第69回
競馬の楽しみ方~調教師・厩舎編

解散厩舎エピソード

2月という時期は「厩舎が解散」する時期だ。

この「厩舎が解散」って言葉に聞き覚えのない人もいるかもしれないので、簡単に説明すると、競馬の「厩舎」ってのは1つの厩舎に「調教師」と呼ばれるのは1人だけで「調教師」以外は全部「厩務員」だ。
当然ながら「調教師」でないと「厩舎」は作れない。

…で、この「2月」ってのは2月末日が競馬で言うところの「節目」で「卒業シーズン」になるので、この時期に動きがあり「厩舎が2月に解散」することが多いのだ。

先ほど書いたように1つの厩舎に「調教師」は1人だけなので、この1人の調教師が定年とかで「辞める」と言ったら辞めざるえなくて、事実上の「解散」になってしまう。
そうなると多いとこだと30、40人の厩務員がいるから、皆別の厩舎に移っていくハメになる。


そして解散厩舎問題をより一層複雑にしている原因は、なんと今年2018年は解散する厩舎が「12厩舎」もあるってところだ。
基本的に「定年による解散が前提」で、調教師の定年はどういう基準か知らないが、どうも70歳となっているんだとか(ちなみに厩務員は65歳)

で、今年解散する12厩舎は以下の通り。

【定年】
池上昌弘 【美浦】
岩元市三 【栗東】
尾形充弘 【美浦】
加藤敬二 【栗東】
小島太 【美浦】
佐藤正雄 【栗東】
二本柳俊一【美浦】
福島信晴 【栗東】
目野哲也 【栗東】
和田正道 【美浦】

【勇退】
柴田光陽 【栗東】
二ノ宮敬宇【美浦】



今更ながらだが、今年は錚々たる顔ぶれが引退する。

上記12厩舎でG1勝ちがない厩舎は和田正道厩舎、 二本柳俊一弘厩舎、 柴田光陽弘厩舎、 佐藤正雄弘厩舎 、福島信晴弘厩舎、 池上昌弘厩舎の6厩舎。
つまり半分以上の厩舎がG1勝ち馬を送り出しているのであれば、そこに在籍する厩務員調教助手かなりの腕利きってことだ。



コレにまつわるトピックスとしては、テイエムオペラオーで一時代を築いた岩元厩舎がらみのモノで、テイメムオペラオーといえば和田竜二騎手で、引退するまでずっと手綱を取り続けていた。
これも師匠愛の賜物で、昨年96勝とキャリアハイを達成した和田騎手は、実は今年は年初から少し伸び悩み気味。

その理由は、和田騎手の元師匠の岩元市三調教師が、引退前に500勝したいがために、元弟子はこの2ヶ月というもの、岩元厩舎の馬に優先的に乗っていた為、残念ながらなかなか勝ち星が上がらず、スタートダッシュに失敗したと言われている。迷惑な師匠だw


和田騎手のエージェントは『優馬』の櫻井眞人で、松山弘平騎手も担当している。
通常 櫻井氏は和田騎手に優先的にいい馬を振り、松山騎手は2番手という構図だったのだが、和田騎手の師匠である 岩元市三厩舎の馬に優先的に乗っていたためなかなか勝ち星が上がらず、その分、松山騎手にいい馬が回り始め、先週も6勝を挙げて現在16勝で全国リーディング5位につけているんだが、影では「岩元厩舎が解散すればすぐに立場が逆転する。今だけ。」とささやかれているようだね。


それにしても岩元調教師は騎手時代に「マムシの市三」というアダ名をつけられていたそうなので、勝負へのこだわりはまったく衰えてないようだね(ちなみに現在は497勝なので、ちょっと厳しいかもな)。



もう一つのトピックスとしては、関東の二ノ宮調教師が定年を待たずして引退することを表明し、厩舎は解散することになった。
二ノ宮厩舎といえばエルコンドルパサーを筆頭に何頭ものG1馬を送り出した東の名門厩舎

現在の二ノ宮厩舎の看板馬と言えば、あの 阪神JFで1番人気に推されたロックディスタウンだが、この馬も関東の藤沢和雄厩舎に移籍することがかなり前に発表されている。


二ノ宮厩舎の解散に伴い、ここは特に腕利き厩務員の宝庫なので、既に激しい引き抜きあいが発生しており、かつて「あの名馬」を担当した「超」のつく腕利きベテラン厩務員が未来の関東を担う「あの名門厩舎」への移籍が決まったようだしな。

現状目立った動きといえばこの程度なんだが、これからどんどん転厩する馬も出てくるので、「これは」という動きがあればまたこのトピックでレポートしようかと思ってる。


第14回
競馬の楽しみ方~調教師・厩舎編

外厩調整!・・・写真が撮れません!!

