野球評論家の野村克也は、今年のプロ野球日本シリーズ優勝の立役者、ソフトバンクの『甲斐キャノン』こと甲斐拓也の『瞬時の判断力』を絶賛していた。

競馬界の『瞬時の判断力』で見事だったのは先日の11月18日(日)に行われたマイルCSでの一幕

3歳馬のステルヴィオを勝利に導いたウィリアム・ビュイック騎手の騎乗ぶりも『世界レベルの瞬間芸』で、
レースでは前を行くアルアイン を目標に進んでいった勝負どころで一瞬前が詰まり、アルアイン の外に出すか内にを突くかという判断をしなければならない場面でビュイック騎手は『瞬時の判断』でムチを左手に持ち替えて一閃しステルヴィオを内へと誘導し、2着に猛然と追い込んだペルシアンナイトを封じ込んでの優勝となった。


結果的にペルシアンナイトのデムーロ騎手も内を狙っていたので、着差を考えると、万が一にビュイック騎手が「外」という進路を選択していたら1、2着が入れ替わっていてもおかしくないほどの接戦だった。

一瞬の判断ミスが命取りとなるマイル戦でW.ビュイックの『音速の判断』で伏兵の域を出なかったステルヴィオのことを勝利へと導いた。
ウィリアム・ビュイック騎手とステルヴィオのマイルCS競馬情報 
↑時代は『瞬時の判断力』を持つアスリートが一流と呼ばれるのが潮流。


今を時めく「モレイラ騎手」とつい比較したくなる超1流騎手、W.ビュイック
ビュイックとは所属グループが被らないので(モレイラは今でこそ日本ですが、基本主戦場は香港で、来年は香港で乗るそうだ)比較が難しいが、キャリアではモレイラに軍配というところだろうな。



それでもW.ビュイック、流石は齢30歳でゴドルフィン軍団と専属契約を結ぶ世界の名手だ。

ゴドルフィン軍団とは…調べてみると…
ゴドルフィンはUAE・ドバイの王族マクトゥーム家による競走馬管理団体で、UAE(アラブ首長国連邦)の副大統領でドバイの首長であるムハンマド・ビン=ラーシド・アール=マクトゥームが中心となって出資している。
世界の優秀な馬を積極的に購買することでも知られ、各地の競馬界に強い影響を及ぼしているが、実はUAE(アラブ首長国連邦)では宗教上の理由で馬券が発売できないんだと。

将来的に原油が枯渇した時に備え、競馬を産業として取り入れたとの説もあるが、それは嘘だろー。
馬券発売収益が得られない国なので、純粋に生産とレースに出て賞金を稼いで、その後は種牡馬にすることで利を得ている。

2006年のドバイWCにてゴドルフィンマイル(G2)を勝利した金子真人ホールディングス所有のユートピアの移籍話は日本でも大きな注目を集め、その血統背景(フォーティナイナー産駒であり後継種牡馬としての価値を見出したため)と勝ちっぷりを評価され、レース後すぐに購買交渉が行われたことでさらに注目された。


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【京都3R】で提供された買い目の検証

結果:1-3-7

勝った1番グローブアマランサスは、デビューから2戦連続して芝1400mを使い2,3着。
今回と同じ京都の芝1400mも経験済み。

前走の負けで嫌ったのかもしれないが、その前走は現状ではベストとはいえない芝1600mであり、多頭数の外枠という条件も響いたなら度外視できる一戦。

一息入れてリフレッシュされ、今回は開幕週の1枠1番。
社台生産馬のため、短期放牧は最高の外厩施設で立て直された後に十分に乗り込まれ、臨戦態勢は整っていた。

間隔が空いていても、走る気性はデビュー戦で証明済み。
前走から条件は一気に好転していた。

3着ヤブサメも、デビューから掲示板を外していない馬。
この距離がいい方に出るという見立ても出来なくもない馬。
枠も内寄りの7番。

開幕週の芝コース、良馬場で内有利なのは明らか。
実際に本命指名のダノンアルムも3番枠。
この傾向に倣って組み立てていれば、なんということもない馬券ではなかったか?

