最終更新日:2024年04月24日に更新しました。現在までに確認した競馬予想サイトの口コミ数:115,520

競馬コラム~騎手編 (デムーロ、負のスパイラルにハマる) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです

  1. デムーロ神話が崩壊。10年間のデムーロ・神時代

  2. ノーザンファームグループが「C.ルメール・ファースト」、「ルメール絶対主義」を貫き、大レースにおいてルメールに合わせて勝てる馬を使い分けるのに対して、同年にJRAの通年免許を取得したデムーロの凋落ぶりは顕著で、「ルメール・ファーストでM.デムーロの心情いかに?」でも少し書いたが、果たしてデムーロはどこから歯車が狂ってしまったのだろうか?
    デムーロの運気が落ちっぱなし



    …今から20年前の1999年に、短期免許で初来日したデムーロ。
    当時のデムーロは、1997年から2000年まで4年連続イタリアリーディングジョッキーだったのだが、イタリア競馬の賞金レベルは日本の大井競馬と同程度のもので、さらにはイタリア競馬での賞金不払い事件などが重なったため、イタリア競馬へ不安を感じたデムーロは、この頃から短期免許で日本の競馬に騎乗する機会が増え始めた。

    その後も、短期免許での来日を繰り返していたデムーロだったが、2003年にネオユニヴァースで皐月賞を制し、続くダービーでもネオユニヴァース外国人騎手としては初となるダービー制覇を飾り、この時期を皮切りにどの紙面でも「デムーロ」の名を見るようになり「デムーロ・神時代」が本格的に始まったのだった。



  3. 歯止めが効かないデムーロ離れ

  4. 「ダービー制覇」の後、約10年間はコンスタントに短期免許で来日を繰り返し、デムーロは「日本」では「騎手」として貴重な存在として扱われてきたのだが、風向きが変わり始めたのは、2015年JRAの騎手免許を取得し、年間通じて騎乗できるようになった頃からだと私は思う。

    これまでは短期免許での来日だったため、一鞍一鞍を大事に乗っていたデムーロだったのだが(インタビューでもその気持ちが伝わっていた)、一年間通して騎乗できることに慢心したのか、年を経るごとに騎乗が雑になっていった
    そして騎乗が雑になると同時に競馬も強引になり年々制裁点が増えていったのだ。

    《 M.デムーロ 年別制裁点 》

    2015年 制裁点70点(全国4位
    2016年 制裁点77点(全国2位
    2017年 制裁点91点(全国2位
    2018年 制裁点71点(全国1位


    この表を見ても一目瞭然だが、デムーロは不動の制裁点ランキングの上位常連騎手」となった。
    制裁点が多いということは、ソレに比例して騎乗停止になる期間も長くなる。

    騎乗停止になるジョッキー」というレッテルが貼られると、特にクラシックシーズンなどはデムーロの騎乗技術を当て込んで有力馬を乗せたい関係者も、万が一にも騎乗停止になった際に、デムーロクラスのジョッキーはスグには確保できないので、その点を考えデムーロに騎乗を依頼するのを「警戒」し、二の足を踏む厩舎関係者が年々増えていき、その分、真摯に騎乗するルメールに質のいい馬がどんどん流れて行った。…という構図が出来上がってしまったのだ。

    これがいわゆる「ルメール・ファーストでM.デムーロの心情いかに?」でも書いたような「ルメール・ファースト」という現象当たり前になった大きな要因だ。


    また、プライベートでも昨年、美人妻と離婚し、生活が乱れていたということを指摘する声もちらほら。
    競馬デムーロ美人妻と離婚してた

    さらには「泣きっ面に蜂」とはまさにこのことか。
    これまでデビュー戦から4戦連続で騎乗し3勝、計7度も騎乗し5勝、そのその内の1勝は昨年末の交流GⅠ東京大賞典という、まさに手塩にかけて育ててきたオメガパフュームが、6月26日の帝王賞に出走するのだが、なんとこの馬も「D.レーン騎手、25歳の台風の目」の競艇コラムで紹介した、D.レーン騎手奪われてしまったのです…(>_<)

    デムーロとしては、もう一頭のお手馬であるルヴァンスレーヴに騎乗するつもりだったようだが、左前脚に不安を発生し回避の憂き目に。
    ルヴァンスレーヴ」がダメなら「オメガパフューム」と本人も思っていたかもしれませんが、オメガ陣営が早手回しにレーン騎手をおさえてしまったとなると、泣くしかないデムーロ。

    負の連鎖」が止まらないデムーロ騎手。
    …ここで心を入れ替え、今こそ「初心忘れるべからず」なんだろう。イタリア語でなんと言うかわからないが、個人的に好きな騎手なので誰か助言をしてあげてほしい。…こんな時イタリアではどんな厄落としがあるんだろう?


