第44回
凱旋門賞 (10月)

凱旋門賞で横山和生騎手が5日間の騎乗停止

  1. 凱旋門賞で横山和生騎手が5日間の騎乗停止

    競馬の最高峰・凱旋門賞

    2022年10月2日、今年も競馬の最高峰・凱旋門賞が行われた。
     
    今年『』、残念ながら日本馬の快挙はならず
    過去最高となる日本馬4頭の同時参戦となったが、日本競馬の夢は来年以降に持ち越しとなった。 

    ・タイトルホルダー・11着 
    ・ステイフーリッシュ・14着 
    ・ディープボンド・18着 
    ・ドウデュース・19着 
      
    お世辞にも健闘…とは言えない芳しくない結果に終わってしまった凱旋門賞だが、そこへ更に追い打ちをかけるような出来事が起こった。  



    フランス競馬のルール

    タイトルホルダー本番馬入場の規定違反に関し、騎乗していた横山和生騎手開催5日間の騎乗亭処分を受けたのである。

    タイトルホルダーに騎乗した横山和生騎手
    ▲ タイトルホルダーに騎乗した横山和生騎手


    その詳細というのが「本馬場入場の際、他馬と並んで歩かずにスタート地点に向かったため」というもの。

    フランス競馬では本馬場入場の際、「出走する馬を観客に対して披露する」という観点から、このようなルールが定められているのだが、タイトルホルダーは入場の際にスイッチが入ってしまったのだろう。抑え切ることができず(馬の気分を害さないよう)、馬の気のままに馬場を走らせてしまったためにこの裁決が下されたのだ。

    競走馬の最大限のパフォーマンスを引き出す、という意味では裁決が厳しすぎるという見方はあるものの、このルールは昔から決められているもので、この「ルールを守ること」が、品位のあるフランス競走馬の最低限のスキルとされているため、反論はできないという見方・見解が強い。



    日本競馬ではどのようなルールが?

    では、このようなルール、日本ではどのように定められているのか?

    中央競馬でも本馬場入場の際、先入れしたり、自由に馬場に入ってキャンターを始める馬など、現地でレースを見たことがあるファンなら誰もが様々な本馬場入場の仕方を見たことがあるはずだ。
     
    …しかし、この「本馬場入場ルール」だが、実は中央競馬でも法令として騎手は馬場に出た馬を審判台の前を常歩で通過させなければならない」と、いわゆるゴール前で常歩差せることをルール化しているのである。 

    となると、なぜ中央競馬会(JRA)はこれまでの様々な競走馬の本馬場入場の仕方に対して裁決をしてこなかったのか?…という疑問が浮上するのだが、これに関しては私も???だ。
    多分、良くも悪くも黙認していた、ということになるため正直なところ誰も何も言えないという状況だろう。

    今回の裁決を踏まえ、JRAが今後どのような動きを見せるのかは気になるところだ。
    「法令」にまで記されているのだから、このままスルーし続けるわけにもいかなくなるだろう。

    とはいえ、ルールを厳しくして競走馬の活躍、ひいては日本競馬、日本の競走馬のレベルアップを妨げるようなことにもなりかねないだけに、この一件で様々なやり取り、議論が内部で行われるものだろうと予想している。

    近年、競走馬の育成~デビューまでの時期が早くなっている(≒早めている)日本競馬。
    過渡期…と割り切ってしまえば目を瞑れるかもしれないが、心身のバランスが伴わないままデビューを迎える競走馬も少なくはない。

    その状況にあっての競馬場でのデビューだと何が起こるかはそのシーンに直面してみないと分からないとも言えるし、ある程度キャリアを積んだ馬であっても初めての事象には戸惑うものだろう。
     
    兎にも角にも賛否両論分かれるこの問題だが、結果的に火種となってしまった横山和生騎手は残念のひとことだ。
    この一件でファンにとっても関係者にとっても納得のいく形・方法として収まることを祈るばかりだ。


第43回
凱旋門賞 (10月)

ディープボンド+川田将雅で凱旋門賞への挑戦

  1. ディープボンド+川田将雅で凱旋門賞への挑戦

    ディープボンド+川田将雅、まさかの新コンビ結成

    昨年(14着)に続いて、凱旋門賞への挑戦を表明しているディープボンド(栗東・大久保龍)だが、先日、その凱旋門賞で騎乗するジョッキーが発表された。

    まだGⅠタイトルこそ手に届かないものの、デビューから主戦として手綱を取ってきた和田竜二騎手にチャンスが巡ってきたか…と、ファンの間でも期待されたのだが、なんとそこで名前が挙がったのは川田将雅
     
    川田将雅騎手
    ▲ 川田将雅騎手

    昨年のラヴズオンリーユーでのブリーダーズカップ制覇は記憶に新しいところだが、近年での海外騎乗経験と勝利実績で言えば、日本ジョッキーの中でナンバーワンの存在であることは間違いない。 
     
    ただ、この凱旋門賞がディープボンドへの初騎乗であること。 

    そして、ディープボンドのことを一番分かっているであろう和田竜二騎手ではなかったことなどは、これまでのディープボンドと和田騎手を見てきた人たちとしては、色々と腑に落ちない点が多い発表となった。
    現地(ヨーロッパ)の騎手ならまだしも、この乗り替わりはさすがに…。
     
    また、川田騎手とディープボンドを所有する前田晋二=ノースヒルズの関係性は決してこれまで親密だったわけではない。 
    ノースヒルズというと、コントレイルやキズナといったダービー馬が思い浮かび、その馬たちの背中に跨がっているのは福永祐一や、武豊だ。 
    そんな繋がりもあってか、平場でのレースも含めてこの2人を中心として依頼している傾向が強く、このタイミングでなぜノースヒルズが川田騎手を指名したのかは非常に興味深いところでもある。 
      
    ただし、冒頭にも触れたが、ここまでGⅠに手が届くチャンスがあった中で、和田竜二騎手がモノにできなかったということも事実で、このタイミングをキッカケに「勝つための選択肢」を取ったという考え方もできるだけに、一概に否定することもできない。 
      
    賛否両論、様々な意見が出るのは仕方ないところだが、この決断がどのような結果を迎えることになるだろうか。 
      
      
      

    川田騎手は人気薄の馬では勝てない?

