最終更新日:2024年04月26日に更新しました。現在までに確認した競馬予想サイトの口コミ数:115,544

競馬コラム~騎手編 (ルメール不在で、今年の夏は名を売る絶好の機会) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです

  1. ルメール不在で、今年の夏はジョッキーにとって名を売る絶好の機会

    ルーキー・今村聖奈騎手重賞初騎乗初勝利(CBC賞・テイエムスパーダ)に沸いたのが先週。
    梅雨明けと時を同じくして、徐々に盛り上がってきた夏競馬ではあるが、そんな中でひとつ寂しい知らせもある。


    ルメール騎手が母国に帰省

    それはルメール騎手7月から8月中旬まで母国に帰省するため、日本での騎乗を行わないことがJRAから発表された。

    その先週から「夏休み」がスタートしたわけだが、もともとこのシーズンは毎年北海道シリーズに参戦し、勝ち星を量産する、いわゆる『ドル箱開催』として得意にしている時期でもあった。

    そんな得意にしている舞台を離れても母国に一時帰省する理由は、長く続いていた(いる)コロナウイルス感染症の影響で、しばらく家族に会えていなかったためだ。

    海外遠征などは限定的に認められていたものの、私用として日本国外へ行けることはできず、ようやく緩和されてきたのがこのタイミングということで、フランスに帰る決断をしたそう。

    日本がそうでない訳ではないが、とくに欧米諸国は家族と過ごす時間を大切にする人が多く、その優先順位は仕事よりも明らかに高い。
    本人としても苦渋の決断ではあっただろうが、秋からはGⅠシリーズに向けてより重要な騎乗機会も増えてくるだけに、この夏がそのタイミングとなったようだ。

    ややグレードレースで苦戦が続いた春競馬だったが、オークス(スターズオンアース)を勝ってその不安を払拭。
    しっかりと充電し、秋はいつも以上に暴れ回って欲しいところだ。



     

    ルメール不在でリーディング争いの影響は?

    そんなルメールが1ヶ月半ほどの不在で、気になるのが毎年熾烈な闘いを繰り広げているリーディング争いだ。

    先週終了時点で、川田騎手が他から頭ひとつ抜ける形で81勝をマークして首位に立っており、次点で横山武史騎手65勝ルメール騎手63勝と並ぶ。

    夏で確変するルメール騎手がひと休み。ということになれば、現時点でのこの差はセーフティーリードと言っていいのかもしれない。
    もちろん最後まで何があるか分からないので、この時期に断定的なことは言えないのだが、川田騎手の直近の騎乗馬の集まり等を見ると、このまま順調にいけば以下のジョッキーたちがその差を詰めるのは非常に至難の業である。
     
    結果、不戦勝のような形にはなってしまうのかもしれないが、それでもリーディングジョッキーというのは1年通してしっかりと騎乗し、それに応じた結果・成果を出した騎手がなるべきもの。
    残り半年、このまま順調に騎乗を続け、2016年の戸崎圭太騎手以来となる日本人騎手のリーディング獲得を期待したい。 



    若手ジョッキーも、今年は名を売る絶好の機会

    …とはいえ、このまま川田騎手が独走を続けるのも面白くない。

    このルメール騎手不在で、本来ルメール騎手が騎乗するであろう有力馬が他のジョッキーに流れることになるだけに、そのチャンスをどの騎手が一番モノにするかはこの夏の見どころでもある。

    ルメール騎手といえばやはり社台系からの信頼が非常に強く、社台やサンデーサラブレッドクラブ、シルクホースクラブやキャロットクラブなどの有名クラブの良血馬に騎乗することは多々ある。
    この時期は2歳馬デビューの時期でもあり、クラシック戦線も期待される馬たちへの騎乗も非常に多い。

    北海道シリーズを拠点している横山武史騎手は、ルメール不在の恩恵を預かれる一番チャンスのある存在と言えそう。
    現状でも関東圏では前述の大手クラブあたりは、ルメール騎手の次点としての評価なのが横山武史騎手だ。

    先ほど「もう川田騎手は安泰…」なんて書いてしまったものの、この夏の頑張り次第では川田騎手に肉薄、あるいは逆転することがあっても不思議ではない。

    その他では特段拠点はないものの、以前「競馬の騎手〜記憶に残った騎手」で書いた坂井瑠星騎手の評価がここにきて上昇中だ。

    矢作厩舎所属で元々チャンスの多い環境下ではあったが、海外修行等を経て騎乗技術に磨きがかかり、大手生産者やオーナーなどからの評価が上がっている。
    岩田望来騎手には相変わらず有力馬が集まってきているが、その立場を脅かさんとするくらいの勢いはあるとみていい。

    若手ジョッキーらにとっては自身の名前を売る絶好の機会でもあるのが夏競馬だ。
    今年はそこにトップジョッキー不在というチャンスも重なっているだけに、各地で若手騎手が躍動するシーンが期待できそうだ。

    ルメール&川田の2大巨頭に勝負を挑む若者が出てくるか。
    後半戦の中央競馬の楽しみのひとつである。


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【東京11R】で提供された買い目の検証

結果:3-8-13

まず、どの競馬場の何レースかという表記が抜けていた
フローラSと書けば東京11Rであるとわかるという発想ではなく、他のレースはしっかり表記されているなら恐らくケアレスミスかと思ったが、前に検証した時の買い目でも抜けていたから、意図的なのだろうか?

