最終更新日:2024年04月26日に更新しました。現在までに確認した競馬予想サイトの口コミ数:115,548

競馬の楽しみ方~番外編★ (「サイン馬券」について) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです

  1. 「サイン馬券」について

  2. 日本ダービーが終わって、一息つく。
    …いやあ、今年の日本ダービーだが、最後の最後にとんでもない馬が勝ってしまった。
    先日書いた「第86回日本ダービー、徹底検証」ではほぼノーマークだった単勝12番人気、ディープインパクト産駒ののロジャーバローズ
    管理する角居調教師もインタビュアーの質問にしどろもどろで、映像も茫然自失な感じだった。


    大喜びしていたのは、生産牧場と馬主だけ。

    角居調教師は、なんで勝ったのに喜べないのか?
    その答えは簡単。2頭出しの1番人気サートゥルナーリアを勝たせられなかったから。
    …この辺は大人の事情が大きく絡んでるんだろう。



    今回競馬コラムで書きたかったのはそのことではなく、先週のダービーウィークは様々な話題が様々なメディアで紹介されてて、特に多く面白い話題が「サイン馬券」だった。

    俺の競馬予想」という競馬予想サイトでも、「俺」という人物がたまに正気とは思えないサイン馬券を出しているが、当然ながら「競馬検証.com」では「サイン馬券」のことはまともに取り上げてないし、個人的にも「サイン馬券」はやってない。


    ただ競馬ファンの中には、一見バカバカしいと思われがちだが、実は「サイン馬券派」は多数存在しており、玄人も素人も最終的にサイン馬券に辿り着く人にとっては、過去の競馬キャリアはあまり関係なく、強いて言えば最初は真面目に競馬を研究してたのに、結果が出なかった為「まともな競馬予想」を放棄し、試しにサイン的な手法で馬券を買ったらとんでもない大穴を当ててしまって現在に至る。…といった、「ラッキー」だったのか「サイン」なのか、本人も説明がつかないところからはじまるケースが多いようだ。

    また、血統などの研究に研究を重ね馬券を買う競馬ファンは「求道者」的な「我が道を行く」といった考えを持つ人が多く、馬券の買い方にブレがないため、とことんまで「唯我独占」を貫き続けている。

    ソレに対し「サイン馬券派」は中途半端なタイプが多いようで、…というのも「サイン馬券」は性質上、一人の考えで完結するケースが少ないから、「群れる」という習性が存在しており、各々が持ち寄った「サイン」と思しきネタを持ち寄ってネット上でディスカッションし、そしてその中でより「信憑性があるネタ」に対して少額の金額を投資して一喜一憂するのが「サイン馬券サークル」の楽しみ方だからだ。皆常にネタ探しをしている。
    サイン馬券のサイン会議 
    ↑こういうサイトが沢山ある。



  3. 過去にあった有名なサイン馬券

  4. 「サイン馬券」が人を魅了するのには「サイン馬券」に夢があるわけで、競馬におけるサインに信憑性があるかどうかは、受け取る人それぞれだと思うが、昔から有名なのが「有馬記念は その年の世相を表す馬が馬券になる」というものがある。


    ここ最近で有名なサイン馬券の話をひとつ紹介しよう。

    年末の「有馬記念」の時期には「今年の漢字」が発表されるので、まさに「今年の漢字」とは「世相を表す」文字とも言える。
    2017年の「今年の漢字」1位は「」だったのを覚えているだろうか。
    ソレは「朝鮮の話題」が多かったり、九州部豪雨、海道産のジャガイモの不作、海道日本ハムの大谷翔平選手がポスティングで海外に移籍したり、清宮幸太郎選手がドラフト1位で指名されたりと、NPBの北海道日本ハムがストーブリーグを盛り上げ、「」に関する話題が多い年だった。

    「競馬界」においては、歌手である島三郎所有の「キタサンブラック」がその年の競馬を席巻してたので、有馬記念では駄目押しとばかりに勝利した。(これはサインと言うより「実力」にしか見えないがw)



