最終更新日:2024年03月28日に更新しました。現在までに確認した競馬予想サイトの口コミ数:115,071

競馬の楽しみ方~注目馬編 (ディープ最後の砦・アドマイヤビルゴ) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです

  1. ディープインパクト最後の砦・アドマイヤビルゴも名義変更

  2. 先週、京都で行われた3歳新馬戦で、ディープインパクト産駒アドマイヤビルゴ(栗東友道康夫厩舎)が勝ち上がった。
    5億8千万円のディープインパクト産駒・アドマイヤビルゴが勝った
    2017年のセレクトセールで、5億8千万円(税抜き)で落札されたアドマイヤビルゴ、落札した冠号「アドマイヤ」の馬主近藤利一氏だが、愛馬のデビューを見届けることなく昨年末に逝去している。

    その後、故・近藤利一氏の現役所有馬 計38頭は全馬、冠号アドマイヤの馬は全て、前妻の馬主「近藤英子ではなく後妻の若妻近藤旬子氏に名義変更された
    近藤利一氏の後妻、近藤旬子氏の写真画像
     



  3. アドマイヤと武豊の長いドラマ

  4. 昨年末に他界した近藤利一。その後冠号アドマイヤの名義変更。そして今回のデビューに至ったのだが、この一連の流れを経てアドマイヤビルゴの鞍上は、まさか武豊騎手が務めた


    近藤利一武豊騎手関係2007年4月、香港クイーンエリザベスⅡ世杯でアドマイヤムーンに騎乗した武豊騎手が敗戦し、この「香港レース」はアドマイヤムーンの移籍金に大きく影響を及ぼす重要なレースだったため、敗戦した武豊騎手に激怒した近藤利一が『何だ、その積極性のない競馬は!』と辛辣な言葉を投げつけ、武豊騎手は近藤利一から干されることとなった。
    武豊も「もういいです」という一言を残して、以来アドマイヤと武豊は

    絶縁関係となっていた。



    しかし今回のアドマイヤビルゴの騎乗を武豊と指名したのは誰あろう近藤利一だった。

    病床にあるなか近藤旬子夫人にこの意を託した近藤利一は『ディープに乗ったことのあるのは武豊だけだから』と、今までの確執はもういい。という悟りの境地からかは定かではないが、遺言的に夫人に託した言葉が今回の騎乗依頼に繋がったそうだ。

    モノ言う馬主と、トップジョッキー。
    互いに吐いた言葉は引っ込められない状態が、本当に長く続いていたが、こんな形で雪解けとなるとは思わなかった。



  5. 馬主近藤旬子がアドマイヤビルゴを今度どう使うか

  6. ディープインパクト最後の砦・アドマイヤビルゴは、既に2歳でGⅠが終わってからのデビューで、クラシックを目指すには少々遅いデビューとなったのだが、それというのもデビュー戦時のアドマイヤビルゴの馬体重は434kgだったので、現時点でもまだまだ完成度が低いということだったのだろう。

    だが既にアドマイヤビルゴの調教師である友道氏曰く「次は弥生賞」と明言している。

    弥生賞は「ディープインパクト記念」と銘打たれているだけにローテーションとしては理想的で、近年出走頭数も少なくなっている状況から1勝馬でも出走はおそらく可能であろう。

    ただ、友道師曰く「まだ成長途上段階で今回は素質だけで勝った」と語っているように本格化はまだまだ先と見ているようだ。

    ここを「素質だけ」で再度勝利するようなら5億8千万の落札価格に見合った「素質馬」と目されることになりそうだが、完成途上の馬を無理して使わないのも、また「友道イズム」とでも言えようか。

    今後は注目度と馬の成長度の間で使い方を悩むことになりそうだ。


    それと、実は馬主が近藤利一から夫人の近藤旬子に変わったことで、この馬の将来は案外いい方向に向きそうそうだ。と言う意見も出ている。

    それはどういうことかと言うと、
    近藤利一が存命の時、夫婦で互いに異なる馬を所有していた近藤夫妻だったが、近藤旬子があまりレースに馬を使わないことに対して夫の利一氏が「お前の馬はレースに使わない飾り物か?」と叱咤したところ旬子氏は「そうです」と答えたという逸話がある。(近藤利一にこんなこと言えたのは婦人くらいだw)

    これは「馬がかわいそう」とかそういう考えでレースに使わなかったわけではなく、この話を踏まえ考えられるのは、現オーナーである近藤旬子がクラシックを意識せず馬の成長に合わせてレースに使っていく可能性は十二分に考えられると言うこと。

