第117回
孤高の天才・川田将雅騎手

孤高の天才、川田将雅騎手が戦う時代

  1. 孤高の天才、川田将雅騎手

  2. 兎に角妥協を許さない騎乗で自分にも他人にも厳しい川田将雅騎手
    孤高の天才、川田将雅騎手は武豊機種の若い頃と比べると?

    先週はエアアルマスに騎乗し1300勝を達成した川田将雅騎手は、 1985年 10月15日生まれの現在 33歳

    武豊騎手史上最速、最年少で1300勝を達成したのが、28歳3ヶ月だった。
    日本が誇る天才ジョッキー 武豊騎手が1300勝を達成したのが、11年目の1997年ことであったのに対し、川田将雅騎手は16年目


    …だがこの数字、武豊騎手の時代と今はレベルが違うことを忘れないであげてほしい。
    武豊騎手の時にはデムーロ、ルメールはおろか、外国人騎手もおらず、ライバルと言える騎手はアンカツ(元騎手の安藤勝己)くらいで、ほぼ一人勝ち状態であったのに対し、川田将雅騎手の場合は超戦国時代とも言える現在の競馬界において、日本人で全国リーディングを守っているのは驚異的とも言えて、そう考えると川田将雅騎手の凄さをわかってもらえるのではないだろうか。



    自分にも厳しい川田将雅騎手

    妥協を許さない」という生真面目な川田将雅騎手の性格と、騎乗姿勢を最も感じられたのは今年の皐月賞の事件だ。
    ヴェロックスサートゥルナーリアの馬体をぶつけあっての叩き合いである。
    2019年皐月賞で見せた川田将雅騎手のぶつかり合い

    2019年皐月賞(You Tube)

    皐月賞でのゴール前での激しい叩き合い審議となった
    サートゥルナーリアとルメール騎手は最後の直線で内側に斜行し、川田将雅騎手が騎乗したヴェロックスに接触した。そのため、ゴール後には審議のランプが点灯し、1着馬が審議対象となり、確定が出るまでにかなりの時間がかかった。

    審議となる場合加害馬被害馬で騎乗法について裁決委員会において供述を求められるのだが、2019皐月賞での場合は、結果 ルメール騎手が加害馬として審議対象となっていたので被害馬であるヴェロックスに騎乗していた川田騎手が「あれがなく真っ直ぐ走れていれば勝てていた」と供述すれば、順位の入れ替わりがあってもおかしくなかったという状況だった。

    …にもかかわらず、結果は下のレース結果通り。
    2019年皐月賞の交戦の結果

    川田将雅騎手は状況的には圧倒的に有利な立場であったにも関わらず「あれがなくても着順は変わらなかった」と供述し、2着を甘んじて受け入れたのだった。…コレこそが「川田イズム」なのである。
    相手にも厳しいかわりに、自分にも厳しいという態度が徹底しているのだ。



    川田将雅騎手の有名エピソード

    川田将雅騎手の、前章のような「伝説」は沢山耳にしたが、有名なところを抜粋すると以下のようなエピソードがある。


    歯に衣を着せぬ 川田将雅
    川田将雅騎手は2004年栗東の安田隆行厩舎からデビューしたのだが、僅か2年でフリーのジョッキーとなる。
    これはかなり稀なことで、そのキッカケ厩舎スタッフとの確執であったとかナントカ。
    川田騎手は乗り運動など調教には丁寧に参加していたのが、厩舎作業をせず「俺、騎手なんで やらない。」と拒否したというエピソードがある。…ベテランなら当然かもしれないが、デビュー2年のジョッキーがその態度では、当然それに対してスタッフは「ムチしか持たんのか!」とキレたそうだw


    唯我独尊の川田将雅
    区切りの勝利での記念撮影の際、後輩たちがプラカードを持って祝福するのが恒例化しているものだが、川田騎手の場合はいつもJRAの女性職員が担当している。
    2年前にも2017年安田記念と孤高の男、川田将雅」という競馬コラムで書いたことがあるが、他の騎手ならば記録を達成した時には、同期の騎手や後輩などが後ろに並んで祝福してくれるのだが、常に後輩に厳しく指導しているため後輩も怖くて立ち寄れないそうだ。
    後輩からも距離を置かれている川田将雅騎手だが、こんな光景を何度も目の当たりにすれば「孤高の天才」と言われるのも納得だ。


    競馬会の武士、他人にも自分にも厳しくあれ
    妥協を許さない騎乗姿勢を見せる川田将雅騎手は、自分の意にそぐわない騎乗態度を見せる騎手に対して、即「ブチギレ指導」をすることで有名だ。
    それでいて自身の過失は謙虚に認め、ここまで日々研鑽重ね、常に他のジョッキーと競争することによって自分を奮い立たせ、精神面でも技術面でも、常に「妥協せず」に磨き続けて今の地位を築いてきた。

    昨年、一昨年とルメール騎手が全国リーディングを連続で獲得した際には「本来、俺があの位置にいなければいけないはずだった」という発言もあるほど「勝ち」にこだわる向上心はまさに競馬界の「武士」だ。

    そして今年はこの発言をまさに「有限実行」へと自身で導きつつある。
    M.デムーロの信用度が落ち続けていることについては先日の競馬コラムでも触れたが、川田騎手がこの姿勢を貫き続ければ近い将来、世代交代となりルメール、川田の「二頭体制」へと移行している可能性も高いだろう。


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