    また2017年「今年の漢字」1位は「」だった。
    この年は932年ぶりに日本の広範囲で環日食が観測されたり、ロンドンオリンピックで日本勢がメダルを沢山取ったりと、「金」にまつわる話題の多い年だったからなのだが、この年の有馬記念勝ち馬はまさに「金=ゴールド」のサインとも言える結果で、「ゴールドシップ」で、3着は「ゴールドアクター」だった。


    コアな「サイン馬券野郎」は、ありとあらゆるところからサインを探して来るようだが(「俺の競馬予想」の「俺」然りw)、案外サインはシンプルなところにあるものなのかもしれない。

    サインが本当に存在するかどうかは別として、日常で起こる出来事と競馬がリンクすれば、競馬の存在が人々に認知される結果となるので、競馬を盛り上げる一つのツールとしてはあって良いのかもしれないw



  5. コレはもしや「サイン」だった?

  6. …ところで…私も「サイン」を後日談として見てみると…

    大レースでJRAから発せられる「サイン」もよく言われる「サイン」で、「俺の競馬予想」の「俺」も、なんだかJRAの広告が、とか、CMが、とか言っているが、実は先日の日本ダービーで出されていたサインは「赤」だったとのではないか?と思った。

    …というのも、国歌斉唱を務めたのが歌手の木村カエラだが、どういう経緯で彼女が抜擢されたのは知らないが(昔木村カエラの夫、瑛太が鶴瓶とかとJRAのCMに出てたから、その関係か?)、レース前にターフに登場した木村カエラは「真っ赤なドレス」を着て登場していた。赤といえば3枠。そう、サートゥルナーリアが入っていた枠。
    内枠の偶数版というのは長距離レースで最も有利とされる枠番ですので、ここで「サートゥルナーリアに2冠を達成させれば競馬がさらに盛り上がる」と考えたJRAが、サートゥルナーリアに最大限の忖度をしたとも考えられる。

    そう考えると…冒頭に書いた角居調教師が、「ロジャーバローズ」が勝ったことで受けてたインタビューで茫然自失の受け答えとなり、「なんで勝ったのに喜べないのか?」…という話にも、「そうだったのでは?」と、なんとなく辻褄が合ってしまう。

    …コレが自己暗示で信じてしまう「サイン馬券」の怖さなのだろう(笑)


関連コラム

無料予想のある、優良競馬予想サイト

競馬予想サイトの、無料予想の抜き打ち検証

競馬予想サイトの抜き打ち検証」は、競馬予想 サイトが提供した無料予想を抜き 打ちで検証したものになります。

2024/04/22

【4/21】アシストという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

2024/04/21(日)
日曜の競馬からは1つのレースを検証する。

アシストという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ アシストの無料予想(2024/04/21)


【東京11R】で提供された買い目の検証

結果:3-8-13

まず、どの競馬場の何レースかという表記が抜けていた
フローラSと書けば東京11Rであるとわかるという発想ではなく、他のレースはしっかり表記されているなら恐らくケアレスミスかと思ったが、前に検証した時の買い目でも抜けていたから、意図的なのだろうか?

情報提供をする側であるならこういう意味不明なことはやめた方がいい

さて、買い目の検証に話を移すが、結果としては勝ち馬アドマイヤベル、2着ラヴァンダを一列上げられなかった分の不的中となった。

開幕週の芝なら内枠から狙うのは定石だ。
実際1番バロネッサを2頭目に入れているならその意図は垣間見えるが、何故14番クリスマスパレードをそこまで強く推したのか?

