第37回
凱旋門賞 (10月)

2020凱旋門賞で、極悪馬場に泣いたエネイブル。

  1. 2020凱旋門賞回顧。極悪馬場に泣いたエネイブル。

    2020凱旋門賞がまさかの大波乱

    先日の「更に詳しく、2020凱旋門賞の展望」でも書いたが、2020年の凱旋門賞15頭立てが予想されていた凱旋門賞だったが、週中に「明らかに不良馬場になる」という理由でエネイブルと人気を分け合うはずであったラブ(A.オブライエン厩舎)が、まさかの回避を表明した。

    A,オブライエン厩舎は4頭出しとなったのだが、今度は出走予定の4頭が全て禁止薬物(ジルパテロール)の陽性反応が認められたため、出走取り消しとなった。

    武豊騎乗予定だったジャパンもその対象で出走取り消しだ。…ったく、2週間にわたって書いた「2020凱旋門賞」の競馬コラムは一体なんだったのか・・



    「ジルパテロール」とは?

    因みに、この「ジルパテロール」という薬物だが、調べてみると一般的には牛や豚といった家畜類の健康促進、体重維持などを目的に使われるものだそう。

    人間においても筋肉量の増加が見込める薬物で、2017年当時、プロボクシングのWBC世界バンタム級王者山中慎介に挑戦したメキシコのルイス・ネリがこの「ジルパテロール」を服用して山中慎介に初黒星をつけたことで有名になった薬物だ。

    このボクシングでの「ジルパテロール」使用は、結果ドーピングが故意であったのか偶然であっったのか判明せず、明確な処分が下されないままに終わった。

    半年後に再戦が決定したのだが、今度は王者ネリが体重超過で戦前に王座剥奪となり、山中が勝てば王座返り咲き、ネリが勝てば王座は空位という形で試合は行われたが、試合結果は山中の敗北、引退となった。
    「ジルパテロール」とは、そんな知名度の高い薬物である。



    2020凱旋門賞の、回顧

    …と、まぁそんなワケで「ジルパテロール」に引っかかったA,オブライエン厩舎は全4頭出走取り消しとなり、結果、レース前に5頭の出走取り消しとなった。

    更に詳しく、2020凱旋門賞の展望」でも書いたように、凱旋門賞3勝目を目指すエネイブルに「風が吹いた」かと思われたが、週末のロンシャン競馬場は悪天候に見舞われ超不良馬場となった。

    前述のラブは、これを見越して早々と出走取り消しを表明したくらい(取り消してなくても、ジルパテロールで引っかかったと思うが)だから相当なものだったのだろう。


    実際には今年の凱旋門賞の決着時計は2分39秒3。
    2018年に凱旋門賞2連覇を決めたエネイブルの走破時計は2分29秒2。

    昨年2着の際は2分31秒9で、
    今年は実に1秒前後時計がかかったので相当に重い馬場だったのが分かる。


    エネイブルは、重い馬場が不得手の馬。

    しかし、馬場悪化は必至であることが予想されていたのだが、6歳牝馬のエネイブルにとっては、昨年で引退しようとしていただけに、これが事実上最後の引退レースに決めていた。ならば、そうそう簡単に「取り消し」というわけにはいかなかったのだろう。


    対して、勝ったのはソットサス

    2020年凱旋門賞結果
     

    騎乗したのは、M.デムーロの実弟であるC.デムーロ
    既に世界におけるキャリア的にはデムーロの弟というよりは、兄にデムーロがいるという表現が妥当になるくらいの快挙だった。
    (因みにソットサスはこのレースを最後に引退し種牡馬入りが決定した)


第36回
凱旋門賞 (10月)

更に詳しく、2020凱旋門賞の展望

  1. 更に詳しく、2020凱旋門賞の展望

    コロナ渦の中、伝統の凱旋門賞が行われる。

    先週は「武豊、9度目の凱旋門賞挑戦が正式決定」という競馬コラムで、武豊がジャパン騎乗で正式に凱旋門賞に挑戦することが決まったことを書いたが、今回の競馬コラムはその続編といこう。


    2020凱旋門賞に挑戦する日本馬は、ディアドラのみ

    2020年度の凱旋門賞は、日本調教馬ではコロナによる渡航制限や、検疫の問題を考慮してか、参戦するのは、


    ディアドラ1頭のみだ。


    ただディアドラ昨年の中山記念を使って以来、一度も国内レースに出走していないという、かなり異例の変わり種
    2020凱旋門賞に挑むディアドラ
     


    ディアドラ陣営の考え

    国内レースで出走しない理由は定かではないが、もしかすると陣営が日本の競馬より海外の競馬の方が賞金が稼ぎやすいと考えてるのかもしれない。

    ディアドラは、馬の能力を数値化した国際レーティングも高い馬なので、海外の高額賞金レースに使いたい時に使えるように準備してきたのかもしれない。

    因みに今「凱旋門賞にかかる金額」を調べてみたら、トータル費用は約1千万円自費

    凱旋門賞の賞金総額は、6億5千万。
    凱旋門賞の1着の賞金は、約3億円
    5着までが賞金対象で5着で約1500万円


    そう考えると今年は頭数が少ないので、5着以内が望めるの踏んで、今年なら挑戦できると考えたのかもしれない。

    ディアドラで優勝は到底狙えないと思うので、JRAから出走給付金が500万円支給されるそうなので、それもあてこんでの挑戦かと思われる。

    血統的にみると、海外の芝が合ってそうなので、「あわよくば」を狙った感もある。
    JRAから凱旋門賞出走馬に500万円

    また、もしかすると凱旋門賞の後、日本に帰らず欧州を転戦することも考えてるのかもしれない。
    そうすれば、渡航費用は浮くのでそれも加味されている可能性もあるのかも。

    それと上の記事にも書かれているように、ディアドラがこのまま帰国して年内にJC、もしくは有馬記念に出走すれば、更に1000万円の給付金が支給されるようなので、足は出ないと踏んだのだろう。