関連コラム

無料予想のある、優良競馬予想サイト

競馬予想サイトの、無料予想の抜き打ち検証

競馬予想サイトの抜き打ち検証」は、競馬予想 サイトが提供した無料予想を抜き 打ちで検証したものになります。

2024/04/22

【4/20】アシストという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

2024/04/20(土)
土曜の競馬からは2つのレースを検証した。

アシストという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ アシストの無料予想(2024/04/20)


【京都3R】で提供された買い目の検証

結果:1-3-7

勝った1番グローブアマランサスは、デビューから2戦連続して芝1400mを使い2,3着。
今回と同じ京都の芝1400mも経験済み。

前走の負けで嫌ったのかもしれないが、その前走は現状ではベストとはいえない芝1600mであり、多頭数の外枠という条件も響いたなら度外視できる一戦。

一息入れてリフレッシュされ、今回は開幕週の1枠1番。
社台生産馬のため、短期放牧は最高の外厩施設で立て直された後に十分に乗り込まれ、臨戦態勢は整っていた。

間隔が空いていても、走る気性はデビュー戦で証明済み。
前走から条件は一気に好転していた。

3着ヤブサメも、デビューから掲示板を外していない馬。
この距離がいい方に出るという見立ても出来なくもない馬。
枠も内寄りの7番。

開幕週の芝コース、良馬場で内有利なのは明らか。
実際に本命指名のダノンアルムも3番枠。
この傾向に倣って組み立てていれば、なんということもない馬券ではなかったか?

逆に指名された9番ラントリサントは、前走で小倉の芝1800mを使われていた馬。
陣営の思惑は短距離馬ではないというのが、デビューから3戦の使い方からも判断できたはず。
今回一気の距離短縮なら、ペースに戸惑うとは考えなかったのか?

開幕週という芝のトラックバイアスをもう少し重視すればという内容であった。


【京都5R】で提供された買い目の検証

結果:3-4-9

軸馬指名オーシンハーフは一貫してダートの1800mを使われてきていた馬で、未勝利の勝ち上がりが3戦目、ここまでは良いとしても昇級してからはいいところが無かった馬。

「昇級して2着があるじゃないか?」
という考え方も出来るが、このレースは6頭立て
この2着で目処がったったというのは、いかにも早計であろう。

さらにはこの馬は、キックバック(前の馬の蹴り上げた砂が当たること)を嫌がる馬であることから逃げ先行が好走条件だが、今回は同型がかなり揃っていたため強引な競馬を強いられるのは見えていた。

ダメ押しとしては、この馬がこれまで馬券になった3回であったが、内2回は稍重・不良という脚抜きのいい馬場であった。
対して今回は良馬場。
馬場も合っていなかった
言わずもがなだが、この馬を軸にした時点でこの組み合わせは破綻していた。



2024/04/22

【4/21】アシストという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

2024/04/21(日)
日曜の競馬からは1つのレースを検証する。

アシストという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ アシストの無料予想(2024/04/21)


【東京11R】で提供された買い目の検証

結果:3-8-13

まず、どの競馬場の何レースかという表記が抜けていた
フローラSと書けば東京11Rであるとわかるという発想ではなく、他のレースはしっかり表記されているなら恐らくケアレスミスかと思ったが、前に検証した時の買い目でも抜けていたから、意図的なのだろうか?

情報提供をする側であるならこういう意味不明なことはやめた方がいい

さて、買い目の検証に話を移すが、結果としては勝ち馬アドマイヤベル、2着ラヴァンダを一列上げられなかった分の不的中となった。

開幕週の芝なら内枠から狙うのは定石だ。
実際1番バロネッサを2頭目に入れているならその意図は垣間見えるが、何故14番クリスマスパレードをそこまで強く推したのか?

僅差の4着であったので一見悪くない選択にも見えるが、府中コースの芝2000mは内枠有利が絶対的なセオリーだろ
ましてや開幕週である。

クリスマスパレードの先行力を買ったのは理解できるが、今回は大外枠。
当然、他馬よりも長い距離を走ることを強いられる。
結果、上位陣を捉えきれなかった。

対して勝ち馬は、行く馬を行かせて内寄りの好位をがっちりキープし直線弾けた。

全くコースロスが無かった競馬なら、勝たれて然り。
2着のラヴァンダも、使いつつ距離を伸ばしこの距離にも対応できそうな雰囲気であった。
しかも先行力のある馬で3番。
鞍上岩田望と相性がいいのも、馬柱を見れば明らか
ここまでの短距離戦で培ったスピードと先行力でインべたを狙えば、いい競馬になりそうな馬だったのだ。

この役目を1番バロネッサに担って欲しかったのかもしれないが、この馬は前走こそスタートが決まっているが、その前の2戦は連続して出遅れ。
この枠で出遅れれば、間違いなく詰まる。

実際出遅れはしなかったものの中途半端な競馬になり、なし崩しに脚を使い不発。
ゲートに不安が無ければ絶好枠の1番枠だが、そうでなければ双刃の剣。
結果的に今回、この好枠を活かしきれなかったのであれば、「機動力」という部分で「まだまだ」だったのであろう。
前走の走りを鵜呑みにしたのが裏目に出た。

総括としてはセオリーに倣った組み立てをもう少し意識していれば、なんとかなってよかった。
特に2着ラヴァンダを推奨していただけに悔やまれる。