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競馬の楽しみ方~番外編★ (2020年の新ルールで、確信犯もOKなグレイゾーン?) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです

  1. 2020年の新ルールで、確信犯もOKなグレイゾーン?

    蛯名正義騎手、最後にルール度外視して鞭を打つ

    先週行われた小倉大賞典G3において2月をもって引退となる蛯名正義騎手は、デンコウアンジュに騎乗し、結果5着と人気以上の奮闘ぶりを見せた。

    しかし、ここに蛯名騎手の荒技が隠されていた。
    その荒技とは、鞭の使用15回

    現在JRAでは1レース毎の鞭の使用回数を制限しており、それを超えると制裁対象となるのだが、2月で引退という背景もあり制裁覚悟の「鞭乱打」を繰り出した。



    鞭10回ルールを逆手にとった蛯名騎手

    鞭の使用回数制限10回を超えるとどんな制裁があるのか。

    制裁は罰金と制裁点が課せられることになるのだが、引退を間近に控える蛯名騎手にとっては今更過怠金とか制裁点などは意味をなさない

    本人も勿論それを承知で鞭を使ったのは明白だ。
    ある意味JRAのルールを逆手に取った形であったと言える。

    そもそも「鞭10回ルール」など今回の蛯名騎手にとってみれば全く意味を持たなかったのだ。


    当然鞭の使用過多は制裁点に加点され、制裁点が加算されていけば騎乗停止という目にあうのだが、引退する蛯名騎手にとっては「騎乗停止」は意味ないので、思う存分鞭を使ったというわけだ。

    結果的に勝てはしなかったものの、ルールを無視しての渾身の追いは勝利への渇望のためであり、今回の5着という結果は馬を送り出す陣営にしてみれば「よくやってくれた」という部類に入る好走だっただろう。



    自分の制裁点を常に把握して騎乗する

    現役を続行する騎手にとっては制裁点の加算タイミングが悪ければ命取りになる。

    斜行などを含めた強引な騎乗による進路妨害などの制裁点が最も高く、一発で騎乗停止になる危険を孕んでいるのだが、鞭の使用過多は微罪で制裁点も罰金も低いので武豊でも「ここが勝負どころ」と判断すれば勝手に体が動くだろう。

    ただ制裁点が溜まっていて、ここで制裁点を加点されたら積算点数で騎乗停止になるということを自覚している騎手は意識して騎乗しているハズ。
    次に紹介するC.ルメール騎手がいい例だ。



    C.ルメールの場合

    制裁点を意識したいい例C.ルメールの騎乗だろう。

    昨年ルメール騎手はアーモンドアイという絶対のパートナーを得ていたため、目標にしていたレースに騎乗停止で騎乗できないという事態は絶対に避けなければいけない状況にあった。

    制裁加点による騎乗停止及び進路妨害で騎乗停止になることを考慮した場合、ギリギリのところを攻めないで安全運転に徹し、勝利を逃すのは想像できることであり、それよりも絶対に騎手が犯してはならないミスというのは、例えば新馬戦や未勝利戦で制裁をくらったがために、G1に騎乗できないということの方が重大で、コレは絶対に起こしてはならない騎乗ミスだ。

    そう考えると昨年のアーモンドアイは天皇賞(秋)とJCを連勝したが、騎乗停止対象となる週には攻める騎乗を封印し、勝利を度外視した安全運転に徹していたというのは自然の流れであったと推測される。(競馬予想する上でも重要な情報となる)

    つまり大レースを2週間後に控えているルメール騎手は、その週は勝ち星よりも騎乗停止にならない騎乗を選んでいたのである。

    今年はアーモンドアイが引退し、絶対的パートナーはおそらくグランアレグリアということになるのだが、グランアレグリアが仮に大阪杯G1に出走するのであれば、ルメール騎手はその2週間前の騎乗はかなり消極的になるだろうと、想像がつく

    乗れば常に人気のルメール騎手だが、あえて本気を出さない週が明確に存在するのであれば、この情報は競馬予想に役立つだろう。


    「何故2週前なのか?」って、

    それは、以前は1週前に進路妨害などの過大な制裁は即翌週から騎乗停止となっていたのだが、2020年からルールが変わり、騎乗停止に相当する過怠騎乗を審査するのに一週間の期間を設けることになったので、翌週は騎乗ができるルールになったのだ。

    …というわけで、G1開催週の前週であれば騎乗停止に相当する制裁を受けても翌週のG1には乗れるというわけだ。



    制裁対象を纏めると…

    ここまでの事象を纏めると

    制裁対象のまとめ
    G1に騎乗するためには2週前の時点で騎乗停止相当の制裁を受けてはならない。
    仮にG1前週に騎乗停止に相当する制裁を受けても翌週のG1には騎乗できる。
    ということになるのだ。

    勿論騎手の騎手の意志に反して暴走してしまう馬がいれば事前予想もできないが、騎手の心理においては、後に控えるG1で有力馬に騎乗予定のある騎手の心理が予想できるだろう。