    ディアドラは歳も歳だし、このパターンで引退かな。
    因みに騎乗するのは、英国のJ.スペンサー騎手を予定している。



    5番手評価のジャパンで挑戦

    武豊、9度目の凱旋門賞挑戦が正式決定」でも書いたが、改めて書くと、武豊騎手は今年の凱旋門賞で、3年連続9回目の挑戦となる。

    コンビを組むのは日本法人の輸入車販売などを行う株式会社マツシマホールディングスの、株式会社キーファーズが共同馬主に名を連ねる「ジャパン」というガリレオ産駒

    名前は「ジャパン」だけど、管理するのはヨーロッパのトップ厩舎であるA.オブライエン厩舎だ。

    この厩舎は無駄使いをしないことで有名で、当初、オブライエン厩舎はジャパンの凱旋門賞出走に対して確定はしてなかったが、ここにきて正式に出走することを表明した。…ということはそれなりの状態にあるんじゃないか。と、思われる。

    だが現時点での予想では、5番手程度の評価が与えられているダークホースだ。



    2020凱旋門賞の優勝候補筆頭は、ラブ

    オブライエン厩舎は何も持ち駒が「ジャパン」だけのジャパン頼みというわけではなく、ジャパンはオブライエン厩舎の中では2番手の評価だ。

    そもそもオブライエン厩舎は今回の凱旋門賞で5頭のG1馬の出走を予定している。
    その5頭は全てガリレオ産駒で、中でも優勝候補筆頭はラブという馬だ。(その直近の実力については先週のコラムで書いている)

    英オークスでも後続に9馬身の完封勝ちしたラブの快進撃は止まらず、今回人気を分け合うエネイブルとの勝負となりそうだ。



    エネイブルの凱旋門賞3勝への挑戦も見どころ

    エネイブルは、2017、18年と凱旋門賞を連覇した馬だ。

    昨年2019年には前人未到の凱旋門賞3連覇に挑んだエネイブルだったが、レースでは最後の直線で外から強襲したヴァルトガイストに敗れて2着となった。

    2年半ぶりに敗れ、騎乗したL.デットーリ騎手は、夜泣いたと言っていた。


    2019当初は凱旋門賞3連覇に挑みエネイブルはこのレースを勝利すると確信していたので、レースで勝利で飾って引退する予定だったのだが、3連勝が叶わなかったことで、陣営もここででキャリアを終えるわけにはいかないと考えたのか、現役続行を表明した

    そして今回2020年は凱旋門賞3勝目を目指すことになったのだ。
    因みに過去に凱旋門賞を3勝した馬はいない

    今年で6歳のエネイブルが昨年よりさらに強くなっているか?と言えば、少し疑問だが、武豊騎乗の「ジャパン」の強襲があっても驚けないのが2020年の凱旋門賞だ。


第35回
凱旋門賞 (10月)

武豊、9度目の凱旋門賞挑戦が正式決定

  1. 武豊、3年連続9度目の凱旋門賞参戦が正式決定

    武豊が3年連続9度目の凱旋門賞参戦

    2020年9月現在、武豊騎手齢51歳にして3年連続9度目凱旋門賞参戦正式決定した

    騎乗する馬は愛国No.1、
    いや欧州No.1と言っっても過言ではない、A.オブライエン厩舎ジャパンという馬だ。
    競馬JAPAN(ジャパン)と言う競走馬
     


    JAPAN(ジャパン)という名の競走馬

    JAPAN(ジャパン)という名の競走馬は、アイルランドを拠点とする競走馬の生産者クールモアスタッドと、ベンツなど輸入車販売などを行う、株式会社マツシマホールディングス株式会社キーファーズ共同所有する馬だ。

    JAPAN(ジャパン)と言う馬名の命名件の経緯は調べてみたけど分からなかった。
    おそらくキーファーズが、将来を見越してつけたのではないだろうか。

    しかし「ジャパン」という名前でも、実は生粋の海外調教馬である。



    ジャパンで凱旋門賞を狙う理由

    JAPAN(ジャパン)の実力はと言うと、昨年2019年の英ダービーを馬、秋には日本でもお馴染みのR.ムーア騎手騎乗凱旋門賞4着に食い込んでいる実力馬だ。

    しかし今年2020年は4戦して未勝利ということで、どうも調子が上がってこないジャパンに対し、管理するA.オブライエン調教師は、出走に際して慎重な態度をとってたが、ここにきて上昇する気配でも感じとったのだろうか、出走にGOサインを出した。

    凱旋門賞の行われるフランスのロンシャン競馬場は、昨年の凱旋門賞4着もそうだが、パリ大賞典を勝利した得意コースでもあるというのも、今回JAPAN(ジャパン)が出走することに後押しする要素となったようだ。



    何度も凱旋門賞に跳ね返されてきた、日本馬

    日本馬は、これまで何度も凱旋門賞の高い壁に跳ね返されてきた。

    今年の凱旋門賞はコロナの影響もあり「日本馬」の出走予定は無さそうだが、現地調教馬での武豊騎乗というのは、これまでにない可能性を感じさせる挑戦だ。

    それとJAPAN(ジャパン)の父ガリレオというバリバリの欧州血統というのも魅力の1つである。
    競馬JAPAN(ジャパン)という競走馬の血統
     


    2020年凱旋門賞のメンバー構成

    とはいえ今年の凱旋門賞も、例年に負けず劣らずハイレベルなメンバー構成だ。

    2017、18年と連覇した女傑エネイブル、その成績は輝かしくて流石の一言でため息が漏れてしまいそうになる。

    そしてエネイブルの当面のライバルと見られていたのは、今年G1を3連勝中であったガイヤースだったのだが、そのガイヤースを前走のアイリッシュチャンピオンズSで下したマジカルがライバルとして急浮上している。

    このマジカルだが、今年の唯一の敗戦が英インターナショナルSで、その時の勝ち馬が前述のガイヤースだったので、そう考えると、この2頭の「比較」を考えると、ほぼ互角とみていいのではないだろうか。

    ただ、エネイブルマジカルとの直接対決で4戦4勝とあり、個人的にはエネイブルが若干有利なのではないかと思える。


    ただ、実際に海外ブックメーカーが発表しているオッズでは今年の英オークスを9馬身差圧勝、ヨークシャーオークスも5馬身差快勝のラブ1番人気で、2番人気がエネイブルとなっており、人気ではラブが一歩リードしている。

    これは多分、ラブが4歳牝馬でハンデに恵まれているということもあるんだろう。

    そして5番手グループにようやく顔を出してくるのが武豊騎乗のジャパンとなる…



    武豊、凱旋門賞への最後の挑戦となるのか?

