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2018年、凱旋門賞ではエネイブルが凱旋門賞2連覇した。

今年の凱旋門賞は、日本馬は社台系生産馬ではないクリンチャー(生産・新冠平山牧場)が果敢に海外遠征を敢行したが、17着と惨敗だった。

クリンチャー」のオーナーノースヒルズグループ前田幸治氏で、グループとしては2013年のダービーを勝ってそのまま海外遠征したキズナ以来の挑戦(4着)だった。
意外な挑戦者だった、今回の「クリンチャー」には賛否両論、様々な意見が飛び交っていた。


そもそも日本のG1を勝っていない馬が凱旋門賞に出走するのは、サトノダイヤモンドの帯同馬として出走したサトノノブレス以来で、実績を考えても、誰が見てもクリンチャーはサトノノブレスよりも更に下位の評価しかできない馬だ。

それでも凱旋門賞に挑戦を決断した舞台裏には、この馬の馬場適性があったからだと思う。
クリンチャーの父はダービー馬ディープスカイだが、ディープスカイの産駒はそもそも日本では芝の重賞勝ち馬が今回のクリンチャーただ一頭
種牡馬デビューしてから6年が経過してるが、芝レースでの勝利数が32勝に対して、ダートレースでの勝利数が97勝と約3倍なら、種牡馬としては完全にダート種牡馬と見做されている馬。


ただ今回の挑戦はおそらく、この傾向を「逆転の発想」から「もしかしたらもしかする」という、我々馬券購入者と同じくらいのレベルの希望的観測に端を発してのものだったような気がする。
そして、この「逆転の発想」を後押ししたのは昨年の菊花賞2着があったからだろ。
泥田と化した芝コースを味方につけた昨年の菊花賞でのパワーと持久力は、確かに欧州向きの走りに見えた


ご存知のように欧州の芝は日本の芝に比べて草丈も長く、コースもアップダウンが激しいため、ディープインパクト産駒のようなスピードと切れを武器にする種牡馬でなく、持久力とタフさを武器にするディープスカイ産駒のほうが合う。…との判断からのものだったんじゃないかと推測される。


私もこのクリンチャーの出場を聞いた時、「いやいや、無謀にも程があるだろ?」と思う反面、血統とクリンチャーの走りの特性から「無きにしも非ず」とも考えてしまっていたw
前哨戦を叩き調子も上がっていたようなので「無きにしも非ず」の期待は若干上がっていたのだが、残念ながら意外性からの好走という希望的観測は、結果的には無残なものだった。
コレが現実。


それでも、「大社台」を向こうに回してダービーを2勝しているノースヒルズグループにしてみれば、今後も社台グループとの戦いは続くのであれば、社台グループよりも先に日本馬初の凱旋門賞を勝ちたい!…凱旋門賞を勝てれば、これ以上の栄誉はないとばかりにトチ狂ってしまい欧州遠征を敢行したが、夢はもろくも崩れ去った。
社台グループも「無謀な挑戦」を鼻で笑いながらも気が気じゃなかったかもな。


さらに今回、「誤算」であったのは、その年によりレベルのバラツキがある凱旋門賞で、今年のメンバーは近年稀に見るかなりハイレベルのメンバーだったのだ。…というのはいつもレースの後に誰もが言う「言い訳」なのだが(笑)

そして年によっては少頭数になることもあるレースが、今年は18頭という多頭数であったというのも目論見通りにかなかった要素の一つだったと言えるかもしれない。
まぁ運も全てだがから「負け」は「負け」だ。


今回クリンチャーがフランス遠征をするにあたりかかった費用は正確にはわからないが、気になったので調べてみると2014年にハープスターが遠征した際の費用の概算は下記のようだったので、レートの関係もあるが、1500万円前後かかったんじゃないだろうか。

・登録料… 7,200ユーロ(約100万円)
・出走料… 10,560ユーロ(約148万円)
・輸送費概算… 約1000万円
・輸送保険料… 14万円
・現地諸費用… 約340万円
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合計… 約1600万円


一応、遠征費用を調べてみたが、そもそも凱旋門賞を本気で取りにいこうと考える馬主にとって、欲しいものはタイトルではなく名誉。
なので、尋常じゃない金持ちオーナーからすれば、遠征費用のことなんておそらくあまり真剣に考えていないだろうけど。



1999年に凱旋門賞で2着したエルコンドルパサーは完全なる個人馬主の所有馬だったが、前年にジャパンCを勝ち、次は凱旋門賞ということで、なんと当該年の春から調整のために半年間フランスに滞在してた