皆さんこんにちは。今回の競馬ブログテーマはずばり「外厩調整!」です。
…って、そもそも外厩って何?って思うよね。


「外厩」とは、読んで字のごとく「外にある厩舎」で、馬が短期放牧される際に牧場に入るんだけど、ソコにはトレセン顔負けの厩舎施設があり(普通に坂路とかウッドとかあります)、管理馬が多い厩舎は敢えて放牧に出して、そこで調教して仕上がったら入厩して即競馬に使う…って為に造られたものなのです。

年々外厩を使って馬を仕上げる厩舎が増えてきてて、成績も上がってきている厩舎も多くいるんだけど、それに伴い様々な弊害と言うか、今まで起きなかった事象が所々で発生しているんですねー。


タイトルの「写真が取れません・・・」ってやつだけど、コレは、「この事象」を説明すると、今年3月27日いに行われた高松宮記念に出走したアルビアーノ(3着)なんだけど、競馬新聞の調教欄をみると一週間前の調教の数字がスッコ抜けてた。

それもそのはず、
この馬は放牧先のノーザンファーム天栄(関東の社台系の馬はここを良く使われてる)から、規定ギリギリ(当該レースに出走する馬はそのレースの10日前までにトレセンに帰厩しなければいけないというルールがある)の、10日前に帰厩したから、ハプニングが起きました。

レース10日前というと1週前の木曜日、ただしトレセン入厩時は検疫があるため実際に馬場入り出来るのは金曜日となり、本来一週前調教は水曜か木曜に行われるため、当然一週前調教は出来ません。
これでは調教を見て状態をチェックするTMは困った事でしょうが、実はもっと困っていたのは競馬週刊誌のカメラマン。


実は「ギャロップ」や「競馬ブック」に掲載する有力馬の馬体写真は、レース一週前の水曜か木曜に撮影するのが常(あんなもの誰も見てませんが・・・・)なんだけど、その時に「関東一番手のアルビアーノが美浦トレセンにいないんだから、そりゃあ慌てますよ」…って、関東の某カメラマンの発言。

こうした規定ギリギリの入厩は 条件戦であれば以前から散見されてたけど、大一番に仕上げで臨むG1レースでは異例中の異例で、これで物議をかもしたのが昨年のオークスの「ルージュバック事件」だ。
この時もギリギリ入厩でしたが、肝心のルージュバックはオークス2着、アルビアーノも外枠不利の馬場で3着なら、最近ではこの方法も実際「アリ」とみなす厩舎も増えている。


そこで顕著な例が、実は昨年全国リーディングを千切って取った関東堀厩舎の今年の小倉攻勢。

「あすなろ賞」を勝って後にスプリングSを勝ったマウントロブソンを例に取ると、同馬はノーザンファームしがらきから直接小倉競馬場に入厩、やはり一週前調教はなく、日曜日とレース週の水曜の調教二本で快勝。
…そしてこの小倉開催で堀厩舎は7戦して5勝の荒稼ぎ、マウントロブソン以外の何頭かはもう少し前に小倉に入厩してたとはいえ「しがらき→小倉入厩作戦見事に成功したと言っていいだろう。


腕利きスタッフによるハイレベルな調教を課している堀厩舎でも、外厩使いのギリギリ入厩があることには驚いたが、ただこれは賢いやり方。
小倉に滞在すると調教は、競馬場の芝とダートコースでしか行えない。…ならば美浦から持っていくかという選択肢もあるが、そうなると輸送時間がベラボウにかかる。
ならば調製施設豊富な関西の「しがらき」で調整し、規定ギリギリに小倉入厩。10日間くらいなら多少調教施設が不足していも対して影響はないし直前の長距離輸送なしでいどめるメリットは大きい。
「今回上手く行ったのだから他の厩舎も真似してくるんじゃないか」…と、前出トラックマン。

トップステーブルの堀厩舎が結果を残した以上、こうしたケースは、

間違いなく今後増えるだろう。


第10回
競馬の楽しみ方~調教師・厩舎編

2015年3月版 調教師・厩舎編

調教師~厩舎編今回は馬券勝負の際に参考にする、競馬における所属厩舎についてお話します!