    日本の天才ジョッキー武豊も、51歳だ。

    今年は日本でのG1騎乗を袖にしてまで騎乗を決意した執念は並々ならぬものがあるだろう。

    武豊にとっては、今更日本のG1を1つ2つ勝つよりは凱旋門賞でチャンスがある馬に騎乗することの方が大きな意味があるようだ。


第34回
ドバイワールドカップ (3月・GⅠ)

どうなるドバイ?日本勢19頭の未来はいかに?

  1. ドバイWCデーは、日本馬史上最多の19頭予定だが…

  2. 今年2020/3/28(土)ドバイWCデーへの日本馬の出走頭数は、史上最大の19頭

    サウジCからそのままドバイへ向かった馬5頭は既にドバイ入りしており、アーモンドアイに騎乗予定のルメール騎手も、今週末の3日間開催の騎乗を全て断ってドバイへ先乗りしているという。

    管理している国枝調教師は、新型コロナウィルスの影響とレースの行方を心配しているが、今のところ何も通達がないので普通に遠征するつもりで調整しているそうだ。

    予期せぬ事態に世界中がてんやわんやとなっており、巨額な金が動いているだけに現地でも判断が難しいのだろう。

    万が一に開催中止となったら目も当てられない事態となりそうだ。



  3. どうなるドバイ?日本勢19頭の未来はいかに?

  4. そんなドバイWCデーだが、早くも新型コロナウィルスの影響から遠征を取り止めた騎手が現れた。

    その騎手とはなんとJ.モレイラだ。
    J.モレイラ騎手が新型コロナウィルスの影響でドバイ遠征を取り止めた
     
    新型コロナウィルスの起源?とも疑われてる香港所属のモレイラ騎手は、一度中国を出国し、再入国した外国人に対して2週間の検疫が課せられるという国の方針を顧みて「香港での騎乗に支障がでる」との判断でドバイ遠征を断念したようだ。

    そうなると困ったのは日本勢
    5頭の日本馬は、モレイラ騎乗ドバイ遠征を予定していたものだから、誰を乗せるのか注目だ。

    モレイラ騎乗で参戦予定だったのは 以下5頭

    UAEダービーGⅡ セラン 牝3歳、栗東・松永幹夫厩舎
    ドバイターフ ウインブライト 牡6歳、美浦・畠山吉宏厩舎
    ドバイシーマクラシック グローリーヴェイズ 牡5歳、美浦・尾関知人厩舎
    ドバイワールドC マスターフェンサー 牡4歳、栗東・角田晃一厩舎
    アルクオーツスプリント ライトオンキュー 牡5、栗東・昆貢厩舎
    ウインブライトは昨年香港でGⅠを2勝してる。
    グローリーヴェイズも昨年の香港ヴァーズ勝ち馬だ。
    マスターフェンサーは昨年米三冠に挑戦し、直近のレースでも勝利を挙げていることから有力視されていただけに「雷神」モレイラを失った影響はかなりデカい。

    どうやら現地メディアによれば、モレイラ騎手の代わりにR.ムーア騎手が名乗りを上げてるそうだが、まだ未定のようだ。

    頼りになるモレイラ騎手を失った5頭は誰とタッグを組むのか?
    ムーア騎手はもちろん、武豊騎手ら日本からの参戦騎手にも思わぬチャンスが巡ってきそうな感じだ。

    …とはいえ、世界情勢は様々なイベントの中止や延期が相次いでいるからなぁ。
    幸い中東からは今のところ目立った声は上がっていないが、新型コロナウィルスの影響は日々変わっているから、なんとか無事にドバイWCの開催に漕ぎ着けて欲しいものである。


第33回
サウジC (サウジカップ)

サウジC、その後の意外な展開

  1. サウジC、まずは「おさらい」から

  2. 2月29日にサウジアラビアの 首都リヤドで開催されたサウジCだが、その後大変なことになっている


    …その前に「サウジC」のおさらいから。

    「サウジC」は、今年新設された世界最高賞金レース1着賞金は約11億円、2着でも3億8500円、10位でも2000万以上の賞金が入るドリームレースだった。

    この規格外レースは、ノーザンファームの吉田勝己代表が「日本馬が5着に入れれば」と語ったほどのレースで日本からも2頭が出走した。

    日本馬はゴールドドリームは6着で 6600万円、クリソベリルは7着で 5500万円という結果を残した。


    サウジC以外にも日本馬はサンバサウジダービーフルフラットが勝利し、モハメドユスフナギモーターフC(芝2100m)ではディアドラが2着、サウジアC(ダート1200m)でもマテラスカイが2着し、高額賞金を手にしている。

    …無事レースも終わったように思えたが、その後とんでもないことが起きている



  3. サウジC、その後の大変な後始末、パート1

  4. 基本的にレース中にムチを打つのは10回までと定められていたのだが、勝つためには制裁覚悟で追う騎手もザラにいるのが現状で、2着の米国馬ミッドナイトビズーに騎乗したM.スミス騎手も打ってしまった。

