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競馬の楽しみ方~血統編 (新種牡馬と時代に合わない?血統背景について) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです

  1. 新種牡馬と時代に合わない?血統背景について

    夏競馬の締めくくり

    早いもので今年の夏競馬も残り3週となった。
    そんな夏競馬の終わりと言えば2歳ステークスだろう。
    すでに函館では7月に2歳Sが行われたが、ここから新潟、札幌、小倉と各場でそれぞれの条件この時期のチャンピオンが決まる。

    昨年は札幌2歳Sを勝ったソダシが、その後阪神JF⇒桜花賞とGIを2勝。小倉2歳Sを勝ったメイケイエールもファンタジーS、チューリップ賞と重賞を2つ勝利。
    ここから来年のクラシック戦線を賑わせる馬も現れてくるだけにしっかりレースを見ておきたい。



    今年デビューとなる新種牡馬

    そんな重賞レースも楽しみだが、2歳戦といえばその年から種牡馬デビューとなる馬たちの産駒の成績も、気になることのひとつだ。

    2018年に初めて種付けを行った、今年種牡馬デビューは30頭

    内国産馬は、皐月賞馬イスラボニータを筆頭に、短距離チャンピオンに輝いたビッグアーサー、ダートGI(JpnI)11勝のコパノリッキーなど。
    また、幻のダービー馬と言われたシルバーステートも、ディープインパクト産駒としては低価格設定でもあるだけに初年度から人気を集めている。

    その他にもアメリカからの輸入種牡馬も人気で、今後、熾烈になることが予想される『ポスト・ディープインパクト』を巡るリーディング種牡馬争いに、どの馬が頭角を表してくるのか、今年から数年はそういった部分でも見どころになるはずだ。



    新種牡馬、ここまでの成績は?

    6月中旬から始まった2歳戦。約2ヶ月近く、様々な条件で2歳馬がデビューしているが、8月15日時点で一番多く勝ち上がりを輩出しているのはロードカナロア産駒ドゥラメンテ産駒の6頭。

    ロードカナロアの需要と実績は言わずもがなだが、ドゥラメンテ産駒に関しては、デビューイヤーの昨年も早い時期からコンスタントに勝ち上がっていただけに、生産側としては期待通りと言ったところだろう。

    また、その2頭に次いで勝ち上がり馬を出しているのは、前述でも紹介した新種牡馬シルバーステートだ。

    未勝利→ダリア賞と連勝中のベルウッドブラボーを筆頭に、ここまで5頭が勝ち上がっている。
    現役時代は屈腱炎で、満足いく競走生活を送れなかったシルバーステート。わずか5戦(4勝)で引退した未完の大器だけに、その秘めたポテンシャルをどこまで子孫に反映することができるのか、ファン、関係者ともに興味のあるところ。


    また一方で一方で期待ハズレもある。
    種牡馬は現役時代の成績・パフォーマンスを評価されることが一般的。
    もちろん、それ相応の良血牝馬を用意されている、ということも裏付けにはなっており、ディープインパクト、キングカメハメハ、ロードカナロア、クロフネなど、その実績通りに活躍馬を多数輩出している。

    ただ、全ての実績馬が種牡馬になって上手くいっているというわけではない。
    現役時代の華々しい実績に期待し、生産グループを挙げて良血牝馬を次々に交配して一時代を築こうと狙ったものの、その期待を大きく裏切るような形になった種牡馬が昨年も1頭いた。

    …それがモーリスだ。



    今の時代に合っていない血統背景?

    海外GI 3勝を含む、通算GI 6勝の華々しい実績。派手さはないものの、モーリスには力でねじ伏せるようなレースぶりは見た目以上のインパクトがあった。

    その強さを継承しよう、継承したいと生産者は大きく期待したのだが、昨年の2歳リーディングサイアーとしては全体3位。
    決して悪くないように見えるが、「あれだけ良い牝馬をつけておいてこの成績か…」と関係者のトーンは軒並み低い
    勝った重賞3レースも1400〜1600mで、いわゆるクラシック戦線において特段の実績を挙げた馬はいなかった。これはひとこと「失敗」と言っていいだろう。

    スピードレースが主流になりつつある昨今の日本競馬。
    いわゆるスタミナパワーという特徴・個性が重要視されづらくなっていることもあり、モーリスのような血統はフィットしないのかもしれない。

    ただ「ラシック」という目標を度外視すれば、モーリス産駒は父同様に年齢を重ねて化ける可能性も秘めている。
    モーリスはクラシック戦線に進めなかったものの、古馬になってから一気に力をつけて大化けした晩成型だ。

    その父スクリーンヒーローもそうだったように、この血筋は時間をかけることが必要なのかもしれない。


    今年はここまで5頭が勝ち上がりとまずまずの滑り出し。
    結果が求められる年でもあるだけに、何とか1頭でも多く大舞台へ駒を進めて欲しいところ。
    馬に罪は全くないのだが、異常なまでに期待が高かっただけに、種付けをして役目を終えた父にまでプレッシャーのかかる日々がしばらく続きそうだ。