    そして管理する友道調教師も無理に使わないことで有名でもある。これは期待できる話だ。

    仮にクラシック三冠を全てとっても落札価格には及ばない高額馬のアドマイヤビルゴ。…既に素質の片鱗を見せているアドマイヤビルゴの今後の活躍に、誰もが注視することになるだろう。


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まず、一頭軸の軸が馬券圏外では話にならない。

③ダノンフューチャーは、未勝利を勝つのに7戦を要した馬。
その直後、ダービートライアルのプリンシパルSに挑んだが見せ場なく10着。
自己条件に戻し、適鞍のダートを使われたが9戦して全くいいところなし。
10戦目に福島に初遠征して3着。
一戦挟んで小倉で2着。
このクラスで馬券になったのはこの2回のみ

中央場所では全く歯が立たず、ローカルの弱メン相手にようやく馬券圏内を2度確保したが、振り返って確かめてみるとダートで1秒以上負けているレースが10回。

中央のコース全く通用していないのは明らかで、今回は中京であったが坂のあるコースでの馬券圏内はゼロ

要するに非力なのである。
何処をどう切り取ればこの馬を軸にできるのか?

ダノックスの良血で血統は悪くなく、鞍上もそれなり以上のジョッキーを配しし続けたのに全く身にならず。
既に底が割れている馬なのは明らかで、理解に苦しむ

対して、勝った③レッドラグラスは既に前走でこのクラス首差2着と目処を立てていた。
休み明けの一戦を叩き状態が上がってきたのは確かで、休む前より馬が良くなってきていたのもまた確か。

川田、中内田厩舎の黄金コンビで買い材料は十二分だった
どうしてこっちを軸にしなかったのか?

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最下級条件だからこそしっかり軸を決めなければならないのに、軸馬選びがここまで杜撰だと相手馬どうこう論ずるのは不毛。
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結論から言えば何故、勝ち馬⑥シュトルーヴェ、2着⑩クロミナンスを抜けにして、⑧アドマイヤハレー、②マテンロウレオをピックアップしたかが勝負を分けた。

勝ち馬⑥シュトルーヴェは新馬、未勝利こそ敗れてはいるものの3戦目で勝利してからは1勝クラスでで2着。
その後1勝クラス、2勝クラスの特別戦を連勝し、昇級初戦の3勝クラス美濃Sで2着、その後のジューンSでも連続で2着目処クラスに目処を立てた。
デビュー3戦目の未勝利勝ちから、6戦し3勝2着3回パーフェクト連対は評価できたところ。

3走前の日本海Sで7着に敗れてはいるものの、勝ち馬は後の菊花賞馬ドゥレッツアでいくらも負けていないなら内容も悪くなく、実際に前走のJCベストレース記念(ハンデ戦)ではトップハンデを背負いながら勝っているなら、昇級でも見せ場以上を期待できていい馬

しかもその前走は、休養中に去勢し迎えた一戦。
そこを難なく勝ち切ったのであれば、気性面の成長も加味できた
しかも、管理するのは関東の名門堀厩舎だ。

対して、らくらく競馬の推奨馬としてピックアップされた⑧アドマイヤハレーは、3勝クラスに昇級してから9着、14着、8着と見せ場もない競馬
2走前に3勝クラスの迎春Sを勝ってはいるものの、ここは7頭立ての5番人気での勝利なら、余程恵まれたものと言える。
実際、前走のAJCCは見るも無残な12着の最下位入線

この2頭の臨戦過程を比較した時に、⑧アドマイヤハレーに一体どうしたら食指が動くのか?

さらには、2着⑩クロミナンスは前走のAJCCで3着と、⑧アドマイヤハレーに1.9秒差と決定的な力の違いを見せつけている。

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もう一頭の推奨馬②マテンロウレオはいかにもムラな馬。
3歳時にきさらぎ賞勝ちがあり、その後も重賞で2着が2回あるが、近7走で馬券圏内はなかった

大きく負けたかと思えば僅差の競馬もしていた馬で力はあるのだろうが、鞍上横山典がずっと乗り続けているにもかかわらず勝ち負けまでには至らないところをみると、かなり乗り難しい馬と判断できる。

②マテンロウレオを切りきれなかったのはわからないでもないが、少なくともアドマイヤハレーは一刀両断できてよかったはず

このあたりを考慮できていればまだ結果は変わっていたかもしれない。
…因みに翌日の3/24も不的中だった。