    その回数、4回上回っただけの14回。



    その結果、制裁を食らうこととなり、鞭の過剰使用8日間の騎乗停止と獲得賞金のうち60%にあたる21万ドルを罰金として没収されることになった。

    21万ドルを日本円に換算すると約2310万円
    今回スミス騎手の取り分は10%(日本は5%)で、約3850万円のはずだったのだが、賞金の60%を没収され、手元に残ったのは半分以下の1540万円となってしまった。

    10回以内に決められた鞭の回数を4回上回っただけの結果としては、あまりに痛過ぎる制裁だった。

    M.スミス騎手」と言えば米国では殿堂入りのレジェンドジョッキーとして知られている有名な騎手で、国によりルールが違うこともあるが、当然その国のルールは事前に調べるので知らなかったことはない。

    当然、これは騎手に対する制裁金額としては世界史上最高額となり、M.スミス騎手、今回の世界最高賞金レースで罰金でもレジェンド級の不名誉な記録となってしまった。



  5. サウジC、その後の大変な後始末、パート2

  6. …それから数日後さらなる衝撃が走った。


    3月9日、アメリカのブラッドホース電子版が、ジェイソン・サーヴィス調教師を含む、複数の競馬関係者が競走馬に対するドーピングの容疑で起訴されたことを報じた。


    米連邦検察の起訴状によると、ジェイソン・サーヴィス調教師は全ての管理馬に対し、密かに入手したパフォーマンスを上げる効果のある薬物を投与していた疑いがあり、そうなるとサーヴィス氏の管理馬であった第1回サウジCを制したマキシマムセキュリティも捜査の対象となる。

    マキシマムセキュリティを管理するジェイソン・サーヴィス調教師の容疑が有罪とされれば大変なことになりそうだ
    サウジC制覇の調教師らをドーピング容疑で起訴されたマキシマムセキュリティを管理するジェイソン・サーヴィス調教師
     

    私も詳しくはないが、国により禁止薬物や馬装具のルールはかなり異なるが、基本的にドーピングはどんな競技でもダメなもの。
    ただ、どうも海外競馬ではドーピングはバレばければばいいという風潮はあるようだ。

    ドーピングの罰金は稀だが過去にディープインパクトの凱旋門賞挑戦の際に禁止薬物が検出されたため、3着出逢ったが失格となったのも有名な話だ。

    因みにその時の制裁金額は「227万円」で、この時の「ドーピング疑惑」は実際には「ドーピング」ではなく「馬に対しても呼吸器疾患に使われるイプラトロピウムという薬物で、使う事自体は認められているものの、体内に残った状態で走る事をフランスでは禁止されていた」というだけのことでジェイソン・サーヴィス調教師による「ソレ」とは似て非なるものだ。

    今回のジェイソン・サーヴィス調教師の事件は、親しい獣医などとともにやっていた組織的な犯行と見られており、連邦捜査局(FBI)も捜査を行っていると報じられているから、大事件だということが分かるだろう。



  7. 結局どういう結末を迎えるのか、サウジC

  8. 今回のドーピング疑惑が事実だった場合、規模も質もぜんぜん違う話で、注目されるのは世界最高額となる約11億円といわれる優勝賞金の行方だ。

    先述した、サウジCの2着馬ミッドナイトビズーに騎乗したM.スミス騎手が、鞭の過剰使用で史上最高額となる約2310万円の罰金を没収されたことが話題になったばかりだが、もし今回のドーピング容疑でマキシマムセキュリティが失格にでもなると、前出のスミス騎手の罰金どころではなく賞金全額没収の可能性も当然あるだろう。
    サウジC、その後の意外な結末と、どうなるマキシマムセキュリティ陣営ジェイソン・サーヴィス調教師


    それこそ競馬界の、前代未聞のスキャンダルとなることは間違いない。

    1着馬の失格(現状は捜査中)、2着馬の賞金一部没収と、初回から大波乱のサウジCとなってしまうかもしれない。


    ドーピングによる罰金となったら渡航費とかも返金させられるのだろうか?
    招待レースなので、渡航費まで返金は無いとは思うが、賞金の返金だけに止まらない可能性もあり詳細は不明だ。

    レース後も望ましくない話題で、世界中の注目が集まっているサウジC。

    今年新設された規格外の世界賞金レースだが、1着馬が失格となれば2着馬以降が繰り上がりとなることも考えられるだろう。
    どうも世界最大の「祭典」から「汚点」へとなりそうな雰囲気は、なんとも後味が悪いものである。


第32回
サウジC (サウジカップ)

サウジC、賞金は世界最高の総額約 22億円!

  1. サウジカップ、賞金は世界最高の総額約 22億円!

  2. 2020年 2月29日サウジアラビアの 首都リヤドで、国際競走サウジカップ(サウジC)」の第1回目が開催される。
    サウジアラビアの首都リヤドの画像
    ↑サウジアラビアの 首都リヤド


    2020年2月29日サウジアラビアの首都リヤドで開催の競馬サウジCのキングアブドゥルアジーズ競馬場
    ↑サウジCのキングアブドゥルアジーズ競馬場


    この「サウジC」が、いま世界の競馬業界、日本の競馬関係者の中で大注目されており、それもそのはず、なんと賞金の総額は、

    世界最高賞金の 約22億円!



