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競馬の楽しみ方〜競馬業界を考察する (記憶する遺伝子〜ディープ、キンカメ) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです

  1. 追悼ディープインパクト、キングカメハメハ

  2. 先日「ディープインパクト、死す」で 2019年 7月30日17歳で亡くなったディープインパクトについて書いたが、10日と置かず2019年 8月9日18歳キングカメハメハが亡くなった。

    同じ時期にこの世を去った種牡馬界の二大巨頭であったディープインパクトと、キングカメハメハ

    この2頭がここ数年、競馬界にもたらした功績はここで書き切れるようなものではなく、それでも要点だけを纏めたダイジェストとして今回は「何故この二頭が、日本の生産界ぶ種牡馬として大成功したか」について迫ってみたいと思う。

    キングカメハメハとディープインパクトの死亡
     



  3. ディープインパクト、キングカメハメハ、二大種牡馬の大成功の理由

  4. 今回焦点を当ててみたい、この二頭が種牡馬として成功した理由だが「記憶(気性)と競走能力の関係」が大きく影響を及ぼしていると、私は思っている。

    」というものは基本的には集団で群れて追いかけっこをするのが持って生まれた気性と一般には言われており、仲間の馬と走って追いかけて追い抜いたところで満足して走るのを止めてしまう。あるいは並んで走っているだけで楽しい。…これが馬の持つ「本質」だろう。

    その部分を「レース仕様」に教え込んで、競馬に使えるようになった馬が「サラブレッド」と言われる選び抜かれた馬なのだが、ただ、いくら人間が教え込んだとしても根っこの部分である「本能」とも言える「一緒に走って並んだだけで満足し追い抜こうとしない」とか「追い抜いたら走るのを止めてしまう」といったところは完全には、人間が矯正でいない性質で、競馬用語でいう「ソラを使う」というやつだ。


    この部分を「矯正」する馬具として有名なのが出目金のような「ブリンカー」で、覆面に付いたお椀のようなもので強制的に馬の視界を遮ってしまうのだ。

    これで隣の馬や後方が見えなくなるので、途中で走るのを止めさせないようにする効果があるのだが、ただ、馬は賢い動物なので「ブリンカー」に慣れてしまえば効果は薄れてしまう。
    前に何かで読んだが、ブリンカーの効果が1番大きいのは1回目から3回目くらいまでらしく、あとは慣れてしまうから段々効果が減少するんだとか。…効果が薄れるの、早っw


    つまり、
    ・並んだらそこで止めてしまう。
    ・追い抜いたらソラを使って競馬をやめてしまう。

    という気質の馬は、馬本来が持つ本性を完全に矯正出来なかったということなんだろう。…この本性を「完全に抑え込めたケース」もあり、これに成功すれば

    ・途中で止めない
    ・先頭で走る楽しさを記憶する

    …ということになり、そして、これに成功したのが前出の二頭なのではないか?…と私は個人的に推測しまうのです。
    その根拠だが、ディープインパクトは国内に限って言えば13戦してハーツクライに負けた有馬記念の1度きりの負けだし、キングカメハメハも同様に8戦して1度のポカで、あとは楽勝だった。

    この事実を顧みると、この二頭が「ゴール板を先頭で駆け抜ける」「勝ち切る」という癖を身につけていたという仮説が成り立つのでは無いだろうか。

    もちろん「心技体」という言葉もあるように、武豊も初めて騎乗した時にディープのポテンシャルの高さに驚いてたから、競走能力が高かったことが大前提にはなるけど、これに強靭な「心・魂」が同居してのが前出二頭だったんだろう。


    ディープに限ってはスタート遅いのに、グイグイ抜いていき、最後先頭で駆け抜けることを「楽しさ」として覚えているような走りだった。
    そのような条件が整っていたからこそディープインパクト、キングカメハメハは競走馬として、種牡馬としてスーパーホースとなり得たのと考えられると思う。



  5. 記憶も遺伝する

  6. ディープインパクトキングカメハメハの、二頭の競走実績を振り返ってもわかるように「負けない馬」というのはそういった部分も他の馬に比べ特に秀でていると言える。

    海外に目を向けても、この傾向は見て取れる。
    牡馬でいくらもレースを使っていないのにダービーなどの大きなレースを勝って即、種牡馬入りするというケースが多いのは、もちろん「ブランド」にキズが付かないようにするのもあるが、もしかすると「負け癖を付けさせないまま引退させ、種牡馬にする」狙いもあるのではないだろうか。