    少し話が変わるが、そんな川田騎手だが、先週の開催でちょっとした珍事?があった。  
      
    7月24日の小倉競馬9Rをセリシアで勝利したのだが、この馬の人気は5番人気で単勝14.7倍。
    川田騎手自身の、今年一番の最低人気オッズでの勝利となった。
    ちなみに、この勝利までの最低単勝オッズは桜花賞・スターズオンアースの14.5倍だった。
     
    …何を言いたいかと言うと、今年の川田騎手はとにかく人気馬でしか勝っていないのである。 
     
    無論、勝てるジョッキーではあるので、それなりの馬が集まってくるのは当然なのだが、その影響もあってか人気のない馬や、チャンスの見込みが少ない馬に騎乗することが極端に少ない。 
    どんなトップジョッキーでも、厩舎やオーナーなどの繋がりで期待しづらい馬に騎乗する機会は一定あるのが普通なのだが…  
     
    つまり「人気のない馬では勝てない」「勝ち鞍の大半が人気(実力)馬=勝って当然」ということが言えなくもない。 
     
    逆を言えば、川田騎手が人気薄の馬に騎乗していれば馬券的に軽視できる、という車券予想ファクターが整うのは良いことなのかもしれないが、トップジョッキーたるもの、あらゆる馬を御してこそ…という気持ちが心のどこかにあるので、今の成績を素直に評価するのは非常に複雑なのである。 
      
     
     

    来る10月、見せ場を作れるだろうか

    今のままだとディープボンドは昨年のような評価はされない(前哨戦を勝ったことで人気が出た)ので、今年は伏兵として参戦する形になるだろう。 (人気薄)
    同じく同レースに出走予定のタイトルホルダーの方が日本馬では人気を集めることになるはず。 

    そんな状況の馬と新コンビを組んで臨む凱旋門賞でどれだけのパフォーマンスを見せることができるのだろう。

    見せ場も作ることができず、日本のトップジョッキーがヨーロッパに行って化けの皮が剥がれなければ…と思ってしまうのは余計な心配かもしれないが、来る10月の凱旋門賞までしっかりと見届けたい。


第42回
サウジC (サウジカップ)

サウジカップで勝ったのは一口馬主のクラブ馬

  1. サウジカップで勝ったのは一口馬主のクラブ馬

    サウジカップデーにおいて、4頭の日本馬が勝利

    先週末、同じ海を渡った先で日本の競走馬が躍動した
    サウジアラビアで行われた『サウジカップデー』において、4頭の日本馬がグレードレースを勝利したのだ

    リヤドダートスプリント(G3・ダート1200m)では、ダンシングプリンス(美浦・宮田厩舎)

    ネオムターフカップ(G3・芝2100m)では、オーソリティ(美浦・木村哲也厩舎)

    1351ターフスプリント(G3・芝1351m)では、ソングライン(美浦・林厩舎)

    レッドシーターフハンデキャップ(G3・芝3000m)では、ステイフーリッシュ(栗東・矢作厩舎)

    が、それぞれ勝利した。
    ちなみにこの日のメインレースである、1着賞金10,000,000米ドル(≒約11億円)サウジカップに日本のマルシュロレーヌと、テーオーケインズの2頭が出走したが、ともに6着、8着と見せ場なく敗れた。
    勝ったのは地元・サウジアラビアのエンブレムロードだった。

    時期的にヨーロッパやアメリカなどの強豪国の馬が集まりにくかったり馬場も時計が出やすく重たい馬場に慣れた馬には不向きだという特徴的なため、一線級が集まっていたわけではないが、異国の地でしっかりと結果を出したことはシンプルに評価に値するだろう。

    また、今年で3回目の開催となるサウジカップデーだが、このような稼げるタイミングを狙って大挙参戦してくる日本競馬全体も少しずつ変化・成長を見せてきたともいえる。



    サウジカップデーで勝ったのは一口馬主のクラブ馬

    今回サウジカップデーで勝った4頭のうち3頭は、いわゆる一口馬主クラブ馬だった。

    ご存知「一口馬主」は賞金が個人に分配されるシステムだけに、とにかく賞金を稼いで馬主たちに還元できるかどうかが重要なポイントとなる。

    そして今回のこのサウジカップデーだが、クラスこそGIIIだが、賞金は日本のGIレベルだ。

    日本の強豪馬を相手にして入着賞金を拾いにいくよりも、多少のリスクはあれど相手が軽く、かつ賞金を稼げる見込みのある海外遠征を選択するのはある種当然の流れともいえる。

    もちろん参戦する馬すべてが上手くいくわけではないが、今回勝った馬たちに出資している方は非常に効率の良い勝利と分配金を手にすることができ、さぞ大満足だろう。

    クラブとしても稼げる馬を作ることは、今後のクラブ運営に大きく影響してくる。
    活躍できて稼げる馬を確保し、輩出できるクラブは需要が増え、一方でその逆になってしまうと需要がなくなり、経営が困難になる。
    様々な手法、選択肢で稼げる馬を増やし、馬主たちにより多く還元することを求めた結果が、今回のサウジカップデーでもある。

    …と、そんなお金のこともあるのだが、こういうことをキッカケに海外遠征がさらに頻繁に行われるようになるのも日本競馬の発展に望まれることである。
    一流の馬でなければ海外遠征はできない」というような感覚は少なからずあるが、適材適所で日本馬も海外という選択肢を選べるようになっていって欲しい。

    調教師やオーナーもだんだん若くて新しい考えを持った人たちが競馬界に入ってきたことで、ひと昔前の考え方ややり方が徐々に変わりつつあるようだ。
    今回一口馬主のクラブ馬が世界の舞台で活躍したことも、今後は追い風になっていくだろう。



    サウジ遠征で4つの重賞レースを勝利したC・ルメール

    最後に。冒頭で紹介した4頭の勝利馬だが、その手綱を取っていたのはC・ルメールだ。

    サウジ遠征で4つの重賞レースを勝利したのは、C・ルメール
     

    国内での騎乗をキャンセルしてのサウジ遠征で4つの重賞レースを勝利した

    この快挙現地でも大きく取り上げられたそうだが、この4つの勝利でルメール自身に入ってくる賞金は5,000万円になるのだとか。

    この開催で一番良い想いをしたのは、調教師・厩舎スタッフ、オーナーでもなく、ルメールだろう(苦笑)
    コロナによる隔離でしばらく日本での騎乗はできないが、この勢いで春のクラシック戦線も大暴れとなるのだろうか。
    国内復帰後のルメールには注目だ


第41回
凱旋門賞 (10月)

100回目の凱旋門賞・日本馬の悲願達成なるか?