    ちなみにサウジC5着でも約1億円10着でも約2000万円の賞金が支給される。

    しかもこのレースはなんと全て招待制で、馬の輸送費用だけでなく、関係者の遠征し、滞在費も全てサウジアラビアジョッキークラブが負担するという、物凄い待遇だ。

    また、この「サウジC」の後にはそのままドバイに輸送できるというメリットもあり、関係者が色めきだっているのは当然だろう。



  3. サウジカップ招待済みの日本馬

  4. そんな一攫千金のサウジCへ、既に招待状が届いている馬1着賞金10億円のメインレースであるサウジC(ダート1800m)に、昨年のチャンピオンズCの覇者クリソベリルと、ゴールドドリーム(ゴールドドリームは昨年暮れの東京大賞典で引退が既に確定と考えられていたのだが、サウジCに招待されたので「現役続行」となった)

    それと当日に、前座としてネオムターフC(芝2100m)にディアドラリヤドダートスプリント(ダート1200m)にマテラスカイ、3歳限定重賞のサウジダービー(ダート1600m)にフルフラットだ。

    他にもこの開催に興味津々なのが、昨年のマイルGⅠ春秋連覇を飾ったインディチャンプ陣営だ。

    使うとするならばザ1351ターフスプリント(芝1351m)なのだが「まだ招待状が来ない」と管理する音無調教師は嘆いているそうだ。

    おそらく招待されなければ、既に招待済みのドバイターフに回ることになるだろうが、ここには同クラブ所属のアーモンドアイがいるため、ドバイでカチ合うよりは、ここで走らせたいという思惑があるだろう。



  5. サウジCへ渡航するジョッキー

  6. またこの開催は前日の28日国際騎手チャレンジが組まれており、ここには武豊騎手藤田菜七子騎手の参加が予定されている。

    武豊騎手は世界を股にかけるジョッキーではあるがサウジアラビアは初なので、騎乗すれば16ヵ国目となる。

    実は米国で殿堂入りしたエドガー・プラード騎手がサウジアラビアに遠征した際に50歳以上という年齢を理由に騎乗ライセンスが下りなかったことがあったため、昨年3月で50歳にになった武豊騎手も「サウジで俺は乗れるのか?」という不安があったそうだが、結局この点はサウジ側が折れたことにより騎乗が可能になったそうだ。


    また藤田菜七子騎手今年は絶好調で、小倉開催が始まるやいなや勝ち鞍を伸ばし現在6勝で関東リーディング3位(1位O.マーフィー27勝、離れて2位横山典8勝)に付けている。
    マーフィーが勝ちすぎて他の騎手に勝ち星が回らないという状況は痛し痒しだが、それでも堂々と関東3位の座をキープして頑張っている。

    そして今年の小倉は中京競馬場が改修中のため、6週間のロングラン開催だ。
    昨年の新潟に続き、小倉リーディングも既に視野に入っているだろう。

    南関東では昨年の川崎記念の売り上げが約8億円であったのに対し、今年は約13億円。入場人員も過去10年間の川崎記念当日では最多の144万人という、異常事態の台風の目はミカエル・ミシェル参戦の各競馬場で起きてる「ミカエル・ミシェルフィーバー」だ。
    だが、そんなフィーバーに負けずに藤田菜七子も十分に存在感を示しているのだ。

    今回のサウジ遠征で勝利を挙げようものなら名実ともに「世界の藤田菜七子」と言われるようになるであろう。



  7. サウジCの詳細と、開催場所の首都リヤドとは?

  8. ・開催日:2020年 2月29日
    ・主宰:サウジアラビアジョッキークラブ
    ・競馬場:キング・アブドゥルアジーズ競馬場
    ・コース:1800mダート・左回り
    ・頭数:最大14頭
    ・斤量:牡馬4歳以上57kg 3歳53.5kg 牝馬2kg減

    サウジアラビアの首都リヤドで開催の競馬サウジCのキングアブドゥルアジーズ競馬場の周辺画像
     
    6階建てのスタンドの収容キャパは3500人

    イスラム教が賭博を禁止しているため、ドバイと同じく馬券売場は無いんだとか。


    《サウジC 賞金》※US$=106円換算

    1位 $10,000,000 10.6億円
    2位 $3,500,000 3.7億円
    3位 $2,000,000 2.12億円
    4位 $1,500,000 1.6億円
    5位 $1,000,000 1.06億円
    6位 $600,000 6360万円
    7位 $500,000 5300万円
    8位 $400,000 4240万円
    9位 $300,000 3180万円
    10位 $200,000 2120万円
    ※サウジアラビアでは非課税なので、勝ったら賞金は(馬主:70% 騎手:10% 調教師:10% 厩務員:10%)となる。


    サウジカップが開催される「リヤド」はサウジアラビアの首都で、人口は2010年時点でおよそ525万人だった。

    リヤド中心には高さ250メートルの「アルファイサリヤタワー」というランドマークがあり、サウジカップが開催されるキング・アブドゥルアジーズ競馬場は、首都リヤドから北東約40キロの、キングハーリド国際空港からタクシーで約20分で行けるジャナドリア地区にある。
    2020年2月29日サウジアラビアの首都リヤドで開催の競馬サウジCのキングアブドゥルアジーズ競馬場の上空画像
    キングアブドゥルアジーズ競馬場の上空画像


    見るとわかるように、辺りは砂漠
    アラビア半島のほとんどが砂漠で非常に乾燥しており、高温から、季節によっては夜間に凍結するなど、その気温差は激しい。

    今度のサウジカップが開催される時期の気温は、平均17度〜23度平均最低気温は9度くらいだそうだ。
    2020年2月29日サウジアラビアの首都リヤドで開催の競馬サウジCのキングアブドゥルアジーズ競馬場の場所
     

    (以下引用元:netkeiba.com
    今回のサウジカップの主宰であるサウジアラビア・ジョッキークラブが創設されたのは1965年で、年間の施行競走数は18/19年シーズンで635競走で、現役馬の総数は約9000頭と言われている。

    キングアブドゥルアジーズ競馬場における開催は、例年10月から3月までで、金曜日・土曜日の週2日開催が原則。19/20年シーズンは40日の開催が組まれており、1日10競走を施行するのが標準的なパターンである。


第31回
凱旋門賞 (10月)