    しかしこの新ルールは騎手にしてみれば願ったりだろう。
    なぜかと言うと、このルールになったことでG1という大舞台での直前の乗り替わりをほぼ回避できるのであればJRAにしてみても混乱を避けレースを盛り上げるという意味では理にかなっているからだ。

    コロナ渦で無観客開催が続く中で打ち出されたこの新ルールは、ある意味、売り上げを堅調なものにするという面では有効と言えるのかもしれない。


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無料予想のある、優良競馬予想サイト

競馬予想サイトの、無料予想の抜き打ち検証

競馬予想サイトの抜き打ち検証」は、競馬予想 サイトが提供した無料予想を抜き 打ちで検証したものになります。

2023/05/27

ブレイクホースレーシングという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

ブレイクホースレーシングという競馬予想サイトのことをある検証サイトでは9戦9勝の、回収率は1358.1%と、満点評価のサイトだと推奨していたのだが、競馬検証.comでも1ヶ月かけて検証すると、8戦1勝の、回収率 9%という、全く別モノと言えるほど乖離した検証結果となった。

一体どうすればこうも検証結果が変わるのか

ブレイクホースレーシングという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ ブレイクホースレーシングの無料予想(2023/05/27)

検証するのは土曜「京都11R 葵S(GIII」の無料予想の検証となり、ダービー週に行われる、3歳春のスプリント王を決めるレースだ。

目下4連勝中のビッグシーザーや、前走を5馬身差の完勝で決めたルガル、行きっぷりの良いモズメイメイ等、錚々たるメンバーが揃った。
ブレイクホースレーシングは、いつもの馬連5頭BOXで推奨してきたのだが、上記3頭の中で唯一買い目から切ったモズメイメイが1着となった。

2,1,3,6,5番人気と選んで、上位人気の中で唯一切った4番人気のモズメイメイが1着となるとは、運の無さに呆れてしまう
このレースの買い目を監修した予想担当のツキの無さに感心する。
こんな予想担当が有料情報も監修しているとしたら皆さんはどう思うだろう?

そもそも、この時期の3歳馬にはまだそれほどの能力個体差は無く、日頃の練習の成果や騎手の技量が成績に現れ易い。
3歳限定戦が無くなった後、夏を超える頃になると馬自身の能力差がハッキリしてくる。

この上位人気6頭の騎手メンバーにおいて、武豊を差し置いて角田和や団野騎手を選択するとは如何なものか?
しかも、前走唯一の桜花賞組であり(この時点でワンランク上だ)、京都内回り1200m戦で行きっぷりが良く鞍上が武豊騎手であれば、切る理由など見つからないはず

そのあたりを踏まえた上で、買い目の予想をしてもらいたいものである。

ブレイクホースレーシングのことを優良と評価している検証サイトがあるが、改めてこのような検証サイトと、競馬検証.com検証結果を見比べてもらいたい



2023/05/28

モーカルという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

モーカル無料予想(無料情報)も、1ヶ月に及ぶ長期検証を行った。
検証結果は的中率30%の、回収率8%といった、
お世辞にも「まぁまぁ」とも言えない結果となった。

そんなモーカルだが、以下日曜「東京8R 青嵐賞」を検証するのだが、久々に「こりゃあ酷い」と思った買い目であった。

モーカルという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ モーカルの無料予想(2023/05/28)

このレースは、メインのダービーと同じ距離で行われるレースであり、昔からこのレースを見てからダービーの馬券を買うというファンも多い。

レース前のオッズでは外枠の2頭に人気が集中しており、1番人気の◎9エイカイマッケンロに2番人気の〇11エクランドールという、面白くもない選択であった。

まあ▲以下の相手には、6番人気▲1ネイチャーシップ、9番人気△5ダノンターキッシュ、10番人気の穴7ホウオウユニコーン等が選ばれてはいたが、明らかにワイドの高配当を狙った適当なチョイスであることは明らかである。

レース結果は、1着には外枠でも1番人気との同枠である8ドリームインパクト(7人気)、2着には武豊を擁する6キャルレイ(3人気)、そして3着は3エクセレントタイム(4人気)が入り、モーカルが予想した5頭は1頭も馬券圏内に入らないという不測の事態となった。
いや、予想通りの事態というべきであろう。

モーカルが提供したレース

1番人気馬が飛んだ時に同枠が馬券になるなんてことは日常茶飯事だし、10頭前後の少頭数で武豊が騎乗する有力馬を切るなんてことは、ご法度だろ
武豊は下位人気だと馬券圏内には殆ど来ないが、上位人気となると尋常ではない力を発揮する。

実際にGI戦に限ったデータだと、1〜4番人気では1着は90勝あるが、5番人気以下だと0勝という記録がある。
そんなの「常識」なのだが、そんなことも知らないのだろうか。

それにしても、11頭中5頭(1,2人気在中)出して1頭も馬券圏内(3頭)に絡まないとは、どれほどの確率だろうか?
以前のモーカルなら、ここまでの醜態を晒すことはなかったと思うが、あまりに酷すぎてレースを間違えたのかとさえ思った。