  1. 100回目の凱旋門賞・日本馬の悲願達成なるか?

    凱旋門賞・日本馬は2頭が参戦

    今週末スプリンターズSが行われるが、その夜に行われるフランス・凱旋門賞も忘れてはならない。

    凱旋門賞今年で100回目を迎えるのだが、そんな記念すべき節目に今年は日本から2頭が参戦する。

    春秋グランプリ3連勝中のクロノジェネシスと、前哨戦のフォア賞を逃げ切ったディープボンドの2頭だ。

    クロノジェネシス父バゴも凱旋門賞で勝っており、6月の宝塚記念以来の出走にはなるが、日本の大将格として力を見せて欲しいところ。

    また下馬評が低かったディープボンドは、その前哨戦を勝ったことでグッと評価上昇となった。
    本番はそう簡単に上手く事が運べるか、難しいところだが、自身の力を出し切るレースをして、こちらも頑張って欲しい。



    こちらも悲願を目指す日本の顔

    日本馬がこの凱旋門賞に参戦することは近年そう珍しくなくなったが、ひと昔前に戻ればかなりの大きな壁ではあった。

    根本的な実力差(欧州と日本のレベル)は当時明らかだったし、長距離輸送のスキルやノウハウも少なく、よほどの意欲と決意がないと海外遠征自体が難しいものだった。

    そういった欧州と日本の競馬レベルの差もあり、欧州では日本競馬の評価は軒並み低いものであったし、そもそもフォーカスされることもほとんどない状態だった。
    ただ、そんな中で積極的に海外へチャレンジしていったジョッキーがいる。それが武豊騎手だ。



    武豊を推す心強い味方

    武豊騎手凱旋門賞初めて騎乗したのは1994年ホワイトマズルに騎乗して6着(3番人気)だった。
    社台ファームの代表・吉田照哉氏が所有していた馬ということもあり、凱旋門賞への騎乗が叶ったという経緯もあるが、ここから武豊のチャレンジは続いた。

    2001年に自身凱旋門賞の最高着となる3着(サガシティー)、2006年には日本の名馬ディープインパクトでもこの舞台に臨んだが、着入線もレース後に薬物の使用が判明して失格となった。

    凱旋門賞に初挑戦から27年経った。


    今年、武豊騎手は9回目の凱旋門賞のチャレンジを迎えることになるのだが、騎乗するのは名門A・オブライエン厩舎に所属するブルーム。
    GI勝利は今年のサンクルー大賞だけだが、これまで2ケタ着順を喫したのは1度のみという堅実タイプ。
    前走のフォア賞はディープボンドに逃げ切られて2着に敗れたが、ひと叩きしての上積みは期待できそう。

    そのブルーム、所有しているのは日本でも最近お馴染みで、何度かコラムでも書いたことのある株式会社キーファーズ(実質はクールモアスタッド(アイルランドの名門生産者)との共同出資)だ。

    代表を務める松島正昭氏は、以前から武豊騎手と親交があり、自身が馬主資格を取得してからは「武豊騎手と凱旋門賞を勝つ」ということを目標に、日本のみならず海外でも競走馬を走らせている。

    そんな武豊騎手と松島オーナー。日本でもこのコンビでレースに出走するシーンは最近よく見かけるが、2人で凱旋門賞に挑戦するのは2年越しで叶ったチャンスなのである。

    2019年、今年騎乗するブルームで参戦予定だったのだが、直前になって馬の体調が整わず出走を回避。
    続く昨年の2020年は、同じくキーファーズとクールモアの共同所有馬であるジャパンに騎乗する予定だったのが、当時騒動となった禁止薬物使用の余波を喰らい、渡欧したところで出走取消の憂き目にあった。

    そんな紆余曲折あって今年、ついに念願叶ったコンビでの大舞台挑戦となるのである。



    ブルームに勝算は?今年の凱旋門賞の展望

    有力の一角だったセントマークバシリカが今週になって故障を発症し、突然の引退が発表されたものの、それでも今年はなかなかのハイレベルなメンバー構成だ。

    タルナワ、ラブといった実績ある牝馬もいるが、今年はなんといっても3歳馬の質が高い。
    1番人気にもなる可能性のあるアダイヤー、さらにディープインパクト産駒のスノーフォールも評判が高い。
    斤量的に有利な3歳馬の活躍は近年顕著で、日本でもこういった馬たちに人気は集まるのではないだろうか。

    もちろん日本馬、そして日本のジョッキーを応援しつつ、今週の夜はじっくり凱旋門賞の馬券検討に臨みたいところだ。


第40回
ドバイワールドカップ (3月・GⅠ)

2021ドバイミーティング回顧

  1. 2021ドバイミーティング回顧

    先日の「日本馬も数多く出走する、ドバイミーティング2021」でも書いたドバイミーティングだが、日本馬も結構活躍したので、今回はこちらを振り返っていきたいと思う。


    ドバイシーマクラシックの回顧

    ドバイシーマクラシック2021のレース結果
     
    まずはドバイシーマクラシックだが、日本からは牝馬のクロノジェネシスラヴズオンリーユーが参戦した。

    2頭ともG1馬で、ここは昨年の有馬記念馬クロノジェネシスがなんとかするだろうと見ていたのだが、結果は2着
    ドバイシーマクラシックの動画

    勝ったのはイギリスのミシェリフ
    日本人の私たちからの視点ではクロノジェネシスが勝って当然かに見えたレースだったのだが、レース後にこのミシェリフのことを調べてみると、この馬はサウジからの転戦組で、なんとダートのサウジCを勝っての芝のこのレース参戦だった。