凱旋門賞に 最も適性がある日本馬

  1. 凱旋門賞を振り返って

  2. 2019年の凱旋門賞が終わった。

    日本馬はえらい 負けっぷりだった

    頭数が少なくなったので、もう少しやれるかと思ったんだが、キセキが最先着とは。
    ノーザンファーム陣営も形無しだな。

    前回の「凱旋門賞直前の舞台裏」でも書いたように、わざわざイギリスを経由するという裏技を使いながらもこの体たらく。
    正直血統的にはブラストワンピースが最も合っていると思ってたんだが…ダメだった。
    2019凱旋門賞も終わって。NumberWebの画像
     
    まぁただ、強い弱いの比較よりは馬場が合わなかったことが原因だと思うので、この敗戦で今回の3頭の評価を下げる必要はないと思うけど、まぁ、燃え尽きずに復活することを祈りましょう(><)



  3. 凱旋門賞は日本馬に不向き

  4. 馬場が合わない」と前記したが、実はロンシャンのコース日本の競馬場と比較にならないくらいアップダウンが激しいのだ。

    日本馬はスピード勝負用に作られているので、日本馬がいきなりロンシャンの馬場で走るのは、かなりキツイのではないかと思う。

    逆に凱旋門賞で好走した馬が、ジャパンCでコロコロと負けているのもやはり「馬場が合わない」ことの証明と言えるだろう。
    「だったら無謀な挑戦するなよ」と、声が聞こえてきそうだが「全くチャンスが無い」というわけでもないと私は思う。



  5. どんな馬が凱旋門賞に向いているのか?

  6. …では、どんな馬を連れて行けば勝負になるのか?

    過去に凱旋門賞で2着した日本馬は3頭いる
    エルコンドルパサーは半年間フランスに滞在して体を欧州仕様に作り変えたことで、あと一歩のところまで行った。

    振り返ればエルコンドルパサーはデビューから2戦ダートを使い、デビュー戦が7馬身差、2戦目が9馬身差と、圧倒的なパワーを持っていた。この辺りもロンシャンの馬場に対応できた理由の1つだろう。

    その他2頭はオルフェーブルが2着2回、ナカヤマフェスタも2着している。
    この2頭に共通していることは父がステイゴールドであったということだ。

    ステイゴールドは産駒は配合次第ではスピード馬にもなるしスタミナ馬になる。それを兼備していたのがこの2頭だった。

    ならばステイゴールド産駒を探そうと、見渡してみたが「これは」というステイゴールド産駒は…いない。


    いや、ちょっと待て、
    一頭だけいた。

    坂を上って下って「無類のスタミナ」を誇るステイゴールド産駒
    そう、絶対障害王オジュウチョウサンだ。
    凱旋門賞へ?オジュウチョウサンの写真画像

    一口馬主界のレジェンドと、オジュウチョウサン。」では「オジュウチョウサン」のオーナーについて書き、「2018有馬記念、オジュウチョウサンの勝算は?」ではオジュウチョウサンの潜在能力について自分なりに分析してみたけど、既に日本の平地GⅠで強い馬でも「馬場が合わない」から残念ながらロンシャンでは通用しないことはもう証明済だろう。

    ならばもぅ、この「オジュウチョウサン」が凱旋門賞で勝負できる馬だろ。
    障害馬」は平地を引退したあとに「障害仕様に体を作り変える」ので、上って下ってジャンプしてって出来るようにならなければ障害馬にはなれない。

    そしてそんな過酷な修行に耐え、その頂点にいるのがこのオジュウチョウサンなのだ。
    好走できる条件は満たしていると思う。

    もう障害で十分稼いだのだから、暮れの中山大障害を勝ったあと、長期滞在して完全な欧州仕様にすればチャンスは無きにしも非ずだと個人的には思っている。

    目立ちたがりの馬主(長山オーナー)なので、これ以上のアピールはないと思うんだが…本人は今回の日本の惨敗みてどう思っているんだろう。挑戦する気はあるのだろうか?

    オジュウチョウサン」が凱旋門賞に 最も適性がある馬だということに気づかれているのだろうか?
    挑戦してもらいたいものだ。


第30回
凱旋門賞 (10月)

凱旋門賞直前の舞台裏

  1. 凱旋門賞直前の舞台裏


  2. 2019年の凱旋門賞は、

    10月6日の日曜、23:05に発走する。


    スプリンターズSを勝てたので、気持ちよくフランスに行けそうだ。飛行機でもよく眠れると思う」と、タワーオブロンドンスプリンターズSを勝ったルメール騎手のコメントは、リラックスしたものだった。

    今年は一体何頭の日本馬が挑戦するのか?…と、色々と憶測が流れたが、、実際蓋を開けてみると、日本馬が3頭挑戦する「2019年凱旋門賞」となった。

    そして、今年の凱旋門賞の舞台裏では様々な動きがあるようだ。



  3. 厩舎関係者はほぼ「蚊帳の外」??

  4. 今回の図式は一応は日本馬3頭なんだが、キセキ陣営は早々とフランス入りして「キセキ。フォア賞惨敗にみる2019凱旋門賞」でも書いたように一戦消化済み(負け)、フィエールマンブラストワンピースは、まずイギリスに渡ってからニューマーケットで調教師フランス入りするという全くの別路線となったようだ。

    実際には「キセキ陣営」と「ノーザンファーム陣営」という図式なのだ。
    生産牧場が違いうので、これはこれで仕方のないことなんだろう。


    ただ、ノーザンファーム陣営の2頭はフィエールマンキャロットファーム所属で、ブラストワンピースシルクレースホース所属で、両方ともにノーザンファーム天栄仕上げの馬だ。

    実際に現地の調教でもノーザンファーム関係者が陣頭指揮を取ってて、厩舎関係者はほぼ「蚊帳の外」のようだ?
    国内でもノーザンファーム天栄で仕上げて、入厩10日で使うことがあるらしいから、こう言うのも日常茶飯事なのかもしれないが、一応は馬を任されているのは厩舎なので、もう少し一丸となって取り組む姿勢があってもよいのかな?と思った。(まぁ実際現場での空気感とかはわからないので断言はできないし、これがベターなのかもしれないが)と、同時にノーザンファームの発言力の強力さを改めて感じ入った。



  5. 実際に凱旋門賞で通用するか?