昨年の全国リーディングベスト20は以下の通りで、これらの厩舎の馬が出てきたらまずは要注意でしょう。

      ≪ 主な活躍場 ≫
1位 堀宣行  54 ドゥラメンテ、モーリス
2位 池江泰寿 49 ミッキークイーン、サトノダイヤモンド
3位 藤原英昭 48 ストレイトガール
4位 友道康夫 42 マカヒキ
5位 矢作芳人 41 リアルスティール
6位 松永幹夫 41 アウォーディー
7位 安田隆行 36 コンテッサトゥーレ
8位 音無秀孝 36 ミッキーアイル
9位 手塚貴久 36 アジアエクスプレス、ハートレー
10位 石坂正  35 モーニン、シンハライト
11位 松田博資 35 引退
12位 尾関知人 35 サクラゴスペル
13位 昆貢  35 ヒルノデイバロー
14位 西園正都 34 ハクサンムーン
15位 角居勝彦 34 リオンディーズ
16位 須貝尚介 34 ロジクライ
17位 斎藤誠  34 ヌーヴォレコルト
18位 高野友和 34 ショウナンパンドラ
19位 藤沢和雄 32 ロサギガンティア
20位 田村康仁 32 メイジャーエンブレム

この中で各厩舎の特徴を見ていくと、まずは1位の「堀厩舎」だが、OP馬(オープン馬:収得賞金など最高ランクに属する馬) の宝庫であり、関東の厩舎で全国リーディングを取ったのは藤沢厩舎以来で新時代の到来と言えるでしょう。

2位は同じくOP馬の宝庫で関西一位の「池江厩舎」は安定感があります。

3位の「藤原英厩舎」は少し特徴があり短期放牧、所謂外厩を使うのをあまり好みません。そのため休み明けはあまり走らず、叩いた後が勝負というのが定石です。

4位友道厩舎」は今年はマカヒキでのブレイクが期待できます。好みもあるかもしれませんが長距離戦を使うのが好きみたいです。

5位は今年のリーディング1位を快走している「矢作厩舎」。看板馬リアルスティールは今後ドバイを控えており楽しみな厩舎です。
この人は競馬関係者筋では変わりものという事です。父が大井競馬場の調教師の矢作和人、その縁で今年は大井競馬所属の 坂井英光騎手の息子さんで今年デビューの坂井 瑠星(サカイ リュウセイ)騎手を厩舎所属として預かっています。

この厩舎の特徴は他のリーディング上位厩舎と比較して極端に出走馬の連対率が低いです。その理由はとにかく数を使うからなのです。ですので、出てきたら即買いという訳ではなく、ここぞという時に仕上げてくるのが特徴です。

西高東低と言われて久しい競馬界ですが、関西の上位陣は概ねここ5年くらい顔ぶれが変わりませんがその中で頭角を現してきたのが昨年のジャパンカップをショウナンパンドラで勝った「高野厩舎」です。
前出の矢作厩舎もそうですが、G1を勝つと預けられる馬の質が一気に上がり、それに比例して厩舎成績も上昇します。
矢作厩舎もディープブリランテでダービーを制するまでは凄く地味な血統の馬ばかりでしたが、それを気に馬の質が一気に上がりました。高野厩舎にも同じようないい効果が今後期待できるでしょう。


関東での有望株は17位ながらも一気に勝ち星を伸ばした「関東斉藤誠厩舎」。
この馬もオークス馬ヌーヴォレコルトの登場で勢いがついてますので今後の活躍が期待できます。


最後に20位の「関東田村厩舎」、この厩舎はまだG1勝ちはありませんが 桜花賞の有力候補のメジャーエンブレムが控えており、この馬が桜花賞もしくはもしくはオークス、NHKマイルを勝つと勝たないでは今後の事を考えると天と地の差があるでしょう。

こんなふうに競馬を見るのも実に楽しいです。

次回は騎手編が出来たらと思いますので今後もよろしくです!!!!!!


競馬予想サイトを検索!
▼競馬・競艇検証.comのコンテンツ▼

トップへ