    そりゃあ強いわけだわ
    直前情報は日本勢にも入っていただろうが、まさかこの馬がこっちに回ってくるとは思っても見なかったんだろう。

    普通なら同じダートで賞金も高いドバイWCに出走するだろし、そもそもが英国調教馬がダートのサウジCを勝つこと自体が奇跡的だ。


    なぜならイギリスにダート競馬は無いのだから。


    真意は探したけど分からなかったが、陣営は芝血統であるということを念頭に置いての参戦だったのか。
    もしくはサウジC不参戦組の強力なアメリカ馬が強いとみてこちらにスライドしたきたのかもしれない。

    いずれにせよこの馬の参戦は日本馬にとって不運だった

    それにしても3着のラヴズオンリーユーの変わりようといったら凄かったな(動画)
    あわやクロノジェネシスを負かすかというところまで来たからな。
    鞍上は日本でもお馴染みのO.マーフィー騎手で、これまではデムーロ騎手が主戦を務めていたのだが、騎手が変わればこうも変わるのかという走りだったw
    これでいかにデムーロが乗れていないかがバレたかなw



    ドバイゴールデンシャヒーンの回顧

    ドバイゴールデンシャヒーン2021のレース結果
     
    ドバイゴールデンシャヒーン日本馬が4頭出走した。

    うち、3頭はサウジからの転戦組で現在の日本のダート短距離回のエース3頭なので、どれかが勝つのではと期待していたのだが、結果サウジに参戦せずフェブラリーSを使ったレッドルゼルが最後方から猛烈に追い込んで2着《動画》。これには驚いた。

    1400mの根岸Sを勝ちフェブラリーSは4着。やはり1600mは長かったという競馬だったが、距離が短縮された今回は持ち味をフルに発揮しての2着となった。

    これでフェブラリーSの雪辱を果たせたとともに、ダート短距離界の四天王に名をあげたとも言えるだろう。



    ドバイターフの回顧

    ドバイターフ2021のレース結果
     
    ドバイターフは日本馬ヴァンドギャルドが出走。

    最初は「?」と思った。ヴァンドギャルドは日本ではG2勝ちはあるものの、G1となるとチョイ足らずのイメージだったからだ。

    だが、鞍上のM.バルザローナが完璧に乗って2着を確保。メンバーレベルは少しなんとも言えないところだったが、これがいい経験になれば今後も伸びていく素材だろう。



    ドバイワールドカップの回顧

    ドバイワールドカップ2021のレース結果
     
    今回最も驚かされたのがドバイWCで2着したチュウワウィザードだ。

    これまで3年連続出走し、なんとか世界の壁をこじ開けようとしていたとしていたかつての日本のダート王ホッコータルマエ(現種牡馬)でさえ散々な結果だったのに対し(2014年から3年連続で挑戦し16着、5着、9着)、チュウワウィザードいきなり2着

    先日の競馬コラムでも書いたように、メンバーレベルが違ったと言えばそれで済んでしまう話かもしれないが、この2着で賞金は日本円換算でなんと2億5千万円となった。

    これは、高松宮記念の優勝賞金1億3千万円約2倍だ。
    今回の遠征で十二分に元が取れたと言えるだろう。

    それに、元が取れたと言えば戸崎騎手だ。
    戸崎騎手のことを簡単に紹介すると、大井から移籍してきて2014年から2016年まで3年連続全国リーディング1位だったが、デムーロ・ルメールが中央の免許を取得してからは押され、2017年が2位、2018年が3位、2019年が5位、2020年は怪我の影響もあり19位まで落ちていた

    チュウワウィザードは昨年の国内G1チャンピオンズC(1着賞金1億円)を勝っており、かなりの額を戸崎騎手は受け取っていたのだが(騎手の身上金は賞金総額の10%)、今回はサウジC経由で参戦しサウジCは9着だったが、10着までは賞金が支給されるレースでしたので、幾らかは不明だが受け取っていたはず。

    そして今回は2億5千万円だ
    この2回の海外遠征で戸崎騎手は帰国後2週間の隔離期間を2回も受けたことになるのですが、それでも十分元が取れる賞金だろう。

    海外遠征は馬にも騎手にも陣営にも様々なリスクがあるが、それでも勝ち負けに加われば大きなリターンが得らるのも特徴と言える。

    因みに次は香港開催デアリングタクトや高松宮記念勝ち馬ダノンスマッシュが参戦予定と噂されている。


第39回
ドバイワールドカップ (3月・GⅠ)

日本馬も数多く出走する、ドバイミーティング2021

2021 ドバイミーティング
  1. 日本馬も数多く出走する、ドバイミーティング

    日本馬も多数出走する、ドバイミーティング2021

    今週末、日本では中京競馬場で高松宮記念G1が行れ、海外ではメイダン競馬場(アラブ首長国連邦・ドバイ)にて、ドバイミーティングが開催される。

    ドバイミーティングには日本馬も多数出走することになっている。
    今回はドバイミーティングを考察したいと思う。



    海外勢のレベルが低いドバイミーティング2021

    まず念頭におきたいのは、今年のドバイミーティングは海外勢のレベルが例年になく低いということだ。

    これはシンプルに日本馬のレベルが上がったと言うことでなくコロナの影響海外の実力馬が遠征を自重したことに起因する。

    実際に日本馬も自重した馬は多かったが、状況は昨年より緊急度が下がっているため、ある程度の下準備ができた馬は遠征に踏み切れたようだ。



    ドバイミーティング2021は、日本馬にもチャンス大

    日本馬クロノジェネシスの勝算

    まず最も注目というか、勝つチャンスがありそうなのがシーマクラシックに出走するクロノジェネシスだろう。
    ドバイワールドカップ2021に出走するクロノジェネシス
     