    何も日本ダービーを勝つだけが競馬ではない。
    様々な個性のある競走馬が現れることも競馬界を盛り上げる一因になるはずだから、ぜひモーリスにはそのポジションを確立して欲しいものだ。


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土曜の競馬からは2つのレースを検証した。

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【京都3R】で提供された買い目の検証

結果:1-3-7

勝った1番グローブアマランサスは、デビューから2戦連続して芝1400mを使い2,3着。
今回と同じ京都の芝1400mも経験済み。

前走の負けで嫌ったのかもしれないが、その前走は現状ではベストとはいえない芝1600mであり、多頭数の外枠という条件も響いたなら度外視できる一戦。

一息入れてリフレッシュされ、今回は開幕週の1枠1番。
社台生産馬のため、短期放牧は最高の外厩施設で立て直された後に十分に乗り込まれ、臨戦態勢は整っていた。

間隔が空いていても、走る気性はデビュー戦で証明済み。
前走から条件は一気に好転していた。

3着ヤブサメも、デビューから掲示板を外していない馬。
この距離がいい方に出るという見立ても出来なくもない馬。
枠も内寄りの7番。

開幕週の芝コース、良馬場で内有利なのは明らか。
実際に本命指名のダノンアルムも3番枠。
この傾向に倣って組み立てていれば、なんということもない馬券ではなかったか?

逆に指名された9番ラントリサントは、前走で小倉の芝1800mを使われていた馬。
陣営の思惑は短距離馬ではないというのが、デビューから3戦の使い方からも判断できたはず。
今回一気の距離短縮なら、ペースに戸惑うとは考えなかったのか?

開幕週という芝のトラックバイアスをもう少し重視すればという内容であった。


【京都5R】で提供された買い目の検証

結果:3-4-9

軸馬指名オーシンハーフは一貫してダートの1800mを使われてきていた馬で、未勝利の勝ち上がりが3戦目、ここまでは良いとしても昇級してからはいいところが無かった馬。

「昇級して2着があるじゃないか?」
という考え方も出来るが、このレースは6頭立て
この2着で目処がったったというのは、いかにも早計であろう。

さらにはこの馬は、キックバック(前の馬の蹴り上げた砂が当たること)を嫌がる馬であることから逃げ先行が好走条件だが、今回は同型がかなり揃っていたため強引な競馬を強いられるのは見えていた。

ダメ押しとしては、この馬がこれまで馬券になった3回であったが、内2回は稍重・不良という脚抜きのいい馬場であった。
対して今回は良馬場。
馬場も合っていなかった
言わずもがなだが、この馬を軸にした時点でこの組み合わせは破綻していた。



2024/04/22

【4/21】アシストという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

2024/04/21(日)
日曜の競馬からは1つのレースを検証する。

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▲ アシストの無料予想(2024/04/21)


【東京11R】で提供された買い目の検証

結果:3-8-13

まず、どの競馬場の何レースかという表記が抜けていた
フローラSと書けば東京11Rであるとわかるという発想ではなく、他のレースはしっかり表記されているなら恐らくケアレスミスかと思ったが、前に検証した時の買い目でも抜けていたから、意図的なのだろうか?

情報提供をする側であるならこういう意味不明なことはやめた方がいい

さて、買い目の検証に話を移すが、結果としては勝ち馬アドマイヤベル、2着ラヴァンダを一列上げられなかった分の不的中となった。

開幕週の芝なら内枠から狙うのは定石だ。
実際1番バロネッサを2頭目に入れているならその意図は垣間見えるが、何故14番クリスマスパレードをそこまで強く推したのか?

僅差の4着であったので一見悪くない選択にも見えるが、府中コースの芝2000mは内枠有利が絶対的なセオリーだろ
ましてや開幕週である。

クリスマスパレードの先行力を買ったのは理解できるが、今回は大外枠。
当然、他馬よりも長い距離を走ることを強いられる。
結果、上位陣を捉えきれなかった。

対して勝ち馬は、行く馬を行かせて内寄りの好位をがっちりキープし直線弾けた。

全くコースロスが無かった競馬なら、勝たれて然り。
2着のラヴァンダも、使いつつ距離を伸ばしこの距離にも対応できそうな雰囲気であった。
しかも先行力のある馬で3番。
鞍上岩田望と相性がいいのも、馬柱を見れば明らか
ここまでの短距離戦で培ったスピードと先行力でインべたを狙えば、いい競馬になりそうな馬だったのだ。

この役目を1番バロネッサに担って欲しかったのかもしれないが、この馬は前走こそスタートが決まっているが、その前の2戦は連続して出遅れ。
この枠で出遅れれば、間違いなく詰まる。

実際出遅れはしなかったものの中途半端な競馬になり、なし崩しに脚を使い不発。
ゲートに不安が無ければ絶好枠の1番枠だが、そうでなければ双刃の剣。
結果的に今回、この好枠を活かしきれなかったのであれば、「機動力」という部分で「まだまだ」だったのであろう。
前走の走りを鵜呑みにしたのが裏目に出た。

総括としてはセオリーに倣った組み立てをもう少し意識していれば、なんとかなってよかった。
特に2着ラヴァンダを推奨していただけに悔やまれる。