    このように「負け癖がついていない」ということは裏を返せば「勝ち癖が付いている」ということになりますからな。

    そんな「記憶の部分の遺伝子」が種牡馬となった時に産駒の気性に伝われば「勝負強い」「勝負根性がある」馬が生まれてきても驚けないと思う。


    もしアーモンドアイが牡馬だったら…

    間違いなくもう引退して種牡馬になっているだろう。競走能力抜群。負けたと言う記憶が一度しかないなら、十分この理論に適合する馬となっていただろう。

    記憶も遺伝する

    少々SFチックではあるが、こう考えると納得できる事象が「競馬界」には確かに沢山あるのだ。

無料予想のある、優良競馬予想サイト

競馬予想サイトの、無料予想の抜き打ち検証

競馬予想サイトの抜き打ち検証」は、競馬予想 サイトが提供した無料予想を抜き 打ちで検証したものになります。

2023/05/27

ブレイクホースレーシングという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

ブレイクホースレーシングという競馬予想サイトのことをある検証サイトでは9戦9勝の、回収率は1358.1%と、満点評価のサイトだと推奨していたのだが、競馬検証.comでも1ヶ月かけて検証すると、8戦1勝の、回収率 9%という、全く別モノと言えるほど乖離した検証結果となった。

一体どうすればこうも検証結果が変わるのか

ブレイクホースレーシングという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ ブレイクホースレーシングの無料予想(2023/05/27)

検証するのは土曜「京都11R 葵S(GIII」の無料予想の検証となり、ダービー週に行われる、3歳春のスプリント王を決めるレースだ。

目下4連勝中のビッグシーザーや、前走を5馬身差の完勝で決めたルガル、行きっぷりの良いモズメイメイ等、錚々たるメンバーが揃った。
ブレイクホースレーシングは、いつもの馬連5頭BOXで推奨してきたのだが、上記3頭の中で唯一買い目から切ったモズメイメイが1着となった。

2,1,3,6,5番人気と選んで、上位人気の中で唯一切った4番人気のモズメイメイが1着となるとは、運の無さに呆れてしまう
このレースの買い目を監修した予想担当のツキの無さに感心する。
こんな予想担当が有料情報も監修しているとしたら皆さんはどう思うだろう?

そもそも、この時期の3歳馬にはまだそれほどの能力個体差は無く、日頃の練習の成果や騎手の技量が成績に現れ易い。
3歳限定戦が無くなった後、夏を超える頃になると馬自身の能力差がハッキリしてくる。

この上位人気6頭の騎手メンバーにおいて、武豊を差し置いて角田和や団野騎手を選択するとは如何なものか?
しかも、前走唯一の桜花賞組であり(この時点でワンランク上だ)、京都内回り1200m戦で行きっぷりが良く鞍上が武豊騎手であれば、切る理由など見つからないはず

そのあたりを踏まえた上で、買い目の予想をしてもらいたいものである。

ブレイクホースレーシングのことを優良と評価している検証サイトがあるが、改めてこのような検証サイトと、競馬検証.com検証結果を見比べてもらいたい



2023/05/28

モーカルという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

モーカル無料予想(無料情報)も、1ヶ月に及ぶ長期検証を行った。
検証結果は的中率30%の、回収率8%といった、
お世辞にも「まぁまぁ」とも言えない結果となった。

そんなモーカルだが、以下日曜「東京8R 青嵐賞」を検証するのだが、久々に「こりゃあ酷い」と思った買い目であった。

モーカルという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ モーカルの無料予想(2023/05/28)

このレースは、メインのダービーと同じ距離で行われるレースであり、昔からこのレースを見てからダービーの馬券を買うというファンも多い。

レース前のオッズでは外枠の2頭に人気が集中しており、1番人気の◎9エイカイマッケンロに2番人気の〇11エクランドールという、面白くもない選択であった。

まあ▲以下の相手には、6番人気▲1ネイチャーシップ、9番人気△5ダノンターキッシュ、10番人気の穴7ホウオウユニコーン等が選ばれてはいたが、明らかにワイドの高配当を狙った適当なチョイスであることは明らかである。

レース結果は、1着には外枠でも1番人気との同枠である8ドリームインパクト(7人気)、2着には武豊を擁する6キャルレイ(3人気)、そして3着は3エクセレントタイム(4人気)が入り、モーカルが予想した5頭は1頭も馬券圏内に入らないという不測の事態となった。
いや、予想通りの事態というべきであろう。

モーカルが提供したレース

1番人気馬が飛んだ時に同枠が馬券になるなんてことは日常茶飯事だし、10頭前後の少頭数で武豊が騎乗する有力馬を切るなんてことは、ご法度だろ
武豊は下位人気だと馬券圏内には殆ど来ないが、上位人気となると尋常ではない力を発揮する。

実際にGI戦に限ったデータだと、1〜4番人気では1着は90勝あるが、5番人気以下だと0勝という記録がある。
そんなの「常識」なのだが、そんなことも知らないのだろうか。

それにしても、11頭中5頭(1,2人気在中)出して1頭も馬券圏内(3頭)に絡まないとは、どれほどの確率だろうか?
以前のモーカルなら、ここまでの醜態を晒すことはなかったと思うが、あまりに酷すぎてレースを間違えたのかとさえ思った。