    クロノジェネシス2歳時には430kg台の馬体重で走っていて、3歳時450kg前後、そして4歳時に宝塚記念G1を勝った際には460kg台、2020年有馬記念G1を勝った際には470kg台と、自身最高体重で勝利しているので、2歳時から相当成長していることがわかる。

    牝馬で圧倒的な強さ有馬記念を勝つくらいだから、日本のトップホースと言える馬なのは間違いない。
    輸送さえ無事にクリアし、自身の走りができれば勝ち負け濃厚だ。


    日本馬ラヴズオンリーユーのチャンス

    そして同じレースには同世代のディープインパクト産駒でオークス馬のラヴズオンリーユーも出走する。

    オークス時にはクロノジェネシスを負かしている馬だが、その後勝ち星なしと低迷が続いている馬だ。
    現在の2頭を比較して総合力と実績では圧倒的にクロノジェネシスが上を行っているが、今回ラヴズオンリーユーはO.マーフィー騎手が騎乗するので神騎乗発動する可能性もある。

    これまでずっとM.デムーロ騎手が騎乗していたが、前走で川田騎手が騎乗したところ今までの不振ぶりから少し改善した部分が見られた。
    今回はさらなる鞍上強化なので侮れない部分もあるのだ。



    ドバイミーティング2021、他の日本馬にも注目

    ドバイゴールデンシャヒーンには日本馬が4頭出走予定だ。
    内、レッドルゼルを除くマテラスカイコパノキッキングジャスティン2月のサウジアCデーから転戦で輸送も楽なので、ここも楽しみである。

    実際サウジアラビアで行われたリヤドダートスプリントでは、コパノキッキングがW.ビュイック騎手騎乗で勝利し、戸崎圭太騎手騎乗のマテラスカイとのワンツーフィニッシュを決めている。

    コパノキッキングは引き続きビュイック騎手が騎乗するので、こちらも勝機アリだろう。
    尚、ジャスティンには坂井瑠星騎手が騎乗レッドルゼルにはR.ムーア騎手が騎乗予定となっている。

    おそらくこの4頭のうちどれかが勝つと、私は見ていますw


    ドバイターフにはヴァンドギャルドが出走予定。
    こちらもM.バルザローナ騎手を確保して臨戦態勢は万全だ。
    ヴァンドギャルドは、日本での実績は十分とはいえない馬だが鞍上込みでこの馬にもチャンスはあると思える。

    UAEダービーにはこちらもサウジダービーからの転戦組が多数おり、中でもサウジダービーを戸崎騎手で勝利したピンクカメハメハ有力な一頭だろう。
    他にもタケルペガサスフランスゴデイナも出走予定。
    ここも日本馬にチャンスありとみる。

    最も賞金の高いドバイWCには昨年のチャンピオンズC・G1勝ち馬チュウワウィザードサウジCから転戦して出走予定となっている。

    ただダートのこの距離は芝に比べてどうしても現地の馬や海外の馬が圧倒的に強い
    過去に3年連続で挑戦したホッコータルマエ(現種牡馬)も海外の壁に散々打ちのめされており、正直、どこまで戦えるかと言うところだろうな。


    昨年はコロナの影響で開催直前に中止となったドバイミーティングだが、今年はそれを踏まえて着々と開催への準備が進んでいるようだ。

    一昨年はアーモンドアイもドバイターフを勝っているように、過去に何頭も日本馬が勝利しているドバイミーティング。
    今年も期待馬が多く非常に楽しみである。


第38回
サウジC (サウジカップ)

藤田菜七子、サウジCの招待競争に選出

  1. 藤田菜七子、サウジCの招待競争に選出

    藤田菜七子ネタが続く2021年

    1/13には注目馬のレッジャードロと藤田菜七子、1/20は2021年は1月から2週連続で勝利を飾り上々のスタートを切った藤田菜七子騎手について競馬コラムを書いた。

    先週は残念ながら勝利することは出来なかったが、23日土曜に藤田菜七子の元に海外から朗報が届いた



    昨年は落馬で断念。今年こそは…

    2月19日にサウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われるインターナショナルジョッキーズチャレンジに、藤田菜七子が選出されたのだ。

    実はこのシリーズ、昨年の「2月15日、小倉5Rで藤田菜七子落馬はマジ痛い。」でも書いたが、開催初年度である2020年にも選出されていたのだが、昨年は鎖骨骨折で遠征を断念することになったので、今年2021年は藤田菜七子にとって2度目のチャンスとなる



    サウジでの藤田菜七子の知名度は?

    藤田菜七子騎手の日本での人気は競馬ファンなら誰もがご存知かと思うが、サウジでも人気かというと、そこは疑問だ。

    ただ近年、世界的に女性騎手に対し門戸を開く動きの中、藤田菜七子騎手はデビュー年である2016年にイギリス、そして2017年にタイで行われた国際チャンレンジ競走に選出された実績があり、2019年にスウェーデンのブローパーク競馬場で開催されたウィメンズワールドカップに招待され2勝2着1回の成績を残し優勝している。

    近年、日本馬の海外での活躍が目立つようになり、ならばジョッキーもということで男性では武豊騎手女性では藤田菜七子騎手が招待されることが多くなっている。(まあ、日本の女性騎手は藤田菜七子騎手しかいないんだがw)



    藤田菜七子のサウジ遠征は自己責任?