  6. さて、それではこれらの馬が実際に凱旋門賞で通用するか?…というと、どうなんだろう?

    キセキについては前哨戦のフォア賞よもやの敗退
    前哨戦と割り切っての敗退ならまだ救いはあるが、ひと叩きして前走以上を期待できないとなると、かなり厳しいと思われる


    ノーザン勢2騎についてだが、フィエールマンはディープインパクト産駒で、切れ味を売り物にここまで菊花賞、天皇賞(春)を制してきたが、この2つのGⅠはともに3000m超のレースだったからスタミナに関しては申し分ないと言えるだろう。

    血統的にも母系にかなりのステイヤー血統であるグリーンダンサーが入っているし、この血は欧州競馬にフィットしてると思う。
    日本での好調時の状態を維持できてれば、いい勝負になる可能性も大いにあるので、期待が持てると思う。


    ブラストワンピースについても、530kgを超す巨漢馬なので、力を要する欧州の芝は歓迎だろうw
    タフな中山の2500mで有馬記念を勝っているというのも推し材料となる。

    さらには血統。
    同じハービンジャー産駒であるディアドラがイギリスのGⅠナッソーSを牝馬の身で60kgのハンデを背負いながらも勝ったというのは強調材料となるし、サドラーズウェルズ系の血統でもるから、血統的にフィエールマンよりも優位という見方もできる。


    あとは、外国勢との力関係がどうか?ってトコだが、かつてオルフェーブル2度凱旋門賞に送り込んで、2回の2着に敗戦するという、本当に惜しい経験をした池江泰寿調教師は、2017年にサトノダイヤモンドで凱旋門賞に挑戦した際に言った「あのオルフェーブルでも勝てなかったのだから…」という、名台詞がある。

    つまりはオルフェーブルクラスの馬でないと勝ち負けは難しいということを示唆したのだろう。
    今回挑戦する3頭の力がそこまでのものかどうかは、世代も違うし、直接対決もないことから計り知れないところがある。
    まして、相手も違うわけだからな。

    ただ、個人的な見解で言わせてもらうのであれば、一矢報いる可能性を感じるのはブラストワンピースなのではないか?と。

    実績十分の日本馬3頭なので、下馬評を覆しての検討を祈りたいと思います!!


第29回
凱旋門賞 (10月)

キセキ。フォア賞惨敗にみる2019凱旋門賞

  1. JRAキセキ。フォア賞惨敗にみる2019凱旋門賞展望

  2. 7月に「2019凱旋門賞への思い」でも書いたように、当初はかなりの頭数が出走が見込まれていた今年2019年度の凱旋門賞だが、どうも日本からは結果的に3頭の出走になりそうだな。

    そんな中、唯一前哨戦を使って挑むという選択をしたのが角居厩舎の キセキだった。
    角居厩舎のキセキが2019凱旋門賞に挑戦
     
    前哨戦である「フォア賞」は、過去に日本馬が何度も勝っているレースだったが、キセキはスミヨン騎乗で4頭立ての トホホな3着
    角居厩舎のキセキ、フォア賞で3着

    軽快に逃げたキセキだったのだが、昨年の勝ち馬ヴァルトガイストが軽く仕掛けると、抵抗の余地もなく置き去りにされ、食い下がるのに手一杯だった…

    もちろん前哨戦仕上げで若干の太め残りだったらしいが、それでも過去に挑戦した日本馬はオルフェーブルが二連覇しているように、ある程度の仕上げであれば「キセキ」が勝てても不思議ではないレースだっただけに、この敗戦は角居厩舎 陣営にとってかなりショックだっただろう。



  3. 2019凱旋門賞の壁は、かなり高い?

  4. 凱旋門賞で勝ち負けに加わるには、このフォア賞くらいで負けているようでは…という認識がおそらく陣営にあったと思うが、勝ったヴァルトガイストは今年「プリンスオブウェールズS」と「キングジョージ」で共に3着している馬だ。

    本番の凱旋門賞では二連覇中のエネイブルを筆頭に、ヴァルトガイスト以上の強豪が出走してくることを考えれば、今年の凱旋門賞出走馬のレベルは 相当に高いのではないだろうか。


    キセキの他にぶっつけ本番で挑戦するフィエールマン や、ブラストワンピース陣営も今回のキセキの敗戦におそらくショックを受けていると思われる。

    1969年にスピードシンボリが凱旋門賞に日本馬として初挑戦し50年が経つが、約半世紀たった現在でさえも「凱旋門賞」の、その高い壁は乗り越えられていない。

    今回の「フォア賞」の結果を踏まえると、どうも今年の「凱旋門賞」も相当に高い壁であることが予想されるのだが、出走予定の3頭にはなんとか一矢報いてもらいたいというところだ!

    フィエールマン
    ブラストワンピース
    キセキ


第28回
凱旋門賞 (10月)

2019凱旋門賞への思い

  1. 凱旋門賞への思い

  2. 夏競馬真っ盛りの競馬界だが、ここにきて秋にフランスで行われる凱旋門賞へ出走する馬が概ね決まりつつあるようだ。



  3. フィエールマン、2019凱旋門賞へ

  4. まずは昨年の菊花賞馬であり、今年の天皇賞(春)勝ち馬でもあるフィエールマンだ。
    距離適性は十二分なので、凱旋門賞において面白い存在となるだろうな。
    2019凱旋門賞にフィエールマン
     



  5. ブラストワンピース、2019凱旋門賞へ

  6. 次にブラストワンピース
    ブラストワンピース、2019凱旋門賞へ
     
    59kgを背負って仮想凱旋門賞のつもりで挑んだ目黒記念で8着と敗退し、関係者もまさかの結果に一時「無謀な挑戦なのでは?」となり、凱旋門賞出走が立ち消えになったとの噂があったが、今後使う札幌記念の内容や、その結果次第では出走に踏み切る可能性はまだ残ってるようだ。
    …ただブラストワンピースの場合、本当にフランスに行きたいのであれば8月18日の「札幌記念」をなんとしても勝ち切り、フランスへの渡航費用を捻出しなければならないだろう。