情報提供をする側であるならこういう意味不明なことはやめた方がいい

さて、買い目の検証に話を移すが、結果としては勝ち馬アドマイヤベル、2着ラヴァンダを一列上げられなかった分の不的中となった。

開幕週の芝なら内枠から狙うのは定石だ。
実際1番バロネッサを2頭目に入れているならその意図は垣間見えるが、何故14番クリスマスパレードをそこまで強く推したのか?

僅差の4着であったので一見悪くない選択にも見えるが、府中コースの芝2000mは内枠有利が絶対的なセオリーだろ
ましてや開幕週である。

クリスマスパレードの先行力を買ったのは理解できるが、今回は大外枠。
当然、他馬よりも長い距離を走ることを強いられる。
結果、上位陣を捉えきれなかった。

対して勝ち馬は、行く馬を行かせて内寄りの好位をがっちりキープし直線弾けた。

全くコースロスが無かった競馬なら、勝たれて然り。
2着のラヴァンダも、使いつつ距離を伸ばしこの距離にも対応できそうな雰囲気であった。
しかも先行力のある馬で3番。
鞍上岩田望と相性がいいのも、馬柱を見れば明らか
ここまでの短距離戦で培ったスピードと先行力でインべたを狙えば、いい競馬になりそうな馬だったのだ。

この役目を1番バロネッサに担って欲しかったのかもしれないが、この馬は前走こそスタートが決まっているが、その前の2戦は連続して出遅れ。
この枠で出遅れれば、間違いなく詰まる。

実際出遅れはしなかったものの中途半端な競馬になり、なし崩しに脚を使い不発。
ゲートに不安が無ければ絶好枠の1番枠だが、そうでなければ双刃の剣。
結果的に今回、この好枠を活かしきれなかったのであれば、「機動力」という部分で「まだまだ」だったのであろう。
前走の走りを鵜呑みにしたのが裏目に出た。

総括としてはセオリーに倣った組み立てをもう少し意識していれば、なんとかなってよかった。
特に2着ラヴァンダを推奨していただけに悔やまれる。



2024/04/22

【4/20】アシストという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

2024/04/20(土)
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【京都3R】で提供された買い目の検証

結果:1-3-7

勝った1番グローブアマランサスは、デビューから2戦連続して芝1400mを使い2,3着。
今回と同じ京都の芝1400mも経験済み。

前走の負けで嫌ったのかもしれないが、その前走は現状ではベストとはいえない芝1600mであり、多頭数の外枠という条件も響いたなら度外視できる一戦。

一息入れてリフレッシュされ、今回は開幕週の1枠1番。
社台生産馬のため、短期放牧は最高の外厩施設で立て直された後に十分に乗り込まれ、臨戦態勢は整っていた。

間隔が空いていても、走る気性はデビュー戦で証明済み。
前走から条件は一気に好転していた。

3着ヤブサメも、デビューから掲示板を外していない馬。
この距離がいい方に出るという見立ても出来なくもない馬。
枠も内寄りの7番。

開幕週の芝コース、良馬場で内有利なのは明らか。
実際に本命指名のダノンアルムも3番枠。
この傾向に倣って組み立てていれば、なんということもない馬券ではなかったか?

逆に指名された9番ラントリサントは、前走で小倉の芝1800mを使われていた馬。
陣営の思惑は短距離馬ではないというのが、デビューから3戦の使い方からも判断できたはず。
今回一気の距離短縮なら、ペースに戸惑うとは考えなかったのか?

開幕週という芝のトラックバイアスをもう少し重視すればという内容であった。


【京都5R】で提供された買い目の検証

結果:3-4-9

軸馬指名オーシンハーフは一貫してダートの1800mを使われてきていた馬で、未勝利の勝ち上がりが3戦目、ここまでは良いとしても昇級してからはいいところが無かった馬。

「昇級して2着があるじゃないか?」
という考え方も出来るが、このレースは6頭立て
この2着で目処がったったというのは、いかにも早計であろう。

さらにはこの馬は、キックバック(前の馬の蹴り上げた砂が当たること)を嫌がる馬であることから逃げ先行が好走条件だが、今回は同型がかなり揃っていたため強引な競馬を強いられるのは見えていた。

ダメ押しとしては、この馬がこれまで馬券になった3回であったが、内2回は稍重・不良という脚抜きのいい馬場であった。
対して今回は良馬場。
馬場も合っていなかった
言わずもがなだが、この馬を軸にした時点でこの組み合わせは破綻していた。