第8回
競馬の楽しみ方~過去の名馬編

有馬記念過去の名馬

    有馬記念過去の名馬

  1. 2000年 テイエムオペラオー

  2. 2000年の有馬記念当日の朝、他馬が暴れているのを見て興奮したテイエムオペラオーは、壁に顔面を強打して鼻血を出す怪我を負ってしまった。

    岩元師は出走についての判断を迫られたが、顔面が腫れ殆ど片目が塞がった状態での出走が決断された。

    レースがスタートすると、逃げてレースを引っ張ると予想されていた、ホットシークレットが出遅れてスローペースの密集した展開となり、他馬のマークが集中したテイエムオペラオーは進路を塞がれ、直線に入っても後方11番手に置かれたままであったが、坂を下り終えた辺りで馬群がばらけると、馬群の中団後方からそれを割くように末脚を繰り出し、ゴール前でメイショウドトウをハナ差捉えて勝利を辛くも収めた。
    なお、この苦戦を間近で観戦していた竹園オーナーは「馬も騎手も、涙が出るくらい可哀想でした」とコメントしている。

    これによりテイエムオペラオーは重賞8連勝GIを5連勝を達成し、年間無敗で2000年を終えた。天皇賞に以前の優勝馬が出走できる制度(勝ち抜け制度の廃止)になって以降、古馬中長距離路線のGI競走5戦天皇賞(春)宝塚記念天皇賞(秋)ジャパンカップ有馬記念)を完全制覇したのはテイエムオペラオーのみである。

    また、この年からスタートした秋季GI3競走天皇賞(秋)ジャパンカップ有馬記念)を同一年で完全制覇した馬への特別報奨金1億円(当時。現在は内国産馬2億円、外国産馬1億円)も獲得し、JRA賞ではテンポイントシンボリルドルフ以来3頭目となる満票で年度代表馬及び最優秀4歳以上牡馬に選ばれた。
    (名馬、テンポイントの名を使う不評サイトは止めてもらいたい)



  3. 1998、99年 グラスワンダー

  4. 1998年の有馬記念は、ファン投票上位のうち同期の東京優駿日本ダービー)優勝馬スペシャルウィーク、エルコンドルパサー、1600m路線で国際的に活躍したタイキシャトルが出走しなかったものの、グラスワンダーを含む8頭のGI優勝馬が顔を揃えた。
    グラスワンダーは14位での選出となり、馬主の半沢は「当日の人気もそれぐらいだろう」と見込んでいたが、実際にはスペシャルウィークを破り皐月賞と菊花賞を制したセイウンスカイ、前年の天皇賞(秋)優勝馬エアグルーヴ、当年の天皇賞(春)優勝馬メジロブライトに次ぐ4番人気であった。

    スタートが切られると、セイウンスカイが単騎での逃げを打ち、グラスワンダーは道中7~8番手を追走。
    第3コーナーから先団に進出していき、最後の直線残り200m地点でセイウンスカイを捉えて先頭に立つ。そのまま抜け出すと、最後は追い込んできたメジロブライトを半馬身退けて優勝。
    朝日杯以来、約1年ぶりの勝利を挙げた。なお、外国産馬による有馬記念優勝は史上初、7戦目での優勝は史上最短キャリアの記録であった。

    的場は「坂を上がってからはさすがに長く感じたが、なんとか我慢してくれた。2戦使ってこの秋の中では一番の状態。それでもまだいい頃の出来と比べたら物足りないと思っていたが、よく復活してくれた」と語り、尾形は競走内容について「パーフェクトと言っていい」と的場を称えた。
    馬主の半沢は「正直言って、まさかこの有馬記念で復活するとは夢にも思わなかった。的場騎手がこの馬を選んでくれたし、もう1頭のお手馬のエルコンドルパサーがジャパンカップを勝ったときは、申し訳ない気持ちで重圧になった。4連勝で朝日杯を制したときがこの馬の人生のパート1であるならば、有馬記念を勝ったこれからがパート2。頑張ってこれから切り開いていってほしい」などと語った。


    1999年の有馬記念のファン投票では、宝塚記念に続きスペシャルウィークに次ぐ2位となった。当日は7頭のGI優勝馬が顔を揃えたが、人気は最終的にグラスワンダー2.8倍、スペシャルウィーク3.0倍と両馬が上位で拮抗した。

    有馬記念、最初の1000m通過が65秒2という「超スローペース」で推移するなか、グラスワンダーは第3コーナーから進出を開始、それに次いでスペシャルウィークも追走をはじめる。的場は当初「スペシャルウィークがやってくるのを限界まで待つ」という作戦を思い描いていたが、前をゆくツルマルツヨシの手応えが良かったことから、これを捉えるため予定よりも早くスパートをかけた。

    最後の直線半ばを過ぎ、グラスワンダーとスペシャルウィークは競り合う形になりながら、前をゆくテイエムオペラオーとツルマルツヨシを交わし、そのまま馬体を並べて入線。的場をはじめ、尾形らグラスワンダーの関係者は「負けた」とみており、その一方でスペシャルウィーク騎乗の武豊は勝ったとみてウイニングランを行い、正面スタンド前に戻ってきてからは2、3度ガッツポーズを繰り返した。

    しかしスペシャルウィークが検量室前の枠場に戻ってきた瞬間、着順掲示板の1着欄にグラスワンダーの「7」が表示され、ハナ差でグラスワンダーの勝利が確定した。

    検量室内でグラスワンダーの先着が公示された瞬間、尾形は「やった」と叫んで両腕を突き上げ、そのままスペシャルウィーク調教師白井寿昭と握手を交わした。

    的場は「よく残ってくれたなあ」と口にしながら、尾形厩舎調教助手の臼井武と握手を交わした。
    インタビューにおいては「負けた、と思った。ゴンドラ席から降りるエレベーターにも、暗い気持ちで乗った。よく差し返してくれたものだ。あれがこの馬の底力なんだろう」(尾形)、「ゴールに入った瞬間は差されたと思っていたから、掲示板に馬番が上がった瞬間は、正直おどろいた。
    ハナ差だけでも前に出られたことに感謝している」(的場)などと語った。
    有馬記念の連覇はスピードシンボリ(1969~70年)、シンボリルドルフ(1984~85年)に続く史上3頭目、間に宝塚記念をはさんだ「グランプリ三連覇」は、スピードシンボリに続く史上2頭目の記録であった。



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