    フィエールマンブラストワンピース同じノーザンファーム産で、おのおのクラブ所属馬なのだが、フィエールマンはサンデーレーシング所属馬で、ブラストワンピースはシルクレーシング所属馬だ。

    サンデーレーシングは募集価格にを40口に分けて募集するため、1口が高額となる。
    フィエールマンの募集価格は1億円ジャストだ。これを40口で割ると、一口あたりの出資額は一口 600万円になる。これはクラブ馬としてはかなり高額な部類に入ると同時に、出資者もそれなりの高額所得者となる。


    一方、ブラストワンピースはシルクレーシング所属で募集価格は2000万円だ。
    シルクレーシングの募集口数は1頭あたり500口(1口馬主)なので、出資者の負担は1口 4万円だ。

    この金額なら普通の務め人でも出資できる金額だろう。
    ただ、凱旋門賞は招待競走ではないため、フランスまで往復する輸送費用は会員が負担しなければならないという現実がある。

    フランスまでの輸送費用は、約1,600万円
    そうなるとブラストワンピースの一口馬主は、ブラストワンピースが凱旋門賞に出走することになれば、これを500口で割った金額である約3万円を負担することを強いられるのだ。
    ブラストワンピースの「シルクレーシング」の会員は500人。たかが約3万円とはいえ全一口馬主を説得するのは、かなり苦労しそうだ

    フィエールマンが所属するサンデーレーシングであれば、そもそも会員自体が高額所得者なので、輸送費用を40口で割ると40万円なので、夢を追うには高い金額ではないし、クラブ側も40人を説得するのは容易なことだろう。むしろ説得する必要もないハズだ。

    フィエールマン、ブラストワンピースともに出資額に対して一応は黒字を出している馬なので、一見造作ないようにも見えるが、この「お金」の部分が「凱旋門賞」の出走に向けて高いハードルとなりそうだ。



  7. 個人馬主の馬が 2頭が2019凱旋門賞へ

  8. 前章までの2頭が社台系のクラブ馬なのに対し、今年は個人馬主の馬が 2頭出走を予定している。

    まずは今年のダービー馬ロジャーバローズ
    2,400mを押し切っているくらいですから距離は大丈夫だし、何よりも脚質的に先行できるというのは魅力的な馬だ。


    同じ角居厩舎からは宝塚記念2着のキセキも出走予定。
    この馬も昨年秋から今年にかけて好調をキープしているので面白いと思う。
    また、この「キセキ」は一昨年の菊花賞馬なんだが、その当時の馬場がまさに「泥田」と呼ぶにふさわしい不良馬場だったのだが、そんな中で勝利しているのだからフランスの力のいる馬場も性格的にも合うんじゃないかな。

    そしてこのコンビは幸運なことに同じオーナーラインだ。
    キセキのオーナーである、石川達絵氏は、株式会社デジマーズという会社の代表取締役で、また、石川氏はロジャーバローズのオーナーである猪熊浩次氏が代表取締役をしている株式会社バローズの取締役も務めているという、蜜月関係。
    株式会社デジマーズの社長、馬主の石川達絵
     
    そうなると、当然2頭で輸送すれことになるので輸送費は折半できるだろう。
    この大一番で条件の噛み合ったこの2頭には追い風が吹いていると言える。



  9. 意味のわからない馬、ノーワン

  10. 最後に、全く意味不明な登録馬である3歳牝馬のノーワンだ。
    この馬は、桜花賞後に既に1時登録を済ませており、オークスの結果やその後の状態を踏まえて遠征するか判断するとのことだったのだが、「オークスの結果を見て」…どころか、オークスではなんと最下位入線しかも3.9秒も離されている
    正直この状態で凱旋門賞出走など、

    とても正気とは思えない。



    …にもかかわらず、アーモンドアイや、サートゥルナーリアが出走回避を公式に発表する中、この馬に関しては何故だか全く音沙汰がない状態。
    この馬のオーナーは「藤田好紀」という方なのだが、実質のオーナーはオーストラリアのGⅠオールエイジドSを勝ったハナズゴールという馬を所有していたM.タバート氏が設立した「ニューワールドレーシングクラブ」なのだ。

    どういった事情で馬主表記が「藤田好紀」という人物になっているのかは定かではないが、このクラブを世の中にアピールするために凱旋門賞への1次登録を行ったのではないか?と、周囲では声が聞こえている。
    いずれにせよ現時点では真相は全くわからない、何がしたいのか意味のわからない「ノーワン」だ。


    …以上が現時点で凱旋門賞出走を表明している馬たちの現状だが、「サトノダイヤモンド」で3度目の凱旋門賞に挑戦し、敗北。「オルフェーブル」でも凱旋門賞2年連続2着がやっと。…そんな誰もが超えられていない凱旋門を、「ノーワン」が渡航費払ってもし本当に挑戦して勝てた日には、私はもう凱旋門賞を2度と見ないのではないかと思うw


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  4. 血が紡ぐ競馬の未来
  5. 2015年のダービー馬ドゥラメンテ。
    人気になったのは強さもそうだが、アドマイヤグルーヴの最後の仔であることも大きく関係している。

    当時は牝馬が牡馬を倒すことが珍しかった時代に、天皇賞を制したエアグルーヴ。
    そのエアグルーヴの仔であるG1馬アドマイヤグルーヴ。
    そのアドマイヤグルーヴの仔、ドゥラメンテ。




  6. 血が繋ぐ競馬新時代
  7. 海外競馬に目を向けなければ、「この馬の母って誰?」…そんなことも日常茶飯事になることだろう。
    ジェンティルドンナの母は海外馬。
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