僅差の4着であったので一見悪くない選択にも見えるが、府中コースの芝2000mは内枠有利が絶対的なセオリーだろ
ましてや開幕週である。

クリスマスパレードの先行力を買ったのは理解できるが、今回は大外枠。
当然、他馬よりも長い距離を走ることを強いられる。
結果、上位陣を捉えきれなかった。

対して勝ち馬は、行く馬を行かせて内寄りの好位をがっちりキープし直線弾けた。

全くコースロスが無かった競馬なら、勝たれて然り。
2着のラヴァンダも、使いつつ距離を伸ばしこの距離にも対応できそうな雰囲気であった。
しかも先行力のある馬で3番。
鞍上岩田望と相性がいいのも、馬柱を見れば明らか
ここまでの短距離戦で培ったスピードと先行力でインべたを狙えば、いい競馬になりそうな馬だったのだ。

この役目を1番バロネッサに担って欲しかったのかもしれないが、この馬は前走こそスタートが決まっているが、その前の2戦は連続して出遅れ。
この枠で出遅れれば、間違いなく詰まる。

実際出遅れはしなかったものの中途半端な競馬になり、なし崩しに脚を使い不発。
ゲートに不安が無ければ絶好枠の1番枠だが、そうでなければ双刃の剣。
結果的に今回、この好枠を活かしきれなかったのであれば、「機動力」という部分で「まだまだ」だったのであろう。
前走の走りを鵜呑みにしたのが裏目に出た。

総括としてはセオリーに倣った組み立てをもう少し意識していれば、なんとかなってよかった。
特に2着ラヴァンダを推奨していただけに悔やまれる。



2024/04/22

【4/20】アシストという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

2024/04/20(土)
土曜の競馬からは2つのレースを検証した。

アシストという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ アシストの無料予想(2024/04/20)


【京都3R】で提供された買い目の検証

結果:1-3-7

勝った1番グローブアマランサスは、デビューから2戦連続して芝1400mを使い2,3着。
今回と同じ京都の芝1400mも経験済み。

前走の負けで嫌ったのかもしれないが、その前走は現状ではベストとはいえない芝1600mであり、多頭数の外枠という条件も響いたなら度外視できる一戦。

一息入れてリフレッシュされ、今回は開幕週の1枠1番。
社台生産馬のため、短期放牧は最高の外厩施設で立て直された後に十分に乗り込まれ、臨戦態勢は整っていた。

間隔が空いていても、走る気性はデビュー戦で証明済み。
前走から条件は一気に好転していた。

3着ヤブサメも、デビューから掲示板を外していない馬。
この距離がいい方に出るという見立ても出来なくもない馬。
枠も内寄りの7番。

開幕週の芝コース、良馬場で内有利なのは明らか。
実際に本命指名のダノンアルムも3番枠。
この傾向に倣って組み立てていれば、なんということもない馬券ではなかったか?

逆に指名された9番ラントリサントは、前走で小倉の芝1800mを使われていた馬。
陣営の思惑は短距離馬ではないというのが、デビューから3戦の使い方からも判断できたはず。
今回一気の距離短縮なら、ペースに戸惑うとは考えなかったのか?

開幕週という芝のトラックバイアスをもう少し重視すればという内容であった。


【京都5R】で提供された買い目の検証

結果:3-4-9

軸馬指名オーシンハーフは一貫してダートの1800mを使われてきていた馬で、未勝利の勝ち上がりが3戦目、ここまでは良いとしても昇級してからはいいところが無かった馬。

「昇級して2着があるじゃないか?」
という考え方も出来るが、このレースは6頭立て
この2着で目処がったったというのは、いかにも早計であろう。

さらにはこの馬は、キックバック(前の馬の蹴り上げた砂が当たること)を嫌がる馬であることから逃げ先行が好走条件だが、今回は同型がかなり揃っていたため強引な競馬を強いられるのは見えていた。

ダメ押しとしては、この馬がこれまで馬券になった3回であったが、内2回は稍重・不良という脚抜きのいい馬場であった。
対して今回は良馬場。
馬場も合っていなかった
言わずもがなだが、この馬を軸にした時点でこの組み合わせは破綻していた。