この時にかかったコストが、当時のレートで約1億円前後と言われていたが、エルコンドルパサーの場合は現地で凱旋門賞を含み4戦して2勝2着したので、黒字にはならなかったと思うが、大きな赤字にはならなかったようだ。

ただ、凱旋門賞2着という勲章は種牡馬シンジケートを組むのに相当に有利に働いたので、結果的にはお金のことだけを考えればコストに見合う遠征であったと言える。
そこまで見越しての「半年間のフランス滞在」ってのはもぅオーナーではあるが我々同様に完全ギャンブラー。


結論としては、凱旋門賞挑戦というのは遠征コストやレースの賞金は馬主にとっては二の次の問題で、結果的に勝つことは快挙とも言える栄誉となるが、ZOZOタウンの、前澤社長の月旅行に総額750億円以上かけるのと同じで、ある程度インパクトを残せればお金は後からついてくるというのが世界のホースマン(ビジネス)が共通の認識なのだろう。


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2024/04/28

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今回検証するトクスルの無料予想(無料情報)は、2024/04/28の京都11Rで提供された買い目である。

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▲ トクスルの無料予想(2024/04/28)

結果:5-6-14

トクスル無料予想(無料情報)だが、馬券になった馬は、全て阪神大賞典経由の馬であった。
1番人気のテーオーロイヤルを推奨するのは誰にでもできる

ここから紐解いていけば、なんとかなっていい馬券ではなかったか?

トクスルが提供したレース


実際2着ブローザホーンは、勝ち馬テーオーロイヤルに離されていたとはいえ3着。
3着ディープボンドは3年連続で阪神大賞典をステップレースにして本番で2着していた。

これは結果論になってしまうかもしれないが、阪神大賞典組上位とみていれば組み立ても変わってよかったと思える。

では、何故ここまで崩れてしまったかといえば、ドゥレッツァを本命にしたことで組み立ての方向性が崩れたと見受けられる。

確かに前年の菊花賞馬で前走も金鯱賞で59kgを背負い2着。
一見瑕疵はないように見えるが、菊花賞は前を行くドゥレッツァをかわいがり過ぎてルメールマジックが嵌ってのもの。
タスティエーラも前走の大阪杯で、あの弱メンに見せ場なく完敗ならダービー馬の称号も霞み始めていた。
そもそもこの世代のクラシック勝ち馬レベルが低いとは散々言われていた。
実際に馬券になった馬で4歳馬は一頭もいない。

前年の菊花賞組重視は天皇賞(春)攻略においてセオリーではあるが、その菊花賞組は昨年末の有馬記念や年明けの始動戦で悉く古馬勢に敗れていたのであれば、この点に気付けてもよかったのではないか?

この時期世代間比較が出来るというのは、なかなか難しいことであるのは承知しているが、もう少しこの要素を予想に盛り込んでいればという結果であった。



2024/04/27

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今回検証するうまスピンの無料予想(無料情報)は、2024/04/27の京都7Rで提供された買い目である。

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▲ うまスピンの無料予想(2024/04/27)

結果:2-4-5

勝ち馬サルサディーヴァは休みを挟んで、未勝利を勝ったダート中距離に戻して成績が上向いてきたのは、馬の体調が上がってきていたことの証だ。
現に前走でこのクラス2着。
引き続き牝馬限定戦で、頭数も一気に減っていた。

好走条件は、陣営のコメントにもあったように「砂を被らないこと」で、前走は逃げの手に出て結果が出ていた。
今回もこの頭数なら、そこまで揉まれる心配がないことは予見できたはず。
叩き2戦目で、さらにという臨戦であった。

2着タガノエリザベスは、長期の骨折休養明けを嫌ったのかもしれないが、調教本数は十分に足りていて時計もしっかり出ていた。
元々は、未勝利を3戦目で突破した馬。
この時は16頭立てであったが1番人気。
前走、前々走は見せ場がなかったが、それでも3、4番人気に推されていたのなら、つまりは元々素質が高かった馬なのだ。
ここを見落としていたのは残念。

うまスピンの推奨馬ディクレアブルームは、ダート短距離でいいところがなかったため、距離延長で新味を求めてここに入れてきたのだが、変わり身期待は全くの希望的観測。
これが吉と出れば「結果オーライ」であったかもしれないが、変わり身があるという根拠は乏しいどころか無かった。

うまスピンが提供したレース

他に推奨されていた馬も、根拠に乏しい馬ばかり。
これくらいの頭数ならじっくり精査すれば、なんてことはなかった馬券だ。
考察が足りないとしかいえない。