    今回のサウジへの招待に対しては、藤田菜七子騎手が所属する根本厩舎の根本調教師は世界的に蔓延するコロナ渦の中、藤田菜七子騎手が遠征することに対して「もう6年目のプロなんだし、本人の判断に任せた」と本人の意志を尊重するコメントを出している。(万が一にも本人がコロナに感染したりした李、何か問題が発生した場合、厩舎が責任を負いたくないのが本音だろうが)

    尚、この招待好走は2月20日のサウジカップデーの前日に行われ、世界から選抜された男女7人ずつが参戦予定となっている。
    日本からは武豊騎手が招待された。

    サウジCには日本から昨年のチャンピオンズC・G1を制したチュウワウィザード招待を受け、受諾した
    現在、出走に向けて調整中で鞍上は戸崎騎手が引き続き騎乗予定となっている。
    当然武豊騎手もその他のレースにも騎乗することになるだろう。

    サウジC、賞金は世界最高の総額約 22億円!」でも書いたが、サウジCデーは登録料無料で完全招待制ということで日本からも多くの馬が登録しており、藤田菜七子騎手のお手馬(まだ気が早い?)であるコパノキッキングも登録しているが、出走するか否かは現時点で未定だ。

    ただ、出走するとしても今回ばかりは賞金が賞金なだけに騎乗のチャンスは…流石に無いだろうな…


第37回
凱旋門賞 (10月)

2020凱旋門賞で、極悪馬場に泣いたエネイブル。

  1. 2020凱旋門賞回顧。極悪馬場に泣いたエネイブル。

    2020凱旋門賞がまさかの大波乱

    先日の「更に詳しく、2020凱旋門賞の展望」でも書いたが、2020年の凱旋門賞15頭立てが予想されていた凱旋門賞だったが、週中に「明らかに不良馬場になる」という理由でエネイブルと人気を分け合うはずであったラブ(A.オブライエン厩舎)が、まさかの回避を表明した。

    A,オブライエン厩舎は4頭出しとなったのだが、今度は出走予定の4頭が全て禁止薬物(ジルパテロール)の陽性反応が認められたため、出走取り消しとなった。

    武豊騎乗予定だったジャパンもその対象で出走取り消しだ。…ったく、2週間にわたって書いた「2020凱旋門賞」の競馬コラムは一体なんだったのか・・



    「ジルパテロール」とは?

    因みに、この「ジルパテロール」という薬物だが、調べてみると一般的には牛や豚といった家畜類の健康促進、体重維持などを目的に使われるものだそう。

    人間においても筋肉量の増加が見込める薬物で、2017年当時、プロボクシングのWBC世界バンタム級王者山中慎介に挑戦したメキシコのルイス・ネリがこの「ジルパテロール」を服用して山中慎介に初黒星をつけたことで有名になった薬物だ。

    このボクシングでの「ジルパテロール」使用は、結果ドーピングが故意であったのか偶然であっったのか判明せず、明確な処分が下されないままに終わった。

    半年後に再戦が決定したのだが、今度は王者ネリが体重超過で戦前に王座剥奪となり、山中が勝てば王座返り咲き、ネリが勝てば王座は空位という形で試合は行われたが、試合結果は山中の敗北、引退となった。
    「ジルパテロール」とは、そんな知名度の高い薬物である。



    2020凱旋門賞の、回顧

    …と、まぁそんなワケで「ジルパテロール」に引っかかったA,オブライエン厩舎は全4頭出走取り消しとなり、結果、レース前に5頭の出走取り消しとなった。

    更に詳しく、2020凱旋門賞の展望」でも書いたように、凱旋門賞3勝目を目指すエネイブルに「風が吹いた」かと思われたが、週末のロンシャン競馬場は悪天候に見舞われ超不良馬場となった。

    前述のラブは、これを見越して早々と出走取り消しを表明したくらい(取り消してなくても、ジルパテロールで引っかかったと思うが)だから相当なものだったのだろう。


    実際には今年の凱旋門賞の決着時計は2分39秒3。
    2018年に凱旋門賞2連覇を決めたエネイブルの走破時計は2分29秒2。

    昨年2着の際は2分31秒9で、
    今年は実に1秒前後時計がかかったので相当に重い馬場だったのが分かる。


    エネイブルは、重い馬場が不得手の馬。

    しかし、馬場悪化は必至であることが予想されていたのだが、6歳牝馬のエネイブルにとっては、昨年で引退しようとしていただけに、これが事実上最後の引退レースに決めていた。ならば、そうそう簡単に「取り消し」というわけにはいかなかったのだろう。


    対して、勝ったのはソットサス

    2020年凱旋門賞結果
     

    騎乗したのは、M.デムーロの実弟であるC.デムーロ
    既に世界におけるキャリア的にはデムーロの弟というよりは、兄にデムーロがいるという表現が妥当になるくらいの快挙だった。
    (因みにソットサスはこのレースを最後に引退し種牡馬入りが決定した)


第36回
凱旋門賞 (10月)

更に詳しく、2020凱旋門賞の展望

  1. 更に詳しく、2020凱旋門賞の展望

    コロナ渦の中、伝統の凱旋門賞が行われる。

    先週は「武豊、9度目の凱旋門賞挑戦が正式決定」という競馬コラムで、武豊がジャパン騎乗で正式に凱旋門賞に挑戦することが決まったことを書いたが、今回の競馬コラムはその続編といこう。


    2020凱旋門賞に挑戦する日本馬は、ディアドラのみ

    2020年度の凱旋門賞は、日本調教馬ではコロナによる渡航制限や、検疫の問題を考慮してか、参戦するのは、


    ディアドラ1頭のみだ。


    ただディアドラ昨年の中山記念を使って以来、一度も国内レースに出走していないという、かなり異例の変わり種
    2020凱旋門賞に挑むディアドラ
     


    ディアドラ陣営の考え

    国内レースで出走しない理由は定かではないが、もしかすると陣営が日本の競馬より海外の競馬の方が賞金が稼ぎやすいと考えてるのかもしれない。

    ディアドラは、馬の能力を数値化した国際レーティングも高い馬なので、海外の高額賞金レースに使いたい時に使えるように準備してきたのかもしれない。

    因みに今「凱旋門賞にかかる金額」を調べてみたら、トータル費用は約1千万円自費

    凱旋門賞の賞金総額は、6億5千万。
    凱旋門賞の1着の賞金は、約3億円
    5着までが賞金対象で5着で約1500万円


    そう考えると今年は頭数が少ないので、5着以内が望めるの踏んで、今年なら挑戦できると考えたのかもしれない。

    ディアドラで優勝は到底狙えないと思うので、JRAから出走給付金が500万円支給されるそうなので、それもあてこんでの挑戦かと思われる。

    血統的にみると、海外の芝が合ってそうなので、「あわよくば」を狙った感もある。
    JRAから凱旋門賞出走馬に500万円

    また、もしかすると凱旋門賞の後、日本に帰らず欧州を転戦することも考えてるのかもしれない。
    そうすれば、渡航費用は浮くのでそれも加味されている可能性もあるのかも。

    それと上の記事にも書かれているように、ディアドラがこのまま帰国して年内にJC、もしくは有馬記念に出走すれば、更に1000万円の給付金が支給されるようなので、足は出ないと踏んだのだろう。

    ディアドラは歳も歳だし、このパターンで引退かな。
    因みに騎乗するのは、英国のJ.スペンサー騎手を予定している。



    5番手評価のジャパンで挑戦

    武豊、9度目の凱旋門賞挑戦が正式決定」でも書いたが、改めて書くと、武豊騎手は今年の凱旋門賞で、3年連続9回目の挑戦となる。

    コンビを組むのは日本法人の輸入車販売などを行う株式会社マツシマホールディングスの、株式会社キーファーズが共同馬主に名を連ねる「ジャパン」というガリレオ産駒

    名前は「ジャパン」だけど、管理するのはヨーロッパのトップ厩舎であるA.オブライエン厩舎だ。

    この厩舎は無駄使いをしないことで有名で、当初、オブライエン厩舎はジャパンの凱旋門賞出走に対して確定はしてなかったが、ここにきて正式に出走することを表明した。…ということはそれなりの状態にあるんじゃないか。と、思われる。

    だが現時点での予想では、5番手程度の評価が与えられているダークホースだ。



    2020凱旋門賞の優勝候補筆頭は、ラブ

    オブライエン厩舎は何も持ち駒が「ジャパン」だけのジャパン頼みというわけではなく、ジャパンはオブライエン厩舎の中では2番手の評価だ。

    そもそもオブライエン厩舎は今回の凱旋門賞で5頭のG1馬の出走を予定している。
    その5頭は全てガリレオ産駒で、中でも優勝候補筆頭はラブという馬だ。(その直近の実力については先週のコラムで書いている)

    英オークスでも後続に9馬身の完封勝ちしたラブの快進撃は止まらず、今回人気を分け合うエネイブルとの勝負となりそうだ。



    エネイブルの凱旋門賞3勝への挑戦も見どころ

    エネイブルは、2017、18年と凱旋門賞を連覇した馬だ。

    昨年2019年には前人未到の凱旋門賞3連覇に挑んだエネイブルだったが、レースでは最後の直線で外から強襲したヴァルトガイストに敗れて2着となった。

    2年半ぶりに敗れ、騎乗したL.デットーリ騎手は、夜泣いたと言っていた。


    2019当初は凱旋門賞3連覇に挑みエネイブルはこのレースを勝利すると確信していたので、レースで勝利で飾って引退する予定だったのだが、3連勝が叶わなかったことで、陣営もここででキャリアを終えるわけにはいかないと考えたのか、現役続行を表明した

    そして今回2020年は凱旋門賞3勝目を目指すことになったのだ。
    因みに過去に凱旋門賞を3勝した馬はいない

    今年で6歳のエネイブルが昨年よりさらに強くなっているか?と言えば、少し疑問だが、武豊騎乗の「ジャパン」の強襲があっても驚けないのが2020年の凱旋門賞だ。


第35回
凱旋門賞 (10月)

武豊、9度目の凱旋門賞挑戦が正式決定

  1. 武豊、3年連続9度目の凱旋門賞参戦が正式決定

    武豊が3年連続9度目の凱旋門賞参戦

    2020年9月現在、武豊騎手齢51歳にして3年連続9度目凱旋門賞参戦正式決定した

    騎乗する馬は愛国No.1、
    いや欧州No.1と言っっても過言ではない、A.オブライエン厩舎ジャパンという馬だ。
    競馬JAPAN(ジャパン)と言う競走馬
     


    JAPAN(ジャパン)という名の競走馬

    JAPAN(ジャパン)という名の競走馬は、アイルランドを拠点とする競走馬の生産者クールモアスタッドと、ベンツなど輸入車販売などを行う、株式会社マツシマホールディングス株式会社キーファーズ共同所有する馬だ。

    JAPAN(ジャパン)と言う馬名の命名件の経緯は調べてみたけど分からなかった。
    おそらくキーファーズが、将来を見越してつけたのではないだろうか。

    しかし「ジャパン」という名前でも、実は生粋の海外調教馬である。



    ジャパンで凱旋門賞を狙う理由

    JAPAN(ジャパン)の実力はと言うと、昨年2019年の英ダービーを馬、秋には日本でもお馴染みのR.ムーア騎手騎乗凱旋門賞4着に食い込んでいる実力馬だ。

    しかし今年2020年は4戦して未勝利ということで、どうも調子が上がってこないジャパンに対し、管理するA.オブライエン調教師は、出走に際して慎重な態度をとってたが、ここにきて上昇する気配でも感じとったのだろうか、出走にGOサインを出した。

    凱旋門賞の行われるフランスのロンシャン競馬場は、昨年の凱旋門賞4着もそうだが、パリ大賞典を勝利した得意コースでもあるというのも、今回JAPAN(ジャパン)が出走することに後押しする要素となったようだ。



    何度も凱旋門賞に跳ね返されてきた、日本馬

    日本馬は、これまで何度も凱旋門賞の高い壁に跳ね返されてきた。

    今年の凱旋門賞はコロナの影響もあり「日本馬」の出走予定は無さそうだが、現地調教馬での武豊騎乗というのは、これまでにない可能性を感じさせる挑戦だ。

    それとJAPAN(ジャパン)の父ガリレオというバリバリの欧州血統というのも魅力の1つである。
    競馬JAPAN(ジャパン)という競走馬の血統
     


    2020年凱旋門賞のメンバー構成

    とはいえ今年の凱旋門賞も、例年に負けず劣らずハイレベルなメンバー構成だ。

    2017、18年と連覇した女傑エネイブル、その成績は輝かしくて流石の一言でため息が漏れてしまいそうになる。

    そしてエネイブルの当面のライバルと見られていたのは、今年G1を3連勝中であったガイヤースだったのだが、そのガイヤースを前走のアイリッシュチャンピオンズSで下したマジカルがライバルとして急浮上している。

    このマジカルだが、今年の唯一の敗戦が英インターナショナルSで、その時の勝ち馬が前述のガイヤースだったので、そう考えると、この2頭の「比較」を考えると、ほぼ互角とみていいのではないだろうか。

    ただ、エネイブルマジカルとの直接対決で4戦4勝とあり、個人的にはエネイブルが若干有利なのではないかと思える。


    ただ、実際に海外ブックメーカーが発表しているオッズでは今年の英オークスを9馬身差圧勝、ヨークシャーオークスも5馬身差快勝のラブ1番人気で、2番人気がエネイブルとなっており、人気ではラブが一歩リードしている。

    これは多分、ラブが4歳牝馬でハンデに恵まれているということもあるんだろう。

    そして5番手グループにようやく顔を出してくるのが武豊騎乗のジャパンとなる…



    武豊、凱旋門賞への最後の挑戦となるのか?

    日本の天才ジョッキー武豊も、51歳だ。

    今年は日本でのG1騎乗を袖にしてまで騎乗を決意した執念は並々ならぬものがあるだろう。

    武豊にとっては、今更日本のG1を1つ2つ勝つよりは凱旋門賞でチャンスがある馬に騎乗することの方が大きな意味があるようだ。


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横綱ダービーという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

ここ2週間の横綱ダービー無料予想の抜き打ち検証だが、 1/28×1/28×1/29は10.7倍で+350円、 1/29×2/4×2/4×2/5は10.7倍で+1,500円、 2/5×、…といったかんじで、8戦2勝6敗

今回もこの8鞍の予想精度だけで言えば回収率30%となり、前回の27%と変わらずマイナス収支となった。

さて、その中から今回は2023/02/04土曜日に提供された、横綱ダービーの無料予想を検証をする。

横綱ダービーという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ 横綱ダービーの無料予想(2023/02/04)

土曜日の小倉7Rは、B.ムルザバエフが騎乗する◎スペクトログラムが1番人気だった。
しかし、2番人気の○ラニカイが単勝3.0倍なのに対して、2.8倍と微妙なオッズだ。

このような、飛び抜けていない並んだオッズの場合は、どちらかが飛ぶ確率が高いもの。
そして見事なばかりに9着に飛んだのは、横綱ダービーがワイドの軸に挙げた◎スペクトログラムの方だった。

そして、1着には▲サトミノマロン(3人気)が入り、2着には○ラニカイ(2人気)という縦目で決まったのだ。
よりにもよってツイていないものだ(笑)

レースでは、3番手の外につけた◎スペクトログラムだったが、3~4角で後続に被せられると、まったく抵抗できず後退してしまい、勝負どころでやめてしまうという気難しい面が露出してしまった。そもそも、気性に難のある馬を何故軸にしたのだろうか?

まだ、引退間近となった福永が乗る○ラニカイ(2人気)を軸にするのが常套手段。これに関しては2月特有の考え方であろう。

2/5土曜日の小倉7R

同日の中京メインでは、この日誕生日の酒井学が4番人気の メイショウフンジンで勝利するぐらいだ。
勝つべき騎手が勝ち、絡むべき騎手が絡むのが、競馬だ

関係者や騎手の誕生日や、区切り(記念)の勝ち星、引退絡み、その日その日で勝ちそうな騎手や絡みそうな騎手をピックアップしてから臨むのが「情報競馬」たる所以でもあるだろう。

横綱ダービーの予想担当者にも、それくらいの情報は、掴んでて欲しいものである。

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neos(ネオス)という競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ neos(ネオス)の無料予想(2023/02/04)

neos(ネオス)の無料予想(無料情報)1日2鞍提供されるのだが、この日は2/4(-5,400)、もうひとつは上画像の買い目で、今回検証する東京8Rの無料情報である。

このレース、単勝2.7倍のカフェカルマが1番人気になっていたのだが、鞍上は内田博で微妙な単勝倍率ってことで、個人馬券なら絶対に買いたくない部類である。

neos(ネオス)が提示したワイド馬券の相手馬は、○タイセイマーベル/戸崎(2人気)と▲ホワイトクロウ/石橋脩(4人気)の2頭だ。
3.6倍と迫った2番人気なだけに、どちらかがブッ飛びそうなレースであった。

結果は両方が飛んでしまい、どちらも掲示板すら乗らなかった。
土曜東京8R
▲ 土曜東京8R

◎カフェカルマ(1人気)➡︎10着
○タイセイマーベル(2人気)➡︎6着

唯一、▲ホワイトクロウ(4人気)が3着に絡んだのだが、競馬は▲の複勝を当てるゲームではないw
1〜4番人気を選んだ中で、唯一買い目に選ばなかった3番人気のベストフィーリングが勝ってしまうという最悪のオチ。
馬体重が、+14キロと+12キロの2頭にしてやられるとは、思いもしなかったことだろう。

選ぶレースがそもそもズレてたね。
人気馬で行きたければ、傾向をもっと調べた方が良いのではないか。
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順位 サイト名 金額
1位 一点予想屋本舗 ¥-52,882
2位 馬券コレクション(馬これ) ¥-47,985
3位 競馬チャンピオン ¥-36,286
4位 ビット競馬 ¥-27,414
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8位 フヤセル ¥-19,362
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順位 サイト名 金額
1位 一点予想屋本舗 ¥106,909
2位 馬券コレクション(馬これ) ¥60,000
3位 キャロット ¥55,160
4位 勝ちウマ王国 ¥54,045
5位 競馬チャンピオン ¥44,143
6位 騏驎(麒麟) ¥40,000
7位 merit(メリット) ¥39,666
8位 P4 ¥35,000
9位 ビット競馬 ¥30,571
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