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競馬における斤量のハンデと、新人騎手の減量特典
5月一杯で3歳限定戦が終わり、5、6月から3歳馬と古馬が同じレースで戦うことになると、3歳馬に斤量(負担重量)のアドバンテージを与えるという規定をご存知だろうか? -
藤田菜七子、3kg減を活かせない…
因みに今年デビューの新人騎手は、現時点で全員「ー3kg」の減量特典を持っているのだが、これら新人騎手以外でもただ一人、現時点で「ー3kg」という特殊な規定を満たして減量の恩恵を有している騎手がいる。
このハンデは夏競馬の終わりまで続く。
この「ハンデ」ってのは、今の時期の3歳馬はまだ古馬との力差があるとJRA側が判断しての規定だから、これにより4歳以上の古馬に対して3歳馬は一律「ー3kg」の負担重量が適用されるのだ。
のハンデに使用される重りの画像.jpg)
例えば、
4歳牡馬57kgに対して、3歳牡馬は54kg。
3歳牝馬なら52kg(基本的に定量戦では牝馬は牡馬に対して「ー2kg」の斤量となる)
そしてこれが平場戦になると、さらに減量特典が適用される。
52kgの3歳牝馬に、例えば「今年の新人騎手はチョット…」でも紹介した、新人の斎藤新騎手とかが騎乗すると、さらに「ー3kg」で49kgという斤量となり、4歳以上の牡馬に減量の恩恵がない騎手が乗る場合と比較するとなんと「ー8kg」の斤量差となるのだ。
ただでさえ「ー3kg」で3歳馬は恩恵を受けているのに、これに減量騎手の恩恵までもが加われば、やはり乗せるほうとしては軽いジョッキーを乗せたくなるだろう。
その騎手とは「藤田菜七子」騎手。

藤田菜七子騎手だけは、今年2019年 3月からのルール改定で「女性騎手の騎乗機会の拡大をはかり、長く現役を続けられる環境を整える」ことを目的に、永続的に「ー2kg」の斤量減を与えるということが決まったのだ。
こうしてなにもかもが「初代」となる藤田菜七子騎手だが、斤量でも新ルール適用第1号となったのだった。
そして現在、藤田菜七子騎手は「見習い騎手」ということで、更に「ー1kg」が適用され、通算勝利数51勝~100勝というカテゴリーに属するため、合計で新人騎手の「ー3kg減量特典」と同じ「ー3g」となっているのだ。
そうなると、厩舎関係者は減量を利用して勝負をかけたいとなったら「同じ3kg減」なら当然、新人よりも腕もキャリアも上で、集客力も圧倒的な藤田菜七子騎手を選ぶだろう。
そして実際、藤田菜七子騎手はこの2週間で、21鞍の騎乗依頼を受けている。
ただ…藤田菜七子騎手…お膳立ては揃っているのだが、勝てない。
この2週間で「0勝」
馬券に絡んだのも3着が2回だけ。
…「なんだよ、全然ダメじゃん」と、藤田菜七子騎手ヲまだ切り捨てないでもらいたい。コレには確固たる理由もあるのだ。
「その理由」は「2場開催」だったから。
つまり、この2週間の藤田菜七子騎手は、C.ルメール騎手やM.デムーロ騎手、D.レーン騎手などの外国人騎手や、リーディング上位騎手と戦わなければならなかったから。(もちろん、実力勝負だから「言い訳」にはなるがw)
ただ今週からはようやく3場開催が始まる。
そうなるとリーディング上位ジョッキーは各地に散らばるので、藤田菜七子騎手にも有力馬が回ってくることになるだろうし、そーなれば雌伏の時を経て「菜七子フィーバー」が今週からまた始まるのではないだろうか?
6/26の無料予想では、228.1倍、44.8倍、16.9倍の3券種全て的中で、推奨通りに買っていたら27万 1250円になっていた。…現場からのトレセンの写真とツイートは超生情報で、新聞では知れない情報が同日に何度も更新される。