逆に指名された9番ラントリサントは、前走で小倉の芝1800mを使われていた馬。
陣営の思惑は短距離馬ではないというのが、デビューから3戦の使い方からも判断できたはず。
今回一気の距離短縮なら、ペースに戸惑うとは考えなかったのか?

開幕週という芝のトラックバイアスをもう少し重視すればという内容であった。


【京都5R】で提供された買い目の検証

結果:3-4-9

軸馬指名オーシンハーフは一貫してダートの1800mを使われてきていた馬で、未勝利の勝ち上がりが3戦目、ここまでは良いとしても昇級してからはいいところが無かった馬。

「昇級して2着があるじゃないか?」
という考え方も出来るが、このレースは6頭立て
この2着で目処がったったというのは、いかにも早計であろう。

さらにはこの馬は、キックバック(前の馬の蹴り上げた砂が当たること)を嫌がる馬であることから逃げ先行が好走条件だが、今回は同型がかなり揃っていたため強引な競馬を強いられるのは見えていた。

ダメ押しとしては、この馬がこれまで馬券になった3回であったが、内2回は稍重・不良という脚抜きのいい馬場であった。
対して今回は良馬場。
馬場も合っていなかった
言わずもがなだが、この馬を軸にした時点でこの組み合わせは破綻していた。



2024/04/22

【4/21】アシストという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

2024/04/21(日)
日曜の競馬からは1つのレースを検証する。

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▲ アシストの無料予想(2024/04/21)


【東京11R】で提供された買い目の検証

結果:3-8-13

まず、どの競馬場の何レースかという表記が抜けていた
フローラSと書けば東京11Rであるとわかるという発想ではなく、他のレースはしっかり表記されているなら恐らくケアレスミスかと思ったが、前に検証した時の買い目でも抜けていたから、意図的なのだろうか?

情報提供をする側であるならこういう意味不明なことはやめた方がいい

さて、買い目の検証に話を移すが、結果としては勝ち馬アドマイヤベル、2着ラヴァンダを一列上げられなかった分の不的中となった。

開幕週の芝なら内枠から狙うのは定石だ。
実際1番バロネッサを2頭目に入れているならその意図は垣間見えるが、何故14番クリスマスパレードをそこまで強く推したのか?

僅差の4着であったので一見悪くない選択にも見えるが、府中コースの芝2000mは内枠有利が絶対的なセオリーだろ
ましてや開幕週である。

クリスマスパレードの先行力を買ったのは理解できるが、今回は大外枠。
当然、他馬よりも長い距離を走ることを強いられる。
結果、上位陣を捉えきれなかった。

対して勝ち馬は、行く馬を行かせて内寄りの好位をがっちりキープし直線弾けた。

全くコースロスが無かった競馬なら、勝たれて然り。
2着のラヴァンダも、使いつつ距離を伸ばしこの距離にも対応できそうな雰囲気であった。
しかも先行力のある馬で3番。
鞍上岩田望と相性がいいのも、馬柱を見れば明らか
ここまでの短距離戦で培ったスピードと先行力でインべたを狙えば、いい競馬になりそうな馬だったのだ。

この役目を1番バロネッサに担って欲しかったのかもしれないが、この馬は前走こそスタートが決まっているが、その前の2戦は連続して出遅れ。
この枠で出遅れれば、間違いなく詰まる。

実際出遅れはしなかったものの中途半端な競馬になり、なし崩しに脚を使い不発。
ゲートに不安が無ければ絶好枠の1番枠だが、そうでなければ双刃の剣。
結果的に今回、この好枠を活かしきれなかったのであれば、「機動力」という部分で「まだまだ」だったのであろう。
前走の走りを鵜呑みにしたのが裏目に出た。

総括としてはセオリーに倣った組み立てをもう少し意識していれば、なんとかなってよかった。
特に2着ラヴァンダを推奨